福島競馬場と小倉競馬場の違いを徹底比較|開催数・重賞・アクセスから見る“冷遇”の実態

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中央競馬を語る上で、東京・中山・京都・阪神といった主要4場が中心に扱われる一方、地方開催場である福島競馬場と小倉競馬場は“裏開催”と呼ばれることもあり、開催数や格付けの面でやや影が薄い印象を持たれることがあります。本記事では、福島と小倉、それぞれの競馬場の開催規模や重賞数、ファンのアクセス面などを比較し、どちらが“冷遇”されているのかをデータと実例から分析していきます。

開催日数の比較:どちらが多く開催されている?

福島競馬場の年間開催回数は通常「春(4〜5月)」と「秋(11月頃)」に2開催、計6日間×2回=12日程度。一方、小倉競馬場は「冬(1〜2月)」「夏(7〜8月)」の年2開催に加え、不定期で代替開催が組まれることもあり、年間18〜24日程度の開催日数が確保されています。

この点においては、小倉の方が開催機会が多く、特に夏開催では本場として重宝されるため、福島よりも“冷遇”されているとは言いづらい面があります。

重賞レース数と格:注目度の高いレースはどちらに?

福島競馬場で行われる重賞は主に3つ(福島牝馬S、ラジオNIKKEI賞、七夕賞)で、いずれもG3です。地方開催としては堅実な数ではありますが、G1やG2は開催されません。

対して小倉競馬場も、重賞は同じく3つ(小倉大賞典、小倉記念、小倉2歳S)で、すべてG3。ですが、かつてはG2「北九州記念」やG3「小倉日経オープン」なども行われており、こちらもG1開催はありません。

重賞の“格”で比較しても、両者に大きな差は見られませんが、ローカル場としての「使われ方」に違いがあります。

アクセス・施設面の違い

福島競馬場は福島駅から車で約15分とアクセスは悪くないものの、新幹線駅からの連絡バスなどが少なく、都市圏からの集客にはややハードルがあります。

一方、小倉競馬場は小倉駅からモノレールで直結しており、都市機能へのアクセスが非常に良好です。この点では、ファン目線でも小倉の利便性が高く、集客にも優れた立地となっています。

代替開催・工事時の“扱われ方”で見る実態

実は競馬場が工事や災害で使用不能になる場合、代替地として選ばれる頻度からも“冷遇”の度合いが読み取れます。過去に京都競馬場改修時には阪神と中京が中心となりましたが、福島には代替開催が回ってこないことが多い一方で、小倉は代替開催を一部担うことも。

これは馬場状態、施設対応力、アクセスの良さなどが理由で、JRAにとって“使いやすい競馬場”という判断が働いている可能性があります。

ファンの声とSNSでの比較

X(旧Twitter)などで「福島開催」「小倉開催」のワードを検索すると、福島開催では「馬場が荒れすぎ」「乗り替わりが多くて難解」といった意見が見られる一方、小倉は「夏競馬の風物詩」「意外と当たりやすい」とポジティブな声も一定数あります。

全体的に福島は“地味”な印象が先行しがちで、メディアでの扱いも少なめな傾向にあるようです。

まとめ:数字で見れば福島の方が“冷遇”かもしれない

開催日数、アクセス、代替開催実績、ファンの評価など総合的に見ると、福島競馬場の方が“小規模”かつ“目立たない”存在として扱われていると言えるかもしれません。

ただし、それぞれの競馬場には固有の魅力があります。福島にはタフな馬場で穴馬が台頭するドラマが、小倉にはスピード競馬の醍醐味がある。それぞれの個性を楽しみつつ、冷遇されがちな“裏開催”ならではの攻略法を見出すのも競馬ファンの醍醐味です。

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