ワーキングホリデーで日本に滞在している外国人が、生活費の不足によって帰国するための航空券代を用意できなくなるケースがあります。仕事が見つからない、貯金が減る、住居の退去費用が必要になるなど、帰国直前になって資金不足に気付くこともあります。
この記事では、日本で生活している外国人が帰国費用に困った場合に確認すべき相談先や、公的機関への相談方法、年金脱退一時金の注意点などについて解説します。
まず相談すべき場所は母国の大使館や領事館
日本で生活費や帰国費用に困った外国人が最初に相談すべき場所の一つが、自国の大使館や領事館です。
大使館は通常、生活費を直接支給する機関ではありませんが、緊急帰国が必要な場合の相談窓口や、帰国方法についての案内を行っています。
国によって対応は異なりますが、緊急時に帰国費用の貸し付け制度や、一時的な支援制度を用意している場合もあります。
自治体から帰国費用を借りることはできるのか
日本の自治体が、外国人の帰国航空券代を一般的な制度として貸し付けるケースは多くありません。
生活に困った人向けの制度はいくつかありますが、在留資格や居住状況、日本人向け制度との違いなどによって利用条件が変わります。
例えば、日本に長期間住んでいる外国人であれば生活相談窓口につながる場合がありますが、ワーキングホリデーのような期間限定の滞在者の場合は対象外となる制度もあります。
年金の脱退一時金は帰国費用に使える可能性がある
外国人が日本で厚生年金や国民年金に加入していた場合、一定条件を満たすことで脱退一時金を請求できる場合があります。
ただし、脱退一時金には加入期間などの条件があります。例えば厚生年金の場合、短期間しか加入していない場合は対象にならない可能性があります。
また、申請は日本を出国した後に行う制度であり、すぐに現金を受け取って帰国費用に充てられるとは限りません。帰国直前の資金不足を解決する方法としては、時間的な余裕も確認する必要があります。
帰国前に確認したい生活費の整理
帰国費用が不足している場合は、まず残りの滞在期間に必要なお金を整理することが重要です。
具体的には、家賃、光熱費、携帯料金、食費、住居退去費用、家具や家電の処分費などを書き出し、削減できるものがないか確認します。
例えば家具については、不用品回収業者に依頼する前に、リサイクルショップへの売却や知人への譲渡、自治体の粗大ごみ制度を利用することで費用を抑えられる場合があります。
民間団体や外国人向け相談窓口を利用する
日本には外国人向けの生活相談窓口や支援団体があります。地域によっては、多言語で生活相談を受け付けている場所があります。
相談内容によっては、仕事探し、住居問題、在留資格、生活困窮に関する案内を受けられる可能性があります。
困った状態になった場合は、一人で抱え込まず、自治体の外国人相談窓口や国際交流協会などに早めに相談することが大切です。
友人が支援する場合に注意したいこと
知人として航空券代を一時的に立て替える方法もありますが、金銭トラブルを避けるため、貸し借りの条件は明確にしておくことが重要です。
例えば、返済予定日や金額をメッセージなどで残しておくことで、後々の認識違いを防ぐことができます。
また、本人が帰国後に連絡を取れる状況なのか、送金方法はどうするのかなども事前に確認しておくと安心です。
まとめ
ワーキングホリデー中の外国人が帰国費用を用意できなくなった場合、まずは母国の大使館や領事館へ相談することが重要です。
年金の脱退一時金は利用できる場合がありますが、加入期間や申請時期など条件があるため、すぐに帰国費用として使えるとは限りません。
生活費や退去費用を整理しながら、自治体の外国人相談窓口や支援団体などにも早めに相談することで、帰国への道筋を作れる可能性があります。


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