コンビニが“車中泊施設”に参入する時代に：法律と許可のカラクリをやさしく解説

最近ニュースを賑わせているローソンによる「車中泊施設（RVパーク）」導入ですが、法律上は“ただの駐車”との違いが大きく関わってきます。本記事では、素人でもわかるように必要な許可や法的義務を整理して解説します。

駐車場利用と車中泊：無断使用は私有地でトラブルのもと

コンビニの駐車場は“私有地”なので、無断で長時間駐車すると不法占拠や不法侵入と見なされる可能性があります。

利用者としての駐車はOKでも、車中泊は別問題です。店舗や地域の取り決め次第で、警察やオーナーから退去を求められることもあります。:contentReference[oaicite:0]{index=0}

ローソンの有料RVパークは、単なる駐車場とは異なり「宿泊ニーズ」「電源・トイレ設置」「予約管理」など明確なサービスです。

このような運営では民泊や宿泊施設に準じた整備の必要があり、旅館業法（簡易宿所営業など）の許可取得が求められます。:contentReference[oaicite:1]{index=1}

旅館業法では「宿泊料を得て不特定多数に宿泊させる」場合、すすんで許可が必須になります。

たとえば寝具や室料込みの料金設定があるなら、旅館業法に触れる可能性が高いです。許可なく営業すると違法リスクが生じます。:contentReference[oaicite:2]{index=2}

2025年7月～千葉県6店舗で実験開始。

専用タブレットで受付・予約、電源・ゴミ処理提供。料金は1泊2,500～3,000円。これらは明らかに宿泊サービスとして運営されています。:contentReference[oaicite:3]{index=3}

旅館業法のほか、建築基準法・消防法・衛生条例も関係します。

設備の耐火・換気・排水・トイレ環境などに対応しないと、安全性の義務を果たせません。:contentReference[oaicite:4]{index=4}

・単なる車中泊ではなく、有料・設備付きの宿泊サービス提供で「旅館業」に該当
・許可取得している可能性が高く、無許可では営業できない

・また地域ごとの条例や許認可の要件もクリアし、安全運営の準備を進めていると考えられます。

つまり、ホテルや旅館と同じく許可や設備が必要で、ローソンのRVパークはそうした基準をクリアしていると見られます。