ご当地土産は本当に地元産?OEM製造の現実と見極め方

おみやげ、ご当地名物

旅行のお土産として道の駅やサービスエリアで見かけるご当地商品。パッケージには地域の名物や風景が描かれ、「○○名物!」と強調されているのに、裏面の製造元を見ると「○○県△△市の工場」と、全く関係ない地域の企業だったという経験はありませんか?これは現代の流通や製造の構造を反映したものでもあります。

なぜ地元以外で作られるご当地土産が多いのか

最大の理由はOEM(他社ブランド製造)というビジネスモデルの普及です。地域の観光協会や販売業者がオリジナルデザインのパッケージを企画し、全国の菓子メーカーや加工会社に製造を委託しているケースが大半です。

その理由は、地元に製造ラインがない、またはコストや品質管理の面で実績ある企業に任せたほうが安心だからです。たとえば、ある温泉地で売られている「温泉まんじゅう」の多くが関東圏や静岡県の大手製造業者によって作られています。

OEMと地元ブランドの線引きは難しい

パッケージに地元の名前や観光名所を冠していても、「製造所:○○県」と裏に明記されていれば、それはOEM製品と見なせます。一方で、原材料の一部が地元産である場合や、パッケージデザインだけがご当地仕様というケースもあります。

「地元=製造元」と思いたいところですが、全国的にはOEMやライセンス製造は一般的です。特に観光地では、需要に見合った製造量を地元だけで賄うのは難しいという現実もあります。

がっかりしない!見極めのコツ

  • 裏面表示を見る:製造所や販売者が地元かどうかをチェック
  • 道の駅の直売コーナーを探す:地元の農家や個人店が作った品が多い
  • 地元の商店街や老舗菓子店で買う:伝統的なお土産に出会えるチャンス

例えば、北海道の「白い恋人」は札幌に本社を持つ石屋製菓の自社製造ですが、類似商品の「○○の恋人」系はOEM製造がほとんどです。

OEMは悪なのか?価値ある地域ブランディングの視点

「地元で作られていないから買わない」という判断も一つの考えですが、OEM商品も地域の観光資源として役立っています。旅行者の思い出作りや地元のPRにも貢献しています。

また、多くのOEM製品は衛生管理や品質が安定しており、大量生産できるため価格も手ごろ。地元の企画がベースとなっていれば、全く無関係というわけではないのです。

本当に地元産のお土産を買いたいときは?

「製造から販売まで地元にこだわりたい」という方は、次のような方法が有効です。

  • 道の駅や観光案内所でスタッフに尋ねる
  • 地元農産物や加工品の専用ブースをチェック
  • 製造元に直接確認する(QRコードの活用も◎)

たとえば、高知県では地元の柚子を使った調味料を、地元加工場で手作業で製造している道の駅があり、スタッフからそのストーリーを聞くことができます。

まとめ

ご当地土産に地元製造を求めるのは自然な感覚ですが、OEMもまた現代の観光産業を支える一要素です。パッケージ裏面の情報を確認しつつ、自分の価値観に合った選び方をすれば、旅行の満足度も上がります。「本物」にこだわるなら、ぜひ地域の直売所や老舗店にも立ち寄ってみましょう。

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