AIS(自動船舶識別装置)に表示されるコードや略称は、航行中の船舶の位置や状態を示す重要な情報です。特に「JP TMK OFF」と「JP TMK ANCH」という表示は、港湾に近い海域でよく見られるものですが、その違いが明確に理解されていないケースもあります。本記事では、これらの表示が意味する内容とその違い、そしてそれぞれの状況で船舶がどのような行動を取っているのかについて解説します。
AISにおける「JP TMK」とは何か
まず「JP TMK」は、日本・玉島港(Tamashima Port)を示す港湾コードです。AISでは各港に固有のコードが割り振られており、「JP」は国コード、「TMK」は港名略称となっています。
このため、「JP TMK」という表示を見た場合、それはその船が玉島港と関連する航行・停泊状態であることを意味します。
「JP TMK OFF」の意味とは
「JP TMK OFF」は、玉島港沖合に停泊、または出港した船が港外にいる状態を示しています。AISでは”OFF”は港の外側(offshore)、つまり港湾施設に接岸しておらず、湾外の指定された錨地、または洋上待機エリアにいることを表します。
この状態は、船が入港待ち、出港後の待機、または別港へ移動中であることを示唆していることが多いです。
「JP TMK ANCH」の意味とは
一方「JP TMK ANCH」は、玉島港の錨地(ANCH=Anchorage)にて錨を下ろして停泊している状態を意味します。これはAISのステータスコードに含まれる「Anchored(錨泊中)」という航行状態と一致します。
錨地とは、港湾に近接しながらも、接岸前の待機や荷役順番待ちなどで使用される海域で、航行船が停泊しているが動いていないことがわかります。
両者の違いを整理すると
| 表示 | 意味 | 船の状態 |
|---|---|---|
| JP TMK OFF | 玉島港の沖合・港外 | 出港後、または入港前の待機・航行中 |
| JP TMK ANCH | 玉島港の錨地 | 錨泊中(その場に停止) |
どちらの状態も港湾に近い位置にあることは共通していますが、「動いているか」「錨泊して停止しているか」が決定的な違いです。
実際の運航例から見る使われ方
例えば、コンテナ船が玉島港に入港する前、錨地で順番待ちをする場合は「JP TMK ANCH」と表示され、出港直後に湾外へ航行し始めた場合は「JP TMK OFF」と切り替わります。
この変化はAIS上でもリアルタイムに反映され、海上交通管制や船舶追跡サイトでも確認できます。航行中の状況把握や安全運航のために、こうした表示の理解は非常に重要です。
まとめ:AIS表示は船の状態を読み取る鍵
「JP TMK OFF」と「JP TMK ANCH」の違いは、港に近接しているという共通点がありながら、停泊中か移動中かという船舶の行動の違いに基づいています。AIS表示の正しい理解は、航海関係者はもちろん、船舶マニアや輸送業関係者にとっても有用な知識です。今後AISで船の情報を確認する際には、こうした略語の意味にも注目してみてください。


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