パスポートを新規取得・更新する際、近年は「マイナポータル」からのオンライン申請が可能になりました。とはいえ、従来通り役所やパスポートセンターで申請する人も多く、どちらが自分に合っているのか悩む人も少なくありません。ここでは両者のメリット・デメリットを比較しながら、申請方法選びの参考になる情報をまとめました。
マイナポータルからのパスポート申請とは
マイナポータル経由の申請は、マイナンバーカードを使い、スマートフォンやPCからパスポートの「オンライン申請」ができるサービスです。2023年から全国で順次対応が進み、対象自治体も増えています。
申請できるのは、10年または5年有効の一般旅券の「更新申請」や「記載事項変更」など。本人確認や顔写真の提出などもすべてオンラインで完結可能です(一部地域では発行受取のみ対面が必要)。
マイナポータル申請のメリット
- 時間の節約:自宅で24時間いつでも申請でき、役所へ行く手間が省けます。
- スマホで完結:写真のアップロードや申請フォーム入力など、スマホで完結可能。
- 待ち時間ゼロ:窓口での順番待ちや手続きの混雑を避けられます。
特に仕事や育児で忙しい人にとっては、オンライン申請は非常に大きなメリットとなります。
マイナポータル申請のデメリット
- マイナンバーカード必須:カードを持っていない人や有効な暗証番号が分からない人は利用不可。
- 顔写真の自己撮影:証明写真アプリや自撮りに不慣れな人にはハードルが高い。
- 全ての手続きが非対応:初回申請や紛失・盗難時の再発行は対象外。
また、自治体によってはマイナポータル対応に時間差があり、地域格差も存在します。
パスポートセンター・役所での申請の特徴
従来の方法である窓口申請は、ほぼすべての自治体で対応しており、どんな申請内容でも柔軟に受け付けてもらえるのが強みです。初めての申請者や高齢者にも安心です。
証明写真をその場でチェックしてもらえる点や、担当者から対面で説明が受けられることも、不安を軽減してくれるポイントです。
窓口申請のメリット・デメリット
メリット:
- どんな申請でも対応可能(初回、再発行など)
- 不備があればその場で修正可能
- 書類や顔写真を窓口でチェックしてもらえる安心感
デメリット:
- 平日の限られた時間帯に行く必要がある
- 混雑時は長時間待たされることも
- 書類準備や交通費など、若干の負担がかかる
どちらを選ぶべき?タイプ別のおすすめ
オンライン申請がおすすめの人:マイナンバーカードを所持しており、日中に役所に行く時間がないビジネスパーソンや子育て世帯など。
窓口申請がおすすめの人:マイナンバーカードを持っていない人、初めて申請する人、書類に不安がある人、顔写真の撮影やアップロードが難しい人。
まとめ:申請方法はライフスタイルに合わせて選ぶのが正解
マイナポータルからのオンライン申請と窓口申請にはそれぞれメリットと注意点があります。マイナンバーカードを持っていて手続きに慣れている人ならオンライン申請が便利ですが、少しでも不安がある人は対面申請が無難です。自分の状況や希望するスピード感に応じて、最適な方法を選びましょう。


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