東京メトロの銀座駅と上野駅で、クレジットカードのタッチ決済やQRコードに対応した「専用改札機」が期間限定で設置されていることから、「将来SuicaやPASMOが使えなくなるのでは」「クレジットカードを持てない子どもはどうやって電車に乗るのか」と心配する人もいるかもしれません。
しかし、2026年8月時点で発表されている内容を見る限り、Suica・PASMOを廃止して、すべての利用者をクレジットカードやQR乗車へ移行させる実験ではありません。銀座駅と上野駅で行われているのは、既存改札のうち各1通路だけを「クレカ乗車・QR専用改札」にして、人の流れや使いやすさを確認する取り組みです。ほかの改札では従来どおり交通系ICカードなどを利用できます。[参照] 東京メトロ「クレカ乗車・QR専用改札機を銀座駅・上野駅に期間限定設置」
東京メトロ自身も、交通系ICカードを今後の乗車サービスの「主軸」と位置付けています。したがって、現在のクレカ・QR対応はSuica・PASMOを置き換えるというより、乗車方法の選択肢を増やす取り組みと考えるのが適切です。
- 銀座駅・上野駅で何を試しているのか
- Suica・PASMOをやめる実証実験ではない
- もしSuica・PASMOが使えなくても、紙のきっぷという方法がある
- 小学生なら現在も「こども用Suica・PASMO」が利用できる
- 中学生は鉄道運賃では基本的に「大人」扱い
- 中学生だからクレジットカードを作らなければならないわけではない
- モバイルPASMOもクレジットカード必須ではない
- 13歳未満はモバイルPASMOを利用できない
- QR乗車券にも小児用は存在する
- クレカタッチ乗車の子ども運賃には注意
- 現在の主な乗車方法を比較
- Suica・PASMOは今も全国の多くの鉄道・バスで使える
- なぜ銀座駅と上野駅が実験場所に選ばれたのか
- 銀座駅は観光客専用の駅ではない
- 上野駅も観光客だけではなく大規模な交通結節点
- 銀座・上野はむしろ大量の一般利用者がいるからテストに向いている
- 専用改札でSuicaをタッチすると通れないが、隣を使えばよい
- 紙のきっぷも専用改札では使えないが、紙のきっぷ自体が廃止されたわけではない
- 具体例:小学5年生が一人で電車に乗る場合
- 具体例:15歳の中学生が一人で東京メトロに乗る場合
- 具体例:親が小学生のQR24時間券を購入する場合
- 今後クレカ・QR改札が増える可能性はある
- なぜ鉄道会社はクレジットカード乗車を増やすのか
- Suica・PASMOとクレカ乗車は得意分野が違う
- 将来本当にSuica・PASMOが廃止される可能性は?
- まとめ|銀座・上野の実験でSuica・PASMOが使えなくなるわけではない
銀座駅・上野駅で何を試しているのか
東京メトロは2026年7月22日から銀座線銀座駅、7月31日から銀座線上野駅の一部改札口に、クレジットカード等のタッチ決済とQRコードを利用する専用改札機を期間限定で設置しています。[参照] 東京メトロ公式ニュースリリース
銀座駅では銀座四丁目交差点改札口の9通路のうち1通路、上野駅ではJR上野駅方面改札口の11通路のうち1通路だけが専用改札です。つまり、改札口全体をクレジットカード・QR専用へ変更しているわけではありません。
専用改札機ではSuica・PASMOなどの交通系ICカードや紙のきっぷは利用できませんが、これはその1通路だけの仕様です。Suicaを持つ利用者は隣の通常改札を通ればよいため、「銀座駅や上野駅ではSuicaが使えなくなった」という意味ではありません。
Suica・PASMOをやめる実証実験ではない
東京メトロは2025年3月から、クレジットカードのタッチ決済とQRコードを活用した乗車サービスを開始しています。その発表の中では、今後について「多くのお客様にご利用いただいている交通系ICカードを主軸としつつ」新しい乗車サービスを検討すると説明しています。[参照] 東京メトロ「クレジットカードのタッチ決済等を活用した乗車サービス」
2026年に始まったクレジットカード等の後払い乗車についても、Suica・PASMOを廃止するという発表はありません。クレジット、デビット、プリペイドカードでそのまま改札を通れる方法を追加するものです。[参照] 東京メトロ「後払い乗車サービス」
したがって現在は、「Suica・PASMOか、クレカタッチか、対応するQR乗車券か」と利用方法が増えている段階です。
もしSuica・PASMOが使えなくても、紙のきっぷという方法がある
仮に交通系ICカードを持っていなかったとしても、電車に乗るために必ずクレジットカードが必要になるわけではありません。
東京メトロでは現在も各駅の券売機で普通乗車券を販売しています。現金で必要な運賃のきっぷを購入し、通常の改札から乗車できます。[参照] 東京メトロ「普通券(きっぷ)」
例えばスマートフォンもクレジットカードも持っていない小学生が一人で電車に乗る場合でも、現金で小児用のきっぷを買うという従来の方法があります。QR乗車が始まったからといって、この子が突然クレジットカード契約を求められるわけではありません。
小学生なら現在も「こども用Suica・PASMO」が利用できる
小学生については、現在もこども用Suicaや小児用PASMOがあります。こども用Suicaはチャージしておけば、改札機にタッチした際に自動的に小児運賃が引かれます。[参照] JR東日本「Suica(カードタイプ)の種類」
PASMOにも「記名PASMO(小児用)」があり、記名した本人が小児運賃で利用できます。購入には年齢を確認できる公的証明書などが必要です。[参照] PASMO「PASMOの種類」
小児用PASMOは12歳となる年度の3月31日まで有効で、その後は手続きをすれば大人用PASMOとして引き続き利用できます。
中学生は鉄道運賃では基本的に「大人」扱い
「18歳未満だから子ども運賃」というわけではない点にも注意が必要です。鉄道の運賃区分では、基本的に中学生から大人運賃になります。
東京メトロでは「大人」は12歳以上です。ただし12歳でも小学生なら小児扱いです。「小児」は6歳以上12歳未満で、6歳でも小学校入学前なら幼児扱いとなります。[参照] 東京メトロ「運賃の年齢区分」
つまり中学1年生であれば通常は大人運賃です。そのため「中学生に小児用QR決済を用意しなければならない」という問題とは少し違います。
中学生だからクレジットカードを作らなければならないわけではない
クレジットカードのタッチ決済による乗車が増えたとしても、中学生本人がクレジットカードを作る必要はありません。
現在の東京メトロでは、Suica・PASMO、現金で購入する普通乗車券、定期券など従来の方法を利用できます。通学であればICカードの通学定期券を利用する方法もあります。
さらにモバイルPASMOでは、中高生の通学定期券に対応しており、本人がクレジットカードを持っていなくても、保護者のクレジットカードによる代理決済や、対応するデビットカード・プリペイドカードを使える仕組みがあります。[参照] モバイルPASMO「中高生の通学定期券」
モバイルPASMOもクレジットカード必須ではない
スマートフォン版のPASMOについても、「モバイル=クレジットカード必須」とは限りません。
モバイルPASMOでは、銀行口座と連携するデビットカードやプリペイドカードなどを利用してチャージや定期券購入ができます。PASMO公式も「クレジットカードをお持ちでない方」向けの方法を案内しています。[参照] モバイルPASMO「クレジットカード以外のチャージ・定期券購入」
また、中学生でも利用できる一部のプリペイド型サービスなどが紹介されています。したがって将来的にスマートフォン乗車が増えたとしても、「未成年=本人名義のクレジットカードが絶対必要」という仕組みにはなっていません。
13歳未満はモバイルPASMOを利用できない
一方で、モバイルPASMOには年齢制限があります。PASMO公式では13歳未満は利用できないと案内されています。[参照] モバイルPASMO「購入可能な定期券」
このため小学生全員をスマートフォンへ移行させるような仕組みには現在なっていません。小学生にはカード型の小児用PASMO・こども用Suicaが存在します。
この点からも、交通事業者側が「全利用者をスマホQRだけにする」ことを前提としているとは考えにくい状況です。
QR乗車券にも小児用は存在する
東京メトロが2025年から提供している「東京メトロ24時間券(QR)」には、大人用だけでなく小児用もあります。発売額は大人700円、小児350円として開始されました。[参照] 東京メトロ「QRを活用した乗車サービス詳細」
このQR乗車券は販売サイトで事前に購入する仕組みですが、一度の決済で複数枚購入でき、利用開始前なら購入者から他の利用者のスマートフォンへ分配できます。
つまり「小学生本人がクレジットカードを持たなければQR乗車券を利用できない」という仕組みでもありません。例えば保護者が小児用QR券を購入して子どもの端末へ分配するという使い方が可能です。
クレカタッチ乗車の子ども運賃には注意
東京メトロの通常のクレジットカード等による後払い乗車サービスについては、子ども自身の名義の対応カードであれば利用できますが、現在は大人運賃のみの設定です。[参照] 東京メトロ「後払い乗車サービス FAQ」
そのため、小学生が小児運賃で日常的に乗る方法としては、現時点ではこども用Suica・小児用PASMOや小児の普通乗車券のほうが分かりやすい選択肢です。
一方、中学生はそもそも通常の大人運賃になるため、小児運賃の問題は基本的にありません。ただしカード契約の年齢条件などは発行会社ごとに異なります。
現在の主な乗車方法を比較
| 乗車方法 | 小学生 | 中学生 | クレジットカード必須? |
|---|---|---|---|
| こども用Suica・小児用PASMO | 利用可能 | 中学進学後は大人用へ変更 | 不要 |
| 大人用Suica・PASMO | 小児運賃用途には不適 | 利用可能 | 不要 |
| 紙の普通乗車券 | 小児券を購入可能 | 大人券を購入 | 不要 |
| モバイルPASMO | 13歳未満は不可 | 条件を満たせば利用可能 | 必ずしも不要 |
| 東京メトロ24時間券(QR) | 小児用あり | 大人用 | 購入時の決済手段は必要だが本人カード必須ではない |
| クレカ後払い乗車 | 本人名義カードなら可能だが大人運賃 | 対応カードがあれば利用可能 | クレジット・デビット・プリペイド等が必要 |
このように、クレジットカードのタッチ乗車はあくまで複数ある手段の一つです。
Suica・PASMOは今も全国の多くの鉄道・バスで使える
PASMOはSuicaをはじめ、Kitaca、ICOCA、TOICA、manaca、SUGOCA、nimoca、はやかけんなどの交通系ICカードと全国相互利用されています。[参照] PASMO「交通系ICカードの相互利用」
首都圏でもJR東日本のSuicaエリアとPASMOエリアをまたいで利用できるなど、すでに巨大な交通インフラになっています。[参照] JR東日本「Suica首都圏利用可能エリア」
これだけ普及した仕組みを、銀座駅と上野駅の1通路ずつの実験を理由に近い将来すべて廃止する、と読む根拠は現在の公式発表にはありません。
なぜ銀座駅と上野駅が実験場所に選ばれたのか
東京メトロの公式発表では、この専用改札機について、既存改札とは異なる外観にすることで、利用者が使用できる通路と読み取り部分を分かりやすく認識できるか、改札口全体でスムーズに通過できるかを確認すると説明しています。
つまり目的は「観光客だけで試す」というより、利用者の多い駅で新しい専用改札機を混在させても、人の流れに問題が起きないかを確認することです。[参照] 東京メトロ公式
銀座と上野は観光客も多い場所ですが、もちろん利用者が観光客だけということはありません。
銀座駅は観光客専用の駅ではない
銀座駅は銀座線・丸ノ内線・日比谷線の3路線が乗り入れる大規模駅です。2025年度の東京メトロ1日平均乗降人員は23万3,901人で、130駅中4位となっています。[参照] 東京メトロ「銀座駅」
銀座には百貨店やブランド店、飲食店、劇場などがあり国内外の観光客が多い一方、オフィスも多く、通勤や業務、買い物、乗り換えで利用する人も大量にいます。
1日20万人を超える駅を「観光客しか降りない駅」と考えるのは実態とは異なります。
上野駅も観光客だけではなく大規模な交通結節点
東京メトロ上野駅の2025年度1日平均乗降人員は19万1,804人で、東京メトロ130駅中10位です。銀座線と日比谷線が利用でき、JR東日本や京成電鉄への乗り換えもあります。[参照] 東京メトロ「上野駅」
確かに上野公園、上野動物園、博物館、アメ横などがあり観光利用は多い駅です。しかし、それだけでなく通勤・通学、買い物、JRや新幹線との乗り換えなど非常に多様な利用があります。
なお今回実験しているのはJR山手線の上野駅改札ではなく、東京メトロ銀座線側の上野駅にあるJR上野駅方面改札口です。この点も混同しやすいところです。
銀座・上野はむしろ大量の一般利用者がいるからテストに向いている
東京メトロの2025年度1日平均乗降人員では、銀座駅は4位、上野駅は10位です。[参照] 東京メトロ「各駅の乗降人員ランキング」
例えば新しい改札機を極端に利用者の少ない駅へ1台置いた場合、「利用者が迷わないか」「Suica利用者が間違えて専用改札へ進まないか」「ラッシュ時に人の流れを妨げないか」といった点を十分検証できない可能性があります。
銀座や上野のように多くの人が通る駅なら、観光客だけでなく、通勤客、買い物客、乗り換え客、外国人旅行者など幅広い利用状況で検証できます。
専用改札でSuicaをタッチすると通れないが、隣を使えばよい
今回の実証実験で少し分かりにくいのは、「その専用改札ではSuica・PASMOが使えない」という点です。
例えば銀座駅でSuicaを持つ人が誤ってクレカ・QR専用改札へ進むと、その改札では通過できません。しかし隣にある通常の交通系IC対応改札へ移れば従来どおり利用できます。
むしろ今回の実験では、このような「間違えて専用改札へ入ろうとする人」がどの程度発生するか、新しいデザインで直感的に見分けてもらえるかを確認する目的があります。
紙のきっぷも専用改札では使えないが、紙のきっぷ自体が廃止されたわけではない
クレカ・QR専用改札では紙のきっぷも利用できません。そのため「紙のきっぷまでなくなるのか」と思う人もいるかもしれません。
しかし現在、東京メトロの普通乗車券は各駅の券売機で販売されています。[参照] 東京メトロ「普通券」
紙のきっぷを使う場合には、紙券に対応している通常改札を通ります。「特定の専用レーンでは利用できない」ことと、「その乗車方法そのものが廃止された」ことは分けて考える必要があります。
具体例:小学5年生が一人で電車に乗る場合
例えば小学5年生が一人で塾へ行くとします。本人はクレジットカードもスマートフォンも持っていないとします。
この場合、現在なら小児用PASMO・こども用Suicaへ現金でチャージして利用できます。またICカードを持っていなければ、券売機で現金を使って小児普通乗車券を購入できます。
つまりQR・クレカ改札が増えたとしても、少なくとも現行制度では「小学生がカードを作れないので電車に乗れない」という状態にはなりません。
具体例:15歳の中学生が一人で東京メトロに乗る場合
15歳の中学生なら鉄道運賃上は大人扱いです。そのため通常のPASMO・Suicaへチャージして使えば問題ありません。
スマートフォンに対応していればモバイルPASMOを使うこともできます。クレジットカードを持っていなくても、現金チャージや対応するデビット・プリペイドサービスなどの選択肢があります。
もちろん普通の紙のきっぷを現金で購入することもできます。したがって「18歳未満なのでクレジットカード付きQR決済を用意しなければ乗れない」ということにはなりません。
具体例:親が小学生のQR24時間券を購入する場合
東京観光で親子が東京メトロ24時間券を利用するケースなら、保護者が販売サイトで大人用と小児用のQR24時間券を購入する方法があります。
QR版は一回の決済で複数枚購入でき、利用開始前であれば別の利用者のスマートフォンへ分配可能です。[参照] 東京メトロ24時間券(QR)詳細
この仕組みでも、小学生本人が自分名義のクレジットカードを契約する必要はありません。
今後クレカ・QR改札が増える可能性はある
東京メトロは「次世代乗車システム」の拡大を進めています。2026年にはクレジットカード等による後払い乗車が本格的に導入され、関東の複数鉄道事業者との相互利用も進んでいます。[参照] 東京メトロ「後払い乗車サービス」
このため将来、クレジットカード用・QR用のリーダーを備えた改札がさらに増えることは十分考えられます。
ただし「対応方法が増える」と「Suica・PASMOを廃止する」は別の話です。少なくとも現在の公式方針では、交通系ICカードを主軸としたうえで選択肢を追加する方向です。
なぜ鉄道会社はクレジットカード乗車を増やすのか
クレジットカードのタッチ決済には、利用者が事前に交通系ICカードを購入したりチャージしたりせず、そのまま改札を通れるメリットがあります。
特に海外旅行者の場合、日本へ到着してからSuica・PASMOを用意しなくても、普段使っている対応カードで乗車できれば便利です。このため訪日客との相性がよい仕組みであることは確かです。
しかしメリットは外国人観光客だけではありません。国内利用者でも「残高不足を気にしたくない」「カードを増やしたくない」という人には便利です。その一方でSuicaの高速な処理や定期券、小児運賃など既存ICならではのメリットもあります。
Suica・PASMOとクレカ乗車は得意分野が違う
交通系ICカードは、通勤・通学定期、小児運賃、電子マネー、高速な改札処理など、日常の公共交通利用に非常に適しています。
クレジットカードのタッチ決済は、事前チャージが不要で、旅行者やたまに鉄道を利用する人に便利です。
QR乗車券は企画乗車券の事前購入・分配などに向いています。このようにそれぞれ役割が違うため、現在の方向性は一つに統一するより「目的に合わせて選べるようにする」ものと考えられます。
将来本当にSuica・PASMOが廃止される可能性は?
何十年先まで絶対に廃止されないと断言することはできません。決済技術や鉄道システムは今後も変化するからです。
しかし、少なくとも2026年8月現在、JR東日本やPASMO協議会、東京メトロから「Suica・PASMOを廃止してQR・クレジットカードへ完全移行する」という発表はありません。
むしろ東京メトロは交通系ICカードを主軸とする方針を明記しており、PASMOも全国の交通系ICカードとの相互利用を継続しています。[参照] PASMO「交通系ICカードの相互利用」
まとめ|銀座・上野の実験でSuica・PASMOが使えなくなるわけではない
2026年に銀座駅と上野駅へ設置された「クレカ乗車・QR専用改札機」は、Suica・PASMOを廃止するための実験ではありません。銀座駅では9通路中1通路、上野駅では11通路中1通路だけが専用改札となっており、ほかの通常改札では交通系ICカードを引き続き利用できます。[参照] 東京メトロ「クレカ乗車・QR専用改札機」
小学生や中学生が将来クレジットカードを持たなければ電車に乗れなくなる、という発表もありません。小学生にはこども用Suica・小児用PASMOがあり、現金で紙の小児乗車券を買うこともできます。
中学生は鉄道運賃上は基本的に「大人」扱いですが、通常のSuica・PASMO、紙の乗車券、通学定期などを利用できます。モバイルPASMOでも本人のクレジットカードが絶対条件ではなく、保護者による通学定期券の代理決済やデビット・プリペイド等の方法があります。[参照] PASMO「中高生の通学定期券」
また銀座駅・上野駅は「観光客しか利用しない駅」ではありません。2025年度の1日平均乗降人員は銀座駅が23万3,901人、上野駅が19万1,804人で、東京メトロでも利用者数の多い駅です。通勤、通学、買い物、観光、他路線への乗り換えなど多様な利用者がいます。[参照] 東京メトロ「各駅の乗降人員ランキング」
今回の実証実験で確認しているのは、異なるデザインのクレカ・QR専用改札を既存のSuica・PASMO改札と一緒に設置したとき、利用者が迷わずスムーズに通行できるかという点です。現時点では「交通系ICカードからQRへ強制移行する実験」と捉える必要はありません。
※本記事は2026年8月30日時点の東京メトロ、JR東日本、PASMO公式情報をもとに作成しています。乗車サービスや対応改札、決済方法は今後変更される可能性があるため、利用時には各鉄道事業者の最新情報をご確認ください。


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