観光地の駅前などで、ホテルや旅館の送迎バスが停車している光景をよく目にします。熱海駅でも、宿泊客を迎えるためのバスがずらりと並ぶことがあります。では、これらの送迎バスを運転する際には「大型二種免許」が必要なのでしょうか?この記事では、送迎バスの免許区分や運行ルールをわかりやすく解説します。
1. 送迎バスに必要な免許は「車両の種類」で決まる
まず結論から言うと、必要な免許は「車両の大きさと乗車定員」によって異なります。宿泊施設が所有する送迎バスには、大型のマイクロバスからハイエースタイプのワゴンまでさまざまな種類があります。
- 乗車定員11〜29人:中型二種免許が必要
- 乗車定員30人以上:大型二種免許が必要
- 乗車定員10人以下:普通自動車免許で運転可能
つまり、10人乗り以下の車両であれば、一般的な普通免許でも運転できるのです。
2. 二種免許が必要になるケースとは?
二種免許(大型・中型)は、「有償で人を運ぶ場合」に必要です。たとえばタクシーや路線バスなど、運賃を徴収して乗客を輸送する業務が該当します。
一方で、宿泊客を無料で送迎するホテルバスの場合、原則として運賃を取っていないため「自家用扱い」とされ、二種免許は不要となります。ただし、送迎車が定員30人を超える大型バスの場合は、大型一種免許が必要になります。
3. 実際のホテル送迎バスの例
熱海などの観光地では、ホテルの送迎車としてトヨタ「ハイエース」や日産「キャラバン」といった10人乗りワゴン車が主流です。これらは普通免許で運転できます。
一方、リゾートホテルや温泉旅館で大型の観光バスを保有している場合、社員の中でも大型一種免許または大型二種免許を持つ専属ドライバーが担当するケースが一般的です。
4. 免許以外にも必要な安全対策
送迎バスの運行には、免許以外にも安全管理体制が求められます。具体的には、運行記録計(タコグラフ)の設置や、点呼・健康チェックの実施など、道路運送法に基づく安全基準が定められています。
特に観光地では、宿泊客の送迎ルートが狭い坂道を通ることも多いため、運転技術や安全意識が求められる職種でもあります。
5. まとめ:送迎車は免許区分と運行形態で判断
ホテル送迎バスを運転する際に大型二種免許が必要かどうかは、「車両の定員」と「運送の有償・無償」で決まります。10人乗り以下のワゴン車で無料送迎を行う場合は、普通免許で問題ありません。一方、30人を超えるバスや有償運行の場合には、大型一種または二種免許が必要です。
観光地で見かけるホテルバスの多くは、普通免許で運転可能な小型車両。運転手は安全運転のプロとして、日々宿泊客を快適に目的地まで送迎しているのです。


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