スウェーデンとフィンランドを移動する際、「国境を越える」と聞くと手続きが必要と思うかもしれません。しかし実際は、両国ともにシェンゲン協定加盟国であるため、パスポートチェックなしでの自由な移動が可能です。本記事では、その背景や実際の移動方法、注意点などを詳しく解説します。
スウェーデンとフィンランドは共にシェンゲン協定加盟国
シェンゲン協定とは、加盟国間における国境検査を原則撤廃する協定で、現在ヨーロッパの多くの国が加盟しています。スウェーデンは2001年、フィンランドは2001年にシェンゲン圏に正式参加しました。
そのため、両国間を移動する際には、通常パスポートコントロールや出入国審査はありません。航空機・列車・フェリーいずれの場合でも、あたかも国内移動のような形で移動が可能です。
移動方法ごとの具体例
1. フェリー(例:ストックホルム〜ヘルシンキ)
バイキングラインやタリンク・シリヤラインなどの大型フェリーを利用して、片道16時間ほどで移動可能。乗船時の身分証提示はありますが、入出国審査はありません。
2. 航空機(例:ストックホルム〜ヘルシンキ)
EU域内のシェンゲン圏同士の移動なので、出国審査はなく、セキュリティチェックのみ。通常の国内線に近い感覚です。
3. 陸路・鉄道(例:トルニオ〜ハパランダ)
両国の北部をつなぐ陸路は、徒歩でも自転車でも自由に通過可能です。実際にトルニオ(フィンランド)とハパランダ(スウェーデン)の間は信号や柵すらなく、街のように一体化しています。
パスポートの携帯は必要?
シェンゲン協定により、入出国審査は免除されますが、パスポートやIDカードの携帯義務は原則としてあります。警察や入国管理局の臨時検査(例:不法移民対策)に対応できるようにしましょう。
EU市民でない場合(日本人含む)も、シェンゲン圏滞在中は常にパスポートを携帯する必要があります。提示を求められた際に不携帯だと罰金の可能性もあります。
一時的な国境検査の再導入に注意
シェンゲン協定では、緊急時(テロ対策やパンデミック時など)には国境検査を一時的に再導入できると定めています。
過去には2020年の新型コロナウイルス対策の一環として、スウェーデンとフィンランドの国境でも一部の検問が再設置されました。最新の旅行情報や渡航制限は外務省・各国大使館のサイトで事前確認するのが賢明です。
子連れ・グループ旅行での留意点
子供連れや学生グループ旅行などでは、全員が身分証明書(パスポートやマイナンバーカードなど)を持参しておくことが重要です。シェンゲン圏内といえど、年齢によっては保護者の同意書が求められるケースも。
特に未成年が単独で移動する場合は、保護者からの同意書(英語・フィンランド語またはスウェーデン語併記)が求められることがあるため、事前準備をおすすめします。
まとめ
スウェーデンとフィンランドの間の移動は、シェンゲン協定によって入出国審査なしで可能となっています。フェリーや飛行機、陸路でもパスポートコントロールは基本的にありませんが、本人確認のためのID携帯は必須です。
また、一時的な制限措置や保安検査、未成年の同意書など注意すべき点もあるため、出発前に最新情報を確認しておくことが快適な旅行の鍵となります。


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