温泉に訪れる際に目にする「循環温泉」と「源泉かけ流し」という表記。どちらが良いのか、また循環温泉は本当に劣っているのかと疑問に思ったことがある方も多いのではないでしょうか。この記事では、それぞれの仕組みや特徴、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。
循環温泉とは何か?
循環温泉とは、浴槽に一度入った温泉水をろ過・加熱・消毒などの工程を経て再び浴槽に戻すシステムを用いた温泉のことを指します。限られた湧出量でも大きな浴槽を満たすことができるのが特徴です。
ろ過装置や加熱装置、塩素消毒などを組み合わせてお湯を清潔に保ちつつ、効率よく利用することができます。都市型温泉や大型の温泉施設などで多く導入されています。
源泉かけ流しとの違いとは?
一方、源泉かけ流しは温泉が湧き出たままの状態で浴槽に注がれ、溢れたお湯はそのまま排水されるシステムです。温泉の鮮度が高く、加水や再加熱、塩素消毒を行わない場合も多いため「天然感」が強く残ります。
ただし、源泉かけ流しは湧出量が豊富でないと成り立たないため、全ての温泉施設が実現できるわけではありません。
循環温泉のメリットとデメリット
メリットとしては、施設の規模に関係なく安定したお湯の提供ができ、加温や消毒により衛生面が保たれやすい点が挙げられます。特に都市部の温泉施設では欠かせない手法となっています。
ただし、デメリットとしては、塩素のにおいや源泉の成分が変化してしまう可能性があることがあり、「本物の温泉らしさ」に欠けると感じる方もいます。
「劣化」していると言えるのか?
循環温泉が「劣化したもの」と断定するのは早計です。源泉かけ流しに比べて温泉成分が変化することはありますが、その分、衛生管理や持続性の面で優れているという特徴があります。
また、厚生労働省の基準により、適切な消毒処理が義務づけられている場合もあり、利用者の安全性を考えた仕組みとも言えます。
利用者目線での選び方
温泉に何を求めるかによって選び方は異なります。自然の恵みそのものを楽しみたい方には源泉かけ流し、清潔で安心して入浴したい方には循環温泉が向いています。
例えば、「旅館Aは源泉かけ流しだが熱くて長湯できない」「施設Bは循環式だが湯温が安定していて快適だった」といった口コミもあり、一概に優劣をつけることはできません。
まとめ:循環温泉も立派な温泉体験の一つ
循環温泉は、源泉かけ流しとは異なる仕組みを持つものの、衛生管理や安定供給といった現代的なメリットがあります。「本物の温泉感」にこだわりすぎず、それぞれの温泉施設の方針や設備、管理状況を理解したうえで選ぶことが、満足度の高い温泉体験につながるでしょう。


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