「日本人は春が一番好きで、冬が一番嫌い」というイメージを耳にすることがあります。本記事では、実際の調査データをもとに“好きな季節”“嫌いな季節”の傾向を整理し、その背景にある気候・文化・ライフスタイルなどを読み解いていきます。
好きな季節のデータ:春、秋が人気だが“春1位”というわけではない
例えば、NHK放送文化研究所の2008年の調査によると、「好きな季節」について、回答者の69%が「春」を選んだというデータがあります。 [参照]
しかし別の調査では「秋」40.7%、「春」37.8%という結果も出ており、決して“春だけが1位”というわけではありません。 [参照]
嫌いな季節の傾向:冬が“早く終わってほしい”トップ、夏も苦手な人多数
社会人500人を対象に「いちばん早く終わってほしい季節」を聞いたところ、「冬」が60.4%と最も多く、次いで「夏」28.8%となりました。 [参照]
つまり「嫌いな季節=冬」という傾向はデータ上比較的強く見てとれますが、「春が嫌いな季節」という回答は少ないという特徴もあります。
なぜ春が「好き」になりやすく、冬が「嫌い」になりやすいのか?理由を探る
春が好まれやすい理由として、「気候が穏やか」「桜や新緑など景色が美しい」「虫が少ない」などが挙げられています。高校生の調査では春好きを選んだ人の多くに「桜がきれい」「虫が少ない」という理由がありました。 [参照]
一方、冬が嫌われがちな理由として、「寒さ・乾燥・虫の少なさが逆に景色の彩りを欠く」「外出しづらい」「年末年始・支出がかさむ」などが挙げられます。例えば「冬を早く終わってほしい」と答えた人の多数意見に“寒さがつらい”という声があります。 [参照]
“春が一番好き”“冬が一番嫌い”と言い切れない実例も多数
世代や地域、ライフスタイルによって、好き・嫌いの季節は異なります。例えば現役高校生の調査では、「好きな季節1位」がなんと「冬(34.7%)」という結果が出ています。 [参照]
また「夏が嫌い」という声も多くなっており、例えば20〜50代を対象にした調査では「夏を嫌い・大嫌い」と答えた女性が48.2%に上るというデータがあります。 [参照]
まとめ
「日本人が一番好きな季節は春で、一番嫌いな季節は冬」というのは“一定の傾向”を示す言い回しとしては理解できますが、データを細かく見ると「春が絶対1位」「冬が絶対嫌い」というわけではありません。世代・年代・地域・気候・暮らし方の違いによって、好感度は変化します。
したがって、「春が好き」「冬が嫌い」という感覚には多くの人が共感できる背景がありますが、それを一般化し過ぎず、自分自身や周囲の人の季節の好き嫌いには個別の事情があることを理解しておくと、より多面的に季節を楽しめるようになるでしょう。

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