若い子どもが初めての海外一人旅に出たいと言い出したとき、親として不安を感じるのは自然なことです。特にカナダのような遠い国でバックパッカー旅となると、治安や薬物事情など懸念材料は尽きません。この記事では、娘の挑戦心を尊重しつつ、安全と安心を確保するために親がとれる現実的な対応策を解説します。
まず冷静に状況を受け止める
感情的に「危ないからダメ」と反射的に否定するのは逆効果になりがちです。娘さんの年齢はすでに成人目前の19歳。自立への一歩としての旅かもしれません。
「なぜ行きたいのか?」「何を得たいのか?」と本人の気持ちを丁寧に聞き取ることで、建設的な対話のスタートになります。
カナダの治安と薬物事情を正確に把握する
カナダでは一部地域でドラッグ問題が深刻化していますが、国全体が危険というわけではありません。例えば、観光客がよく訪れるバンクーバーのダウンタウン・イーストサイド地区は薬物依存者が集まりやすく注意が必要ですが、それ以外のエリアは比較的安全です。
外務省の「海外安全ホームページ」や現地在住日本人のブログなどで、最新の治安状況を確認しましょう。
リスクを正しく理解させ、自己防衛力を育てる
旅の危険をゼロにすることはできませんが、リスクを認識し対策を講じる力を育てることはできます。以下のような基本的な安全対策を娘さんと一緒に確認しておきましょう。
- 夜間の外出は避ける
- 知らない人に声をかけられてもついていかない
- バッグは身体の前に持ち、ファスナー付きにする
- 貴重品は分散して持つ
また、旅先でトラブルが起きたときの連絡先(現地日本大使館、警察、病院)をリスト化して持たせましょう。
一人旅でも安全性を高める方法はある
バックパッカー旅=無謀、というイメージがありますが、慎重な計画と装備、行動で十分に安全性を確保できます。
たとえば、ホステルの女性専用ドミトリーに泊まったり、移動は昼間に限定したり、SIMカードやポータブルWi-Fiで常にネット接続を保つなどの工夫が有効です。また、現地の短時間ツアー(街歩き、自然散策など)を活用すれば、一人旅でありながらも安全な集団行動が可能になります。
どうしても不安な場合の着地点を探る
親として「やめてほしい」と強く感じるなら、代替案を提示するのも一つの方法です。たとえば以下のような提案が考えられます。
- 最初は友人やツアーで同行者と一緒に行く
- ワーキングホリデーや語学留学のようにサポートがあるプログラムを選ぶ
- 現地在住の日本人家庭にホームステイする
頭ごなしに否定するのではなく、「それなら安心」と娘さんが納得できる条件を探りましょう。
まとめ:娘の挑戦を恐れすぎず、現実的な安全策を
19歳という年齢は、未知の世界に足を踏み出す絶好のタイミングです。カナダの一人旅は決して無謀な挑戦ではなく、正しい知識と準備を持って臨めば、多くの学びと成長につながります。
親としては、「危ないから行かせない」ではなく、「どうすれば安全に行けるかを一緒に考える」スタンスが信頼関係を築くカギです。本人の自立心と冒険心を尊重しながら、冷静な情報と現実的な対策でサポートしてあげましょう。


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