海外旅行中に事故や体調不良が発生したとき、海外旅行保険を利用して医療サポートを受けるためには、まず保険会社へ連絡する必要があります。しかし、eSIM利用中で電話番号がない、または現地で電話回線が使えない状況では、どのように連絡を取るべきか悩む方も多いのではないでしょうか。この記事では、eSIM利用者や緊急時の連絡手段について具体的に解説します。
eSIMとは?通話できる場合とできない場合の違い
eSIMは物理的なSIMカードが不要な通信方式で、多くの場合はデータ通信専用プランを利用している人が多いです。データ通信専用の場合、電話番号が割り当てられず通話ができないため、コレクトコールなどが使えないことがあります。
一方、音声通話も可能なeSIMを契約していれば、通常の電話やコレクトコールも可能です。契約内容を事前に確認しておくことが重要です。
eSIM利用中の緊急時連絡手段
eSIMで電話が使えない場合の主な連絡手段は以下のとおりです。
- 保険会社のLINE・チャットサポート:AIやオペレーター対応のチャットサービスがある場合が多く、スマホのデータ通信さえあれば利用可能。
- Wi-Fiエリアでの無料通話アプリ利用:SkypeやLINE通話、または保険会社が指定するIP電話番号への発信など。
- 現地の公衆電話やカフェの電話を借りる:現地の人に事情を説明し、電話を貸してもらうのもひとつの方法です。
また、保険会社のアプリを事前にインストールし、契約番号や緊急連絡先をスマホに保存しておくと安心です。
事故やケガなどの「外での緊急時」に備える方法
万一に備えて、次の準備をしておくと安心です。
- 緊急時の対応手順をメモして紙で携帯(スマホが使えない場合に備える)
- 現地語や英語で「保険会社に連絡したい」と伝えるフレーズを用意
- 位置情報共有アプリやGPS機能のあるアプリを利用(万が一の救助要請にも有効)
また、eSIMとは別に現地SIM(プリペイド型)を短期購入しておくことで、通話用番号を確保しておく方法もあります。
コレクトコールはホテルだけの手段ではない
ホテルの部屋からコレクトコールをかけるのが定番ですが、空港や大きな駅、公衆電話からも利用できる場合があります。現地オペレーター(例:オーストラリアTelstraなど)を経由し、日本の保険会社にコレクトでつなげる方法もあります。
ただし、最近はコレクトコール自体を取り扱わない通信事業者も増えているため、渡航先の通信事情を確認しておくと安心です。
おすすめの備え:海外保険アプリとオフライン対策
最近の海外旅行保険では、スマホアプリから病院手配・通訳サービス・チャット相談などが可能なものもあります。例:損保ジャパンの「新・海外旅行保険【off!】」など。
また、万が一に備えた「紙の控え」(契約番号、氏名、緊急連絡先)も旅の持ち物として携帯しておきましょう。
まとめ:緊急時でも慌てず対応できる備えを
eSIM利用中で電話番号がない場合でも、Wi-Fi環境やチャットサポート、アプリ経由などで海外保険を使ったサポートは十分に受けられます。重要なのは事前の備えと情報の整理。渡航前に緊急時の連絡手段を確認して、安心して海外旅行を楽しんでください。


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