なぜ広島方面が直進?中国自動車道・広島JCTの構造に隠された理由を解説

車、高速道路

中国自動車道を吹田JCTから走り始めたドライバーが「気づいたら広島市にいた」というのは、決して珍しい話ではありません。中国道の正式な終点は山口県の下関ICであるにも関わらず、広島JCTでは直進すると広島自動車道へ、自動車道本線の下関方面へは分岐が必要という“違和感のある構造”になっています。この記事では、その理由と背景、さらには運転時の注意点までを詳しく解説します。

広島JCTの構造と進路の分岐とは

広島JCTでは、直進車線が広島自動車道(広島方面)に続き、中国自動車道(山口・下関方面)は分岐する形式になっています。これは構造的に“本線”が広島道へ、支線的に中国道が接続するように見えるため、多くの人に混乱を与えます。

この構造のため、吹田JCTから下関方面へ走るには、広島JCTで進路変更=分岐動作が必要になります。逆にそのまま直進してしまうと、意図せず広島市街へと向かうことになります。

なぜこのような構造になっているのか?

理由は複数ありますが、主に以下のような背景が影響しています。

  • 広島都市圏への交通需要:広島は中国地方最大の都市であり、山陽道・中国道双方からの交通流が集中します。従って、利便性の高いアクセス路として広島道への直進を優先したと考えられます。
  • 建設順序と歴史的経緯:中国道と広島道の接続は、昭和50年代の道路計画に基づき進められており、当時の交通量や需要予測に応じて最適化された結果、現在の構造が採用されました。
  • 地形と用地確保の制約:山間部を通る中国道では、道路建設にあたり地形や環境、住民との調整など多くの制限があり、構造的に現在のような分岐形式になった可能性もあります。

全国の他JCTでも見られる“直進で支線”の構造

中国道・広島JCTのような構造は、全国の他のジャンクションでも見られます。

例えば、東北道の宇都宮JCTでは、直進すると北関東道、右へ分岐で東北道本線が継続します。また、関越道の鶴ヶ島JCTでは圏央道が直進、本線は分岐となっており、主要都市へのアクセスを重視する構造はある意味“標準”ともいえます。

このように、都市圏へのアクセス性を優先する道路設計は、利便性向上の観点からも実用的な選択といえるでしょう。

ドライバーが注意すべきポイント

中国道を走行する際には、広島JCT付近での進路案内を事前に確認しておくことが重要です。

  • 山口・下関方面を目指す場合は「中国道・山口方面」の看板に従って分岐操作が必要
  • ナビ設定で「広島市」などの目的地にしていると、誤って広島道へ進むことがあります
  • 深夜帯などは案内標識の見落としに注意し、余裕を持った走行を心がけましょう

また、走行経験が少ないドライバーは、事前にJCTの構造をGoogleマップやNEXCOの公式サイトでチェックするのもおすすめです。

まとめ:中国道の進路に潜む“都市志向”設計の狙い

中国自動車道・広島JCTでの“広島方面が直進、本線が分岐”という構造は、一見不自然に感じられますが、広島都市圏への交通需要を見据えた合理的な設計と言えます。

これは全国の高速道路に共通する「利便性優先」の思想の表れでもあります。進路選択を誤らないためにも、事前のルート確認と標識の注視を心がけましょう。日本の高速道路は、知れば知るほど奥が深いのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました