韓国で語学研修や留学を行うために発給されるD-4ビザ。途中で語学堂を辞めざるを得ない場合、このビザの有効性や滞在資格にどのような影響があるのでしょうか?この記事では、D-4ビザに関する正しい知識と実際の対応策についてわかりやすく解説します。
D-4ビザとはどのようなビザか
D-4ビザは韓国における語学研修・一般研修などを目的とする外国人向けのビザです。語学堂に在籍している間、有効なビザとして認められ、通常は3ヶ月〜1年の滞在期間が設定されます。
その有効性は「就学中であること」が条件となるため、語学堂を退学すると状況が変わることになります。
語学堂を辞めたらD-4ビザはどうなる?
語学堂を途中で辞めた場合、基本的にはビザの「根拠」がなくなるため、D-4ビザの有効性も失われる可能性があります。特に、退学が正式に受理された時点で、韓国出入国管理局への報告が義務付けられているため、滞在資格が取り消されることが多いです。
例として、ある学生が私立大学の語学堂を辞めた直後に出入国管理局から「滞在目的を失った」との通知を受け、14日以内の出国を求められたケースもあります。
即帰国が必要になるのか
原則として、D-4ビザの根拠がなくなった時点で、出国義務が生じます。多くの場合、出入国管理局からは「14日以内の出国」を求められますが、事情により滞在延長が認められる例もあります。
たとえば、新たな語学堂への転校を予定している場合や、健康上の理由がある場合には、短期滞在ビザ(C-3)への変更申請が可能なこともあります。
出国前にすべき手続き
退学が決まったら、以下の手続きを迅速に進めることが重要です。
- 語学堂に退学届を提出し、正式な退学処理を行う
- 韓国出入国管理局に連絡し、ビザの扱いについて相談
- 必要に応じて短期ビザへの変更申請
- 航空券の手配と帰国準備
また、住居契約や銀行口座の解約、携帯電話の停止手続きも忘れずに行いましょう。
滞在継続を希望する場合の選択肢
どうしても滞在を続けたい場合は、以下のような方法があります。
- 他の語学堂に転校し、新たにD-4ビザを再申請
- 大学への正規入学に伴い、D-2ビザに変更
- 短期滞在ビザ(C-3)に切り替えて観光目的での滞在継続
ただし、いずれの方法でも韓国出入国管理局の判断が必要となるため、なるべく早めに相談・申請することが大切です。
まとめ:ビザの根拠がなくなれば速やかな対応が必要
D-4ビザは語学研修の在籍が前提のため、語学堂を辞めた場合は原則として速やかな出国が求められます。ただし、事前に管理局と相談したり、別のビザに切り替えることで合法的な滞在継続も可能です。
不安な場合は、専門のビザコンサルタントや弁護士に相談することをおすすめします。状況に応じた柔軟な対応が、スムーズな韓国生活につながります。

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