水納島は三次離島?多良間島と宮古島から見る離島区分の考え方

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沖縄県には数多くの離島が存在し、それぞれのアクセス条件によって「一次離島」「二次離島」「三次離島」といった呼称が用いられることがあります。中でも、宮古諸島に属する水納島(みんなじま)は、離島分類上どの段階に当たるのか疑問に思う方も少なくありません。今回は、離島区分の観点から水納島が「三次離島」とされるかどうかについて解説します。

離島区分とは?一次・二次・三次の定義

「一次離島」とは、沖縄本島(あるいは本土)から直接アクセスできる離島を指します。たとえば、那覇から飛行機やフェリーで行ける石垣島・宮古島などがこれに該当します。

「二次離島」は、一次離島からさらに移動が必要な島を指します。例えば、宮古島から行ける多良間島などが該当します。

「三次離島」とは、二次離島を経由しないと行けない、さらに奥にある離島を指します。

水納島の位置とアクセス

水納島(沖縄県宮古郡多良間村)は、多良間島の北方約8kmの海上に位置する小さな無人島です。面積は約0.5平方キロメートルと小規模で、現在は定住者はいません。

アクセスは基本的に多良間島からの船便のみで、定期航路はなくチャーター船などを利用する必要があります。宮古島から直接水納島に行く定期便は存在せず、まず多良間島に行き、そこからのアクセスが必要です。

水納島は三次離島と呼べるのか?

上述の定義に当てはめると、宮古島(一次離島)→多良間島(二次離島)→水納島、というアクセス構造になっているため、水納島は「三次離島」と考えることが妥当といえます。

特に、行政・研究・交通政策の文脈では、交通アクセスの難易度を表すためにこうした区分が用いられることがあります。水納島のように、さらにチャーターなどを必要とする島は、政策上も特に支援対象となりやすい位置づけです。

三次離島であることの意味

三次離島であることは、以下のような意味を持ちます。

  • アクセスの難易度が高い:複数回の移動を要し、日帰り訪問は困難なケースが多い。
  • 定住者が少ないまたはゼロ:水納島のように現在無人であることも珍しくありません。
  • 行政サービスの提供が限定的:医療・教育・インフラなどの整備が遅れやすい。

こうした島々は、自然環境や生態系が豊かで観光資源としての価値が高い一方、保護や持続可能な利用に慎重な対応が求められます。

まとめ

水納島は、多良間島を経由しないとアクセスできない島であるため、離島区分上「三次離島」と分類することができます。離島政策や地域振興の文脈においても、こうしたアクセス構造は重要な要素となります。沖縄の離島をより深く理解するうえで、「一次」「二次」「三次」という区分は、地理的・行政的な把握に役立つ視点です。

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