航空大学校を卒業してもすぐパイロットにはなれない?現役パイロットまでのリアルな道のりを解説

飛行機、空港

「航空大学校を出たらすぐに飛行機を操縦できる」——そんなイメージを持つ人も少なくありません。しかし、実際には航空大学校を卒業しても、航空会社に採用されてから副操縦士として飛ぶまでには、いくつもの段階と時間が必要です。本記事では、航空大学校卒業後のパイロットキャリアの実態や、地上勤務を経て副操縦士になるケースについて、具体例を交えながらわかりやすく解説します。

航空大学校卒業後の流れ:すぐに飛べるわけではない

航空大学校を卒業すると、卒業生の多くは民間航空会社や航空関連企業に就職しますが、その時点で「すぐに副操縦士として乗務開始」となるわけではありません。

多くの航空会社では、採用後に社内の訓練(自社養成訓練)を受ける必要があり、ここで初めて会社の機材や運航ルールに基づいた実務的な訓練を行います。この訓練には1年〜2年近くかかることも珍しくなく、これを終えてようやく副操縦士としてのスタートラインに立つことになります。

なぜ地上勤務(グランドスタッフ)を経由することがあるのか

あるケースでは、航空大学校を卒業後すぐに操縦士訓練へ進まず、空港でグランドスタッフとして勤務した後にパイロットになったという経歴も見受けられます。このような経緯にはいくつかの理由があります。

1. 採用のタイミングが合わなかった
航空会社によっては、パイロット養成枠の採用を毎年行っていないことがあります。採用年度のタイミングが合わない場合、一時的に地上職などで就業しながら次の募集を待つことがあります。

2. 会社の制度で地上勤務からの転向が可能
一部の航空会社では、事務職・グランドスタッフなどとして入社後、社内選抜でパイロットへの転向制度を設けているところもあります。このような制度を活用し、後からパイロット訓練に進む人もいます。

副操縦士になるまでにかかる年数は?

航空大学校を卒業してから副操縦士として乗務するまでの期間は、平均して3〜5年かかるのが一般的です。以下はその一例です。

  • 航空大学校卒業(約2年間の養成)
  • 航空会社採用・座学・訓練(1〜2年)
  • OJT(実地訓練)・ラインチェック(半年〜1年)
  • 副操縦士として正式乗務

訓練は天候や機材、インストラクターの都合によってもスケジュールが変動するため、思った以上に時間がかかることもあります。

現実的には遠回りもあるパイロットへの道

パイロットになるまでの経路は人それぞれです。ストレートで副操縦士に就任する人もいれば、地上職や他職種を経てから転向する人もいます。重要なのは「航空大学校を出たからといって、即戦力としてコックピットに入れるわけではない」という現実です。

そのため、地上勤務や訓練期間を「遠回り」と捉えるのではなく、実務経験や航空会社の仕組みを知る時間と考えることで、より実力のあるパイロットとして成長する機会になることもあります。

まとめ:航空大学校卒業後も、パイロットまでには段階がある

航空大学校はあくまで「パイロットへの登竜門」であり、卒業後には各航空会社での訓練や適性評価を経て、初めて副操縦士としてのキャリアが始まります。また、地上勤務からの転向というケースも制度上・実情として存在しており、それもまた一つの正規ルートです。

「5年かかった」というのは珍しい話ではなく、それだけ高度な職業であるということ。パイロットを目指す方は、柔軟な心構えと長期的な視点を持つことが成功への鍵となるでしょう。

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