ドライブ中の休憩やご当地グルメ、地元産品の購入などで人気の「道の駅」。一方で「高速道路にあるの?」という疑問を持つ方も少なくありません。この記事では、道の駅と高速道路の関係性や、一般道・高速道との違い、例外的な立地事例についても詳しくご紹介します。
道の駅は基本的に一般道に設置されている
結論から言うと、道の駅は原則として一般道路沿いに設置されています。これは国土交通省によって制度化された「一般国道および都道府県道における休憩施設」として整備されているためです。
そのため、高速道路の本線上やサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)のような場所には基本的に道の駅は存在しません。
道の駅とSA・PAの違い
道の駅と混同されやすいのが、高速道路上に設置されているSA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)です。両者は似たような施設に見えますが、設置目的や運営母体が異なります。
- 道の駅:自治体や第三セクターが運営。一般道利用者向け。
- SA・PA:NEXCOなど高速道路会社が運営。高速道路利用者専用。
このため、道の駅は高速道路を一度降りないと利用できないのが原則です。
例外:道の駅と高速道路が隣接するケースもある
近年では利便性を高めるために、高速道路のIC付近に設置された道の駅と、隣接するSA・PAとが接続している事例も増えてきています。
例えば、岐阜県の「道の駅みのかも」は、東海環状自動車道の美濃加茂SAと歩行者通路で接続されており、高速道路を降りずに道の駅を利用できる例外的な存在です。
スマートIC併設型の道の駅とは?
全国には「スマートIC併設型道の駅」と呼ばれる施設も登場しています。これは高速道路のスマートインターチェンジ(ETC専用出入口)と道の駅が隣接して設置されているもので、利便性が高く注目されています。
例として、熊本県の「道の駅大津」は、九州自動車道・植木ICからほど近く、ETCスマートIC設置が計画されたことでアクセスが大きく改善されました。
道の駅に似た「ハイウェイオアシス」とは
高速道路上には「ハイウェイオアシス」という施設が存在します。これはSA・PAに隣接する形で設置された複合観光施設で、道の駅と似たような機能を持つものの、正式には道の駅ではありません。
代表例としては、愛知県の「刈谷ハイウェイオアシス」があり、温泉・遊園地・産直市場などを備えています。
まとめ:高速道路上に道の駅は基本的に存在しないが例外も
道の駅は基本的に一般道にある施設であり、高速道路に直接設置されているわけではありません。ただし、スマートICやSAと隣接する道の駅など、高速道路利用者がアクセスしやすい場所も増えてきています。
「高速に道の駅ってあるの?」と疑問に思った方は、ぜひ地図や公式情報で事前に確認して、便利に使える道の駅を探してみてください。
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