ユナイテッド航空のマイルでANA特典航空券が取りにくい理由と対策

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ユナイテッド航空の「マイレージプラス」を使うとANA便を含むスターアライアンス加盟航空会社の特典航空券を予約できます。しかし、実際に検索すると「利用不可」と表示されることが多く、なぜANA公式の特典カレンダーでは空きがあるのにユナイテッド側では出てこないのか疑問に思う方も少なくありません。この記事ではその仕組みと対策を詳しく解説します。

ANAとユナイテッドの特典航空券枠の違い

まず大前提として、ANAが自社会員向けに開放する特典航空券の枠と、ユナイテッドをはじめとする提携会社に開放する枠は同一ではありません。ANAは自社会員に優先的に多くの座席を提供し、提携先には限られた席しか出さないことがあります。これが「ANAでは空きがあるのにユナイテッドでは利用不可」という現象の大きな理由です。

例えば、札幌や沖縄など人気路線ではANA会員向けには余裕があっても、ユナイテッドに割り当てられた座席数はすぐに埋まってしまうケースがあります。

検索方法やタイミングによる差

ユナイテッド航空の検索システムはANAのリアルタイム在庫と完全には同期していません。そのため、同じ日付でも検索タイミングによっては結果が異なることがあります。また、特典座席は予約がキャンセルされると即座に戻る仕組みもあるため、こまめに検索することで空席を見つけられることもあります。

さらに、ユナイテッドは区間をまたぐ国際線を優先的に表示する傾向があり、国内線単体では表示されにくい場合もあります。成田や羽田を経由する国際線の一部として検索すると、意外と席が出てくることもあるのです。

ステータスや会員ランクの影響は?

ANAでは上級会員に追加の特典枠が提供される仕組みがありますが、ユナイテッドの会員ランクがANA便の空席枠に影響を与えることはありません。つまり、ユナイテッド側で上級会員になってもANAが開放していない座席を利用できるようにはならない、という点は注意が必要です。

実際にANAの上級会員であれば自社の特典枠を使う方が圧倒的に有利ですので、国内線利用が多い方はANAマイルをメインに貯めた方が利便性が高いでしょう。

実際の利用者の工夫と具体例

ある利用者は、沖縄旅行をユナイテッドのマイルで予約しようとしたものの、那覇直行便は「利用不可」ばかり。そこで成田経由で台北行きを検索すると、成田〜那覇区間が一部として表示され、結果的に那覇行き航空券を確保できたという例があります。

また、検索を平日の午前中に行うとキャンセル放出分が拾えることが多いといった「時間帯の工夫」をしている人もいます。人気の高い週末や連休では、出発日の直前に突然空きが出ることもあるので、粘り強い検索が重要です。

ユナイテッドマイル活用のポイント

  • ANA便の特典枠は限られていると理解する
  • 検索タイミングを変えてこまめに確認する
  • 国際線経由を含めて検索してみる
  • 国内旅行中心ならANAマイルも並行して貯める

まとめ

ユナイテッド航空のマイルでANA便を予約できるのは確かに魅力的ですが、すべてのANA特典枠が解放されているわけではないため、希望の日程で確保するのは難しいこともあります。検索方法を工夫したり、タイミングを狙ったりすることでチャンスは広がります。国内旅行をメインに考えるならANAマイルを優先、国際線や家族・友人分の発券を重視するならユナイテッドマイルと、用途に応じて使い分けるのが賢い戦略と言えるでしょう。

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