海外旅行では観光の楽しさだけでなく、安全面にも配慮が必要です。特に都市によってはスリや軽犯罪のリスクが高い地域もあります。今回は世界の人気観光都市であるパリ、ローマ、ニューヨーク、ロサンゼルスを対象に、観光客がスリ被害に遭いやすい順番やその理由、対策を詳しくご紹介します。
スリの危険度ランキング(観光客目線)
- パリ
- ローマ
- ニューヨーク
- ロサンゼルス
上記は観光地でのスリ被害報告や在外公館、旅行者の口コミ、現地報道などをもとに総合的に判断したものです。
1位:パリ(フランス)
エッフェル塔やルーヴル美術館など観光名所が密集するパリでは、スリ集団の標的になりやすく、地下鉄や観光施設周辺での被害が目立ちます。
例として、地下鉄のドアが閉まる直前にバッグを奪う、偽署名活動に誘導して注意を逸らすなど巧妙な手口が多く、団体行動でも注意が必要です。
2位:ローマ(イタリア)
コロッセオやバチカン市国があるローマもスリの多発地帯として有名で、特にテルミニ駅構内やバス・トラムなど公共交通機関では観光客が狙われやすい傾向があります。
小さな子供を使った分散型スリや、混雑した場所で集団に囲まれるなど、日本人旅行者の体験談も多く報告されています。
3位:ニューヨーク(アメリカ)
一昔前は治安が悪いイメージだったニューヨークですが、現在は大きく改善されています。ただし、タイムズスクエアやセントラルパーク周辺など観光密集地ではスリのリスクが依然として残ります。
スマホを見ながら歩く「ながら歩き」や、リュックの開けっぱなしなどが狙われる原因になるため、都市部に滞在する際は特に注意が必要です。
4位:ロサンゼルス(アメリカ)
ロサンゼルスは観光地が広範囲に点在しており、徒歩での移動が少ないため、スリに遭うリスクは比較的低いです。しかしながら、空港・ホテル周辺では置き引きなどが発生しているため油断は禁物です。
レンタカーを利用する人も多く、車上荒らしに注意が必要という点もLA特有のリスクです。
スリから身を守るための対策
- リュックは背負わず前掛けにする
- 人混みではバッグのファスナーに手を添える
- スマホをポケットに入れたままにしない
- 現金は分散して持つ
- 声をかけてくる人に安易に対応しない
また、海外旅行保険への加入や、万が一の盗難時の対応を事前に把握しておくことも重要です。
まとめ|都市ごとの特徴を把握して、安全な旅を
パリやローマは文化的魅力が溢れる一方で、スリ被害のリスクが高い都市です。ニューヨークやロサンゼルスも油断はできませんが、適切な防犯意識を持てば、安全に観光を楽しむことができます。
旅行先でのトラブルを未然に防ぎ、思い出に残る旅にするためにも、都市ごとの特性を理解したうえでしっかりとした対策をとることが大切です。


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