日本の「湘南」といえば、江ノ島や鎌倉などを含む神奈川県南部の沿岸エリアで、サーフカルチャーや海沿いのライフスタイルが象徴的です。この湘南のような雰囲気をヨーロッパに求めた場合、いくつかの都市がそのイメージにぴったり合います。本記事では、「ヨーロッパの湘南」とも言えるリゾート地を文化、風景、ライフスタイルの観点から紹介します。
ニース(フランス)──南仏リビエラのリラックス感
コート・ダジュールに位置するニースは、透き通る地中海、プロムナード・デ・ザングレ沿いのビーチ、アートと音楽が根付く街並みが特徴で、「南仏の湘南」と称されることもあります。
アーティストたちが愛した街であり、ジャン・コクトーやマティスもこの地に魅せられました。現代の若者にも人気があり、海を眺めながらカフェでくつろぐ風景は、まさに湘南ライフのヨーロッパ版と言えるでしょう。
バルセロナ(スペイン)──都市とビーチが融合する活気
ガウディの建築やアートが街全体に息づくバルセロナは、都市としての魅力とバルセロネータ・ビーチなどの海辺のゆるやかな空気が共存しています。
日中は市民や観光客が海辺をランニングしたり、サーフィンを楽しんだりする様子が見られます。湘南と同様に、都市機能と海辺カルチャーが自然に融合していることが大きな特徴です。
ポルト(ポルトガル)──静かな魅力と海辺の休日
観光都市リスボンに比べて落ち着いた雰囲気のあるポルトには、アズレージョと呼ばれるタイルに彩られた街並みと、海に面したリゾート地フォス・ド・ドウロ地区があります。
特にフォス地区は、海を見ながら過ごせるカフェや静かなビーチが多く、「湘南の穴場スポット」的なポジションとも言えるでしょう。
ブライトン(イギリス)──伝統とサブカルが共存する海辺の街
ロンドンから電車で1時間ほどの距離にあるブライトンは、イギリス随一のビーチリゾートでありながら、LGBTQ+カルチャーやインディーズ音楽、ヴィンテージファッションなどの文化が色濃く残る街です。
海辺には桟橋や遊園地もあり、週末になると多くの若者や家族連れで賑わいます。湘南の「自由で多様な価値観を受け入れる雰囲気」と通じる部分が多く、「イギリスの湘南」とも言える存在です。
湘南的な空気をヨーロッパで感じたいなら
「ヨーロッパの湘南」としての代表格は、フランスのニースやスペインのバルセロナが筆頭に挙げられますが、それぞれの国に湘南らしさを感じられる街は存在します。
海沿いの街で、カルチャーと自然、そしてリラックスしたライフスタイルが共存している場所。そんな基準で見つけたお気に入りの街が、あなたにとっての「ヨーロッパの湘南」になるかもしれません。
まとめ:海、文化、自由──湘南的価値観を体現する欧州の街
日本の湘南が多くの人に愛される理由は、単なる海の綺麗さではなく、「海と共に暮らす自由でクリエイティブな空気」にあります。ヨーロッパにもそんな雰囲気を感じられる街がいくつも存在します。
もし次の旅先を探しているなら、「湘南っぽさ」をキーワードにヨーロッパの海辺の街を選んでみてはいかがでしょうか。

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