海のない山梨県から静岡県へドライブすると、「せっかくなら海を見たい」「浜辺を歩いて、足だけでも海に入りたい」と考える人も多いでしょう。静岡県は東西に長いため、山梨県のどこから出発するかによって最寄りの海岸は変わります。
甲府市など山梨県中西部から国道52号方面で静岡へ向かう場合、距離を優先するなら富士川河口から蒲原・由比周辺の駿河湾沿岸が候補になります。ただし、「海岸へ最短で到着する場所」と「安全に浜辺へ降りて水際を楽しみやすい場所」は同じとは限りません。
浜辺を散策して海を身近に感じたいのであれば、設備やアクセスが分かりやすい静岡市の用宗海岸が有力候補です。一方、景色を重視するなら三保松原も魅力的ですが、羽衣の松周辺は波が荒く、公式にも遊泳を控えるよう案内されているため、水に入る目的には向きません。
山梨から近さを優先するなら蒲原・由比方面の海岸が候補
山梨県中西部から静岡市方面へ南下する場合、国道52号などを通って富士川沿いに静岡県へ入り、駿河湾へ出るルートがあります。この場合、静岡市清水区の蒲原・由比周辺が比較的早く海へ到達しやすいエリアです。
そのため「とにかく山梨から一番近い海を見たい」という目的なら、まず富士川河口や蒲原周辺を候補にできます。ただし、この付近の海岸は一般的な海水浴場とは性格が異なる場所もあり、駐車場所や海岸への入り方、水際の安全性を現地で確認する必要があります。
特に駿河湾沿岸は場所によって急に深くなったり、波や流れが強かったりします。「足だけだから大丈夫」と沖方向へ進まず、海水浴場として管理されていない海岸では水に入ること自体を慎重に判断しましょう。
足だけ海に入りたいなら用宗海岸が分かりやすい
少し距離が延びても、浜辺へ行きやすく設備の分かりやすい場所を選びたいなら、静岡市駿河区の用宗海岸が候補になります。静岡市の公式案内では用宗海岸海水浴場にトイレと常設シャワーがあり、観光案内ではJR用宗駅から徒歩約8分、東名高速道路静岡ICから車で約10分とされています。[参照:静岡市 用宗海岸海水浴場]
海を見て浜辺を散策したあと、足についた砂や海水を流したい場合、シャワーがあるのは大きなメリットです。周辺には用宗漁港があり、海辺の街として散策も楽しめます。静岡市も用宗を「しずまえ」の海辺エリアとして紹介しています。[参照:静岡市 しずまえ]
ただし2026年度の用宗海岸海水浴場は7月19日から8月23日までで、すでに監視員による海水浴場運営は終了しています。開設期間外は監視された海水浴場として利用できる状態ではないため、水際へ行く場合も当日の波・天候を確認し、遊泳は避けるなど安全を優先してください。
景色なら三保松原。ただし羽衣の松周辺では海に入らない
「せっかく静岡へ行くなら、海だけでなく静岡らしい景色も見たい」という場合は三保松原が魅力的です。富士山世界文化遺産の構成資産として知られ、松原と駿河湾、天候に恵まれれば富士山という静岡を代表する風景を楽しめます。
ただし、水に足を入れる目的で三保松原の羽衣の松周辺を選ぶのはおすすめできません。三保松原の公式サイトでは、羽衣の松周辺は危険なため遊泳を控えるよう明記されています。[参照:三保松原公式サイト よくある質問]
三保松原は「水遊びする場所」というより、海岸と松原の景観を楽しむ場所として考えるのが安全です。浜辺へ行ったとしても波打ち際へ不用意に近づかず、写真撮影や散策を中心に楽しむのがよいでしょう。
山梨の出発地点によっては沼津方面も候補になる
「山梨から静岡」といっても、甲府市から出発する場合と富士吉田市・山中湖周辺から出発する場合では最適なルートが違います。富士五湖東部からなら御殿場方面へ抜け、沼津方面の海を目指すルートも候補になります。
つまり「山梨県から最も近い浜辺」を県単位で一つに決めるのは難しく、現在地からナビで所要時間を比較するのが確実です。甲府・身延方面なら富士川沿いから静岡市清水区方面、富士吉田・山中湖方面なら御殿場から沼津方面というように考えると分かりやすくなります。
単純な直線距離より、道路状況や渋滞を含めた実際の所要時間で選びましょう。週末や観光シーズンは静岡県内の幹線道路が混雑することもあります。
目的別なら「近さ・水際・景色」で選ぶ
山梨から静岡へ向かう途中に海へ寄る場合、目的を決めておくと選びやすくなります。
| 目的 | 候補 | ポイント |
|---|---|---|
| 甲府方面から近い海を見たい | 蒲原・由比周辺 | 富士川沿いから駿河湾へ出やすい |
| 浜辺を散策したい | 用宗海岸 | 駅・駐車場・トイレ・シャワーなどが分かりやすい |
| 静岡らしい絶景を見たい | 三保松原 | 松原・海・富士山の景観。ただし羽衣の松周辺での遊泳は避ける |
| 富士吉田・山中湖方面から出発 | 沼津方面 | 御殿場経由のルートも比較する |
海に「足を入れる」という目的なら、単純に最短の海岸へ行くより、海水浴場として利用実績があり、浜辺へのアクセスが分かりやすい場所を選ぶほうが安心です。
海水浴シーズン終了後は「足だけ」でも波に注意
海水浴場は開設期間中なら監視員が波浪情報などを確認し、遊泳可能・注意・禁止を判断します。しかし期間が終了すると、同じ海岸でも監視員がいるとは限りません。2026年度の用宗海岸海水浴場についても8月23日で運営を終了したことが静岡市から案内されています。
特に駿河湾は、見た目には穏やかでも急に深くなる場所があります。足首程度のつもりでも強い波を受ければバランスを崩すため、波が高い日や風の強い日、日没後は水に入らない判断が大切です。
また、静岡市は海岸利用者に津波フラッグについても案内しています。津波警報・注意報などが発表された場合は海岸から直ちに離れ、高い場所へ避難することが基本です。海へ出発する直前には天気だけでなく、波浪・津波に関する最新情報も確認しておきましょう。
まとめ:甲府方面からなら蒲原方面が近く、楽しみやすさなら用宗海岸がおすすめ
山梨県から静岡県の海へ向かう場合、甲府・身延方面から近さを優先するなら、富士川を南下した先にある蒲原・由比周辺の駿河湾沿岸が候補です。一方、浜辺を歩いて海を身近に感じたいなら用宗海岸が分かりやすい選択肢です。
三保松原は静岡らしい景色を楽しむ場所として非常に魅力的ですが、羽衣の松周辺は公式にも危険と案内されているため、水に入る目的では選ばないほうがよいでしょう。
なお、2026年度の用宗海岸海水浴場は8月23日で監視員による運営を終了しています。海水浴シーズン外に訪れる場合は「足だけ」のつもりでも無理に水へ入らず、当日の波や天候を見て判断してください。近さだけなら蒲原・由比、浜辺の過ごしやすさなら用宗、景観なら三保松原という基準で選ぶと、山梨からの静岡ドライブに組み込みやすいでしょう。


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