旅先でスマホばかりの相手にガッカリ…どう向き合う？旅行の楽しみ方とコミュニケーションのヒント

せっかくの旅行なのに、同行者がスマホばかり見ていて景色を楽しんでくれない——そんな経験にモヤモヤした方も少なくないでしょう。本記事では、旅先でのすれ違いや価値観の違いにどう向き合えばいいのか、実例や対処法とともに考えていきます。

旅先でスマホに夢中な人の心理とは？

スマホばかり見ている人にはいくつかの理由があります。仕事のメールやLINEの通知を気にしていたり、地図アプリや観光情報を調べていたり、あるいは単純にスマホが習慣化していることも。

「つまらなそう」と感じたとしても、必ずしも旅を楽しんでいないわけではないという点を一度整理してみましょう。

旅行の楽しみ方は多様です。風景を目に焼き付けたい人、写真に残したい人、SNSにシェアしたい人など、目的もスタイルも異なります。

例えば、あるカップルは温泉旅行で一方が「スマホで旅の思い出を記録したい」タイプで、もう一方は「スマホなしでのんびり過ごしたい」タイプだったそうです。後者はその違いに不満を抱えつつも、旅行の最後に写真を見て「これはこれで思い出になる」と感じたとのこと。

実はスマホそのものが問題なのではなく、「自分との時間を大切にしてくれていない」と感じることに寂しさや苛立ちを覚えるケースが多いのです。

「一緒にこの景色を見たかった」「同じ空気を共有したかった」という気持ちを持つのは自然なことです。その気持ちは無理に押し込めず、やさしく伝えることが大切です。

旅行の前に「この旅はどんなふうに過ごしたいか」を話し合うことはとても効果的です。お互いの期待や理想を共有することで、すれ違いが起きにくくなります。

たとえば「お風呂上がりはスマホを見ずにゆっくり話そう」「景色がきれいな場所では一緒に写真を撮ろう」など、簡単なルールを決めるのも一案です。

話しても変わらない場合は、旅の間だけは「自分の楽しみ」を優先して過ごしてみることも大切です。相手に気を取られてしまい、本来自分が楽しめたはずの時間を逃してしまうのはもったいないことです。

一人で足湯に行ってみたり、早朝の散歩に出かけたりするなど、「自分だけの旅の満喫時間」を作ってみるのもおすすめです。

スマホばかり見ている相手にガッカリする気持ちは、決して間違いではありません。しかし、それをどう受け止めるかで旅の印象は大きく変わります。

大切なのは、自分がその旅に何を求めていたのか、何を共有したかったのかを知ること。そしてそれを、やさしく相手に伝えること。次回の旅行では、お互いがより楽しめる時間になるよう、少しずつ歩み寄っていけたらいいですね。