新東名・新名神高速の6車線化とトンネル拡幅工事の仕組み|暫定4車線から完成6車線へ

車、高速道路

新東名高速道路や新名神高速道路のような大規模高速道路では、開通時に暫定的に4車線で供用し、将来的に6車線化する計画区間があります。特にトンネル部を含む大型区間の6車線化工事は慎重な設計と施工管理が必要です。本記事では、なぜ暫定4車線で供用されているのか、そして将来の6車線化ではどのような工事が行われるのかをわかりやすく解説します。

暫定4車線設計の背景と6車線化の計画

新東名高速や新名神高速は、当初から6車線(片側3車線)で計画されていた区間が多く、実際に用地や構造物設計も将来の6車線化を見据えたものになっています。[参照]新東名6車線化 工事進捗

暫定4車線として供用している理由は当初の交通量や建設費のバランスをみて段階的に整備するためで、交通量の増加や渋滞対策の観点から6車線化が進められることが多いです。用地は既に6車線分確保されている区間が多いため、追加の用地買収が不要だったり、コスト面で効率的です。[参照]新東名静岡区間6車線化の理由

トンネル部の6車線化とは何をするのか

トンネルを含む高速道路の幅員拡大工事では、既存の4車線トンネルを拡幅するか、新たなトンネルを掘設して並列するか、目的や地質条件によって工法が選ばれます。トンネルの拡幅には既存構造を壊して幅を広げる「拡削」工法や、別の並列トンネルを掘る方法があります

例えば、既存トンネルの横に新たな坑道を掘って車線を割り当てる方法では、片方を車線に使いながら安全に作業を進めることが可能です。こうした方法は、交通をできるだけ止めずに施工を行うための工夫として世界的にも採用されています。なお、トンネル設計・施工に関する一般的な考え方として、地盤条件や既存構造との兼ね合いの分析が重要になります。 [参照]トンネル設計と施工の指針

実例:新東名高速の6車線化工事の進め方

新東名高速道路の御殿場JCT~浜松いなさJCT間では、2018年度から段階的に6車線化工事が行われ、2020年12月に全線で6車線化が完了しました。これにはトンネルを含む区間の構造物の改良や拡幅工事が含まれます。 [参照]新東名6車線化完了発表

この工事では、既存4車線に加えて片側3車線となるように、道路構造物の幅を広げる工事や、トンネル部では必要に応じて既存のトンネルを拡幅するか、隣接位置に新規のトンネルを掘設するなどの工法が検討されました。

トンネル拡幅の主な工法と施工上の注意点

トンネルの拡幅方法としては、代表的なものに「既存トンネル内部で拡幅する方法」「並行する新トンネルを掘削して車線振り分けする方法」があります。既存トンネル内で拡幅する場合は、地盤やライニング(補強材)などを慎重に補強・撤去する必要があります

一方で、別のトンネルを並列に掘る方法では、既存トンネルの交通をほぼ維持しながら新トンネルを構築できます。いずれの方法でも地形・地質、交通影響の最小化、安全対策が重要です。

まとめ:トンネル部の6車線化のポイント

新東名高速道路や新名神高速道路の暫定4車線区間は、将来的な交通需要に対応するため当初から幅員確保や用地取得がなされ、段階的に6車線化する計画があります。トンネルを含む6車線化では、既存トンネルの拡幅や並列新トンネルの掘削などの工法が用いられ、交通影響を抑えながら工事が進められます。

このような段階的な整備は、安全性や工事コスト、交通流の維持を総合的に考えた結果であり、高速道路の長期的な計画の一環です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました