パスポートの申請には戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)が必要ですが、平日の市役所の開庁時間内に訪れるのが難しい方も多いでしょう。特に本籍地が遠方にある場合、どのように戸籍謄本を取得すればよいのか悩むこともあるかもしれません。この記事では、戸籍謄本の取得方法について詳しく解説します。
本籍地以外の市役所で戸籍謄本を取得する方法
2024年3月1日からの戸籍法の改正により、本籍地以外の市区町村でも戸籍謄本を取得できるようになりました。これにより、最寄りの市役所で戸籍謄本を取得することが可能です。ただし、戸籍抄本や戸籍の附票など、一部の証明書は本籍地の市役所でしか取得できない場合がありますので、事前に確認が必要です。
この制度は「広域交付制度」と呼ばれ、全国の市区町村で利用可能です。ただし、自治体によっては対応していない場合もあるため、事前に各市区町村のホームページや窓口で確認することをおすすめします。
戸籍謄本の取得方法
戸籍謄本を取得する方法は主に以下の4つがあります。
- 窓口での取得:本人確認書類を持参し、最寄りの市区町村の役所で申請します。即日発行が可能です。
- 郵送での取得:本籍地の市役所に必要書類を郵送し、戸籍謄本を取り寄せます。手数料分の定額小為替や返信用封筒が必要です。
- コンビニでの取得:マイナンバーカードを利用して、対応しているコンビニのマルチコピー機で取得できます。ただし、すべての自治体が対応しているわけではありません。
- オンライン申請:マイナポータルを利用してオンラインで申請し、戸籍電子証明書を取得する方法もあります。
それぞれの方法にはメリットとデメリットがありますので、自分の都合に合わせて選択するとよいでしょう。
パスポート申請に必要な書類
パスポートの新規申請には以下の書類が必要です。
- 一般旅券発給申請書
- 戸籍謄本(6か月以内に発行されたもの)
- 住民票の写し(必要な場合)
- 本人確認書類(運転免許証など)
- パスポート用の写真
なお、オンライン申請を利用する場合は、戸籍電子証明書を提出することで、戸籍謄本の原本提出を省略することができます。
まとめ
戸籍法の改正により、本籍地以外の市区町村でも戸籍謄本を取得できるようになりました。これにより、パスポート申請の際に必要な戸籍謄本を取得するハードルが下がりました。自身の都合に合わせて、最適な取得方法を選択し、スムーズにパスポート申請を進めましょう。


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