池袋〜大宮間の乗車券で湘南新宿ラインに乗れる？埼京線指定でも問題ない理由を解説

新幹線に乗る前に利用する池袋～大宮間の在来線について、乗車券を購入した際に「埼京線経由」と指定された場合でも、湘南新宿ラインに乗れるのか疑問に思う方は多いはずです。本記事では、そのルールや注意点についてわかりやすく解説します。

池袋～大宮間のルートは複数ある

JR池袋駅から大宮駅までは、主に以下の路線が利用できます。

このように複数の正規ルートが存在し、いずれも運賃計算上は同一の区間として扱われています。

乗車券に「池袋→大宮（経由：埼京線）」と表記されていても、湘南新宿ラインを利用して大宮まで行くことに制限はありません。これは、埼京線と湘南新宿ラインがともに東京近郊区間に属しており、「経由路線の厳格な指定」がないルールがあるためです。

たとえば、埼京線で赤羽～武蔵浦和を経由しても、湘南新宿ラインで浦和を経由しても、「池袋～大宮」という区間の乗車券であればどちらも有効です。

JRの「大都市近郊区間」制度では、運賃計算上の最短経路を通るかぎり、指定された経由に関係なく、ルート変更が可能です。東京エリアはこの対象であり、池袋～大宮間であればどのルートを使っても問題ありません。([参照]JR東日本・大都市近郊区間の特例)

ICカード（Suica・PASMO）を使う場合は自動的に最適ルートで計算されますが、紙の切符は乗り越し精算時などにルートの説明が求められることがあります。とはいえ、池袋～大宮間に限れば問題になることは基本ありません。

ただし、途中下車や乗り換えの際に他路線に大きく逸れたり、途中駅で特別な区間指定がある場合には注意が必要です。

たとえ「埼京線経由」で購入していても、湘南新宿ラインなど別ルートでの乗車に問題はありません。東京近郊区間に該当するため、実質的には自由にルート選択ができると考えて大丈夫です。

時間帯や混雑状況に応じて、より快適なルートを選んで新幹線の乗り換えをスムーズに行いましょう。