北朝鮮籍の人は日本にいる?パスポートと在留実態から読み解く現状

パスポート

日本に暮らす外国籍の人々の中には、さまざまな国の出身者がいます。その中でも、時折話題になるのが「北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)」のパスポートを所持する人の存在です。外交関係がないはずの国のパスポートを見た経験から疑問を持つ人も少なくありません。この記事では、北朝鮮国籍者の在留の実態やその背景をわかりやすく解説します。

北朝鮮国籍者とされる人は日本にどれくらいいるのか

法務省の統計や在日外国人調査によると、北朝鮮のパスポートを持って日本に滞在している人は非常に少数派です。ただし、在日コリアンの一部に「朝鮮籍」として登録されている人がおり、これは北朝鮮を明示的に国籍と認めたものではないものの、便宜上「朝鮮」と記載されているものです。

「朝鮮籍」は法的には「国籍未定」扱いで、日本政府が北朝鮮を国家承認していないことによる措置です。実際にはパスポートなどの国際渡航文書を北朝鮮当局から取得している人も存在します。

「조선민주주의인민공화국」のパスポートとは?

韓国語で「조선민주주의인민공화국(朝鮮民主主義人民共和国)」と記載されたネイビーカラーのパスポートは、北朝鮮が発行する公式旅券です。このパスポートを持つ人が日本に入国できるケースは限定的で、人道目的やスポーツ・文化交流など極めて限定された事例に限られます。

たとえば、アジア大会や国際会議の出席などで来日した北朝鮮代表団員が該当しますが、通常のビザや査証免除プログラムは適用されません

在日朝鮮人と北朝鮮国籍の違い

「北朝鮮国籍者」と「在日朝鮮人」は混同されやすいですが、両者は異なります。戦後の経緯から、日本には多くの在日韓国・朝鮮人が暮らしていますが、彼らの中には南北いずれの国籍も持たず、戸籍上「朝鮮籍」となっている人も存在します。

この「朝鮮籍」は北朝鮮国籍と断定できるものではなく、あくまで日本側の登録上の扱いであり、本人が韓国籍への変更手続きをしない限り「朝鮮」のままとなります

なぜ北朝鮮のパスポート所持者が日本にいるのか

極めて例外的なケースですが、以下のような理由で北朝鮮パスポート所持者が日本に滞在している可能性があります。

  • 国際機関の要請による一時的な入国
  • 日本と第三国を経由するトランジットビザ
  • 在日朝鮮人の中で北朝鮮パスポートを取得した人

ただし、長期滞在や自由な出入国は基本的に認められておらず、法務省による厳格な審査の対象となります。

日本と北朝鮮の外交関係と国籍認定の実情

日本は北朝鮮を国家として承認しておらず、外交関係もありません。そのため、日本においては北朝鮮旅券を公式な「パスポート」として取り扱うわけではなく、特例として扱われるにすぎません。

この関係性により、北朝鮮国籍の明示的な登録も行われず、「朝鮮籍」という曖昧な形が維持されています。これは在日朝鮮人の法的地位の複雑さとも深く関係しています。

まとめ:日本にいる北朝鮮籍の人の実態とは

日本国内には「朝鮮籍」として登録されている人は存在しますが、これは北朝鮮国籍とは異なる扱いです。北朝鮮のパスポートを直接保持している人が日本にいるケースは非常に稀で、限定的な条件下で入国していると考えられます

外交関係がない中でも、一定の人道的または国際的な事情で例外的に存在するケースはあるため、見慣れないパスポートに出会うこともあるのです。

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