近年、高齢の親世代が保有する海外タイムシェアの管理費や維持費が負担となり、相続や引き継ぎを巡る悩みが増えています。特にハワイの人気リゾートである「ヒルトン・グランド・ワイキキアン」のような物件を所有している家庭では、活用されないまま高額の費用だけがかさむケースも。本記事では、ヒルトン・グランド・ワイキキアンの価値や無償譲渡の選択肢について、分かりやすく解説します。
ヒルトン・グランド・ワイキキアンとは
「グランド・ワイキキアン」は、ハワイ・オアフ島のホノルルに位置し、ヒルトン・グランド・バケーションズ(HGV)が運営するラグジュアリーなタイムシェア物件です。ワイキキ中心部にあり、アクセスと利便性に優れた高級タイムシェアとして高い人気を誇ります。
今回のケースのように、2ベッドルーム・プラチナシーズン・固定週・毎年利用・ポイント14400という条件は、HGV内でも比較的グレードが高く、利用価値が高いとされています。
現在の中古市場でのリセール価値
一方で、タイムシェアの中古市場では供給過多と需要のミスマッチが起きており、高級物件であっても数千円〜数万円での無償譲渡が一般的です。特に2020年代以降はリセール市場が冷え込み、ローン残債がない場合でも売れ残る物件も増えています。
実際に「グランド・ワイキキアン」の同条件物件が、国内外の中古タイムシェアサイトで「$1(実質無償)」で掲載されている例も確認されています。
無償譲渡は本当にもったいないのか?
「無償譲渡=損」と感じる方も多いですが、年間20万円以上の管理費がかかり続けることを考えると、利用予定のない物件はむしろ早期手放しが合理的といえます。
特に今回は利用者が高齢で、家族も引き継ぎを希望しないケース。タイムシェアは相続対象となるため、将来的に子どもが法的義務を負う可能性を避けるためにも、所有者が生存中に整理しておくことが重要です。
アロハフレンドなど譲渡先の選定について
「アロハフレンド」など、無償譲渡を受け付けている団体や個人に引き渡す選択肢もあります。引き取り手が見つからないとされる中で、確実に所有権を放棄できるという点で有効な手段です。
ただし、契約前に以下の点は必ず確認を。
- 登記変更・譲渡手数料が発生するか($300~$600程度)
- 手続きにかかる期間(通常2〜4か月)
- 名義変更後の管理責任が完全に移るか
譲渡以外の選択肢:ポイント交換や貸し出し
タイムシェアの価値を少しでも回収したい場合、「RCI」「HGVクラブポイント交換制度」などを使って他エリアやホテルに交換利用する方法もあります。ただし、高齢者が主体の場合、操作や管理が煩雑で、結局活用されないケースも多くあります。
また、個人でレンタルに出す方法もありますが、法的リスクや現地手配が必要になるため、管理や信頼性の面からおすすめはしにくいのが実情です。
まとめ:早期譲渡は現実的な解決策
高級物件であっても、実際に活用されず管理費が負担となるなら、無償譲渡という選択は「損」ではなく「最善策」となることもあります。ヒルトン・グランド・ワイキキアンのような物件でもリセール市場では厳しい現実があります。ご家族でよく話し合い、負担を引き継がない選択を尊重することが大切です。


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