タクシーの営業エリア外送迎は“おいしい仕事”なのか?運転手視点での収益と課題を徹底解説

バス、タクシー

「営業エリア外までの送迎はタクシー運転手にとっておいしい仕事なのか?」という疑問には、一見高額運賃で儲かりそうな印象がありますが、実際はそう単純ではありません。この記事では、営業エリア外への送迎の実態と運転手にとってのメリット・デメリットを詳しく解説します。

営業エリアの基本と制約

タクシーは原則として営業許可を受けた区域(営業区域)内での乗車と降車が基本です。乗車地が営業区域内であれば、降車地が営業区域外でも対応できることが多いですが、その逆は基本的にできません。

また、営業区域外での客待ちや流し営業は法律で禁止されています。つまり、帰り道でお客を拾うことは原則できず「空車」で戻ることになります。

エリア外送迎のメリット

一番の魅力は、距離に応じた高額な運賃です。例えば都心から100km以上離れた地方都市などへ送迎する場合、2万円〜3万円以上になることも。

また、深夜割増や高速料金が別途加算されるケースもあり、1件の仕事で一気に売上を稼げるという点では「おいしい」と考える運転手も少なくありません。

デメリット:空車で戻る“ロス時間”

最大のネックは、営業エリア外では次の乗客を拾えないこと。戻り道に別の仕事が入らなければ、売上ゼロで片道分の時間とガソリンを消費することになります。

例えば片道90分かけて送客し、戻りも90分の空車運転で合計3時間となれば、売上効率は実質的に通常の半分以下という場合もあり得ます。

長距離送迎を受けるかどうかの判断基準

  • その日の営業状況(例:昼間でこれから夜も稼働できるか)
  • 送迎後の帰路が主要幹線道路でスムーズか
  • お客が途中で降車し、別の営業区域へ接続できそうか

また、大手タクシー会社では配車アプリを活用し、帰路に別の送客予約を受けることで“空走リスク”を低減させている事例もあります。

実際の運転手の声

現役ドライバーからは「おいしいときもあるがリスクも高い」「深夜帯であれば高単価で悪くない」「往復分を考えれば割に合わないことも」といった声が多数聞かれます。

例えば、都内のタクシー運転手Aさんは「千葉県木更津まで送った帰りはガラガラで、まったく稼げなかった」と話し、一方で「箱根行きで帰り道も空港送迎できた日もあった」とケースバイケースであることを示唆しています。

まとめ

営業エリア外へのタクシー送迎は、高単価な案件ではあるが、常に“おいしい仕事”とは限らないのが実情です。帰りの空車リスクや時間ロスを含めて考えると、計算された判断が求められます。

個人事業主や歩合制ドライバーにとっては、こうした仕事も戦略的に活用できるかどうかが収益に直結します。今後はアプリ連携やAI配車などの進化で、リスクを減らせる未来も期待されます。

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