昭和〜平成初期の学生旅行と学割事情|飛行機は本当に使えなかったのか?

交通、地図

現代では学生証さえあれば新幹線や飛行機でも学割が使えるのが一般的ですが、現在の50〜60代、つまり昭和〜平成初期に学生時代を過ごした世代には、少し違った旅行事情がありました。この記事では、当時の交通機関の学割制度、とくに飛行機における利用制限や実情について詳しく解説します。

昭和の学生旅行における交通手段の主流

1980年代から90年代初頭にかけて、学生旅行の中心は圧倒的に「国鉄・JR」や「長距離バス」でした。特に学割定期や学割乗車券を利用した鉄道旅が定番で、寝台列車や青春18きっぷも人気でした。

飛行機は現在ほど一般的な移動手段ではなく、料金も高額で、そもそも学生が気軽に利用できる環境ではありませんでした。

当時の飛行機運賃と学割制度の制限

当時の航空会社、特にJALやANAでは「学割運賃」は存在したものの、繁忙期(夏休み・冬休み・春休み)には使用不可という条件がついていました。

これは「ハイシーズンには正規運賃での利用を優先する」という航空会社の収益方針に基づいたもので、学割は閑散期利用を促すためのものでした。

航空学割が使えなかった影響と学生旅行の工夫

このため、学生たちは長期休暇中に飛行機を利用するのではなく、夜行列車や鈍行列車で長距離を移動するのが主流でした。たとえば、東京から九州や北海道までを「18きっぷ」で乗り継ぐ旅が人気でした。

さらに、ツアー会社が提供する「学割パックツアー」はありましたが、個別の航空券に対する学割適用は依然として厳しい条件付きでした。

2000年代以降の制度変更と現在の状況

1990年代後半から航空自由化が進み、LCCの台頭や割引制度の多様化によって、学生も飛行機を気軽に使えるようになりました。

現在は「スカイメイト」「スマートU25」など若年者向けの割引も整備され、長期休暇中でも条件によっては割引が使えるケースが増えています

実例:1985年当時のANA学割条件

ANAでは1985年の学割利用条件として「利用不可期間:7月20日〜8月31日、12月20日〜1月10日、3月15日〜4月5日」などが明記されていました。

このように「夏・冬・春の長期休み」には学割航空券は原則使えず、学生旅行での飛行機利用は一部の限られた層のものでした。

まとめ:当時の学割は「時期」に大きな制約があった

結論として、現在の50〜60代が学生だった当時は、確かに「飛行機の学割が長期休みに使えない」ことが一般的でした。これは航空業界の販売戦略やインフラ整備の状況に起因するものであり、現在とは大きく異なる環境でした。

そのため、当時の学生旅行は「列車旅」が主流であり、現在のように気軽に飛行機を使える時代ではなかったのです。

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