令和の時代となった現在でも、ボットン便所(汲み取り式トイレ)は完全には姿を消していません。特に静岡県東部〜中部地域では、一部の山間部や古い集落、公共施設などで現存しているケースがあります。本記事では、静岡県内で現在もボットン便所が見られる可能性がある地域や背景について、実情を交えて解説します。
ボットン便所とは?簡易水洗との違い
まず前提として、ボットン便所は下水道に接続されていない汲み取り式トイレで、便槽に直接溜まる構造です。水洗式と異なり、水を使用せず処理車による定期的な汲み取りが必要になります。
一方で簡易水洗は便槽はあるものの少量の水で流す構造を持ち、見た目は水洗と似ています。住民の間でも混同されやすいため、現地確認での確認が必要です。
静岡県内でボットン便所が残っている可能性がある場所
2020年以降も、次のような場所ではボットン便所が残っている可能性があります。
- 伊豆半島の山間部(天城湯ヶ島・西伊豆町・南伊豆町など)
- 静岡市葵区の奥地(梅ヶ島、玉川地区)
- 富士宮市・川根本町などの中山間集落
- 古い登山道の公衆トイレや山小屋
- 農業用施設・古い神社仏閣の境内
特に公共施設では、設置時期が古く、下水道未接続のまま使用されていることがあります。地元の方も「まだ残っている」と証言する地域も多く、実例もあります。
なぜ今もボットン便所が残っているのか
最大の理由は下水道インフラの未整備です。静岡県全体の下水道普及率は約75%前後で、全国平均をやや下回る水準です。山間部や過疎地では整備が進まず、未だ汲み取り式に依存している家庭や施設が残されています。
また、建て替えやトイレ改修にかかる費用負担も大きく、個人宅では「使えるうちはそのまま」という判断をしている例も見られます。
ボットン便所の所在を確認する方法
以下の手段で現地の状況を調べることができます。
- 市町村役場に問い合わせる(特に上下水道課や環境課)
- 地元の登山・キャンプ愛好者のブログやSNSでの口コミ
- Googleマップで「トイレ」と検索し、口コミや写真をチェック
実際に「南伊豆 ボットン便所」などと検索すると、現地情報が掲載されているケースもあります。
体験目的で行く場合の注意点
ボットン便所を懐かしさや社会学的な興味で訪れる人もいますが、あくまで利用者としてのマナーを守ることが大切です。特に私有地や集落内の便所に立ち入るのは厳禁。公的施設や観光施設で明記されている場所のみ訪問しましょう。
また、近年では害虫対策や臭気対策が講じられている場所もあり、「昔のようなボットン便所」とは少し違う進化を遂げていることもあります。
まとめ:静岡東部・中部では今も残る地域あり、ただし現地確認を
静岡県東部から中部にかけて、一部の山間地域や公共トイレでボットン便所は今も現存しています。情報収集には自治体・登山者ブログ・現地確認が有効です。興味がある方は現地のマナーを守りながら、失われつつある昭和の生活文化を体験してみてはいかがでしょうか。


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