兵庫県は「神戸ナンバー」と「姫路ナンバー」の2種類しかなく、県内の広いエリアをカバーする形になっています。しかし、地域によっては独自のナンバーを求める声もあり、特にコロナ禍の際には他県ナンバーへの過剰な警戒心から、地元とは異なるナンバーを付けた車が不便を感じるケースもあったようです。
現在の兵庫県のナンバープレートの種類
兵庫県内のナンバープレートは大きく分けて「神戸ナンバー」と「姫路ナンバー」の2つのみとなっています。
- 神戸ナンバー: 県庁所在地である神戸市を中心とし、明石市なども含まれる
- 姫路ナンバー: 兵庫県西部をカバーし、姫路市や加古川市などが該当
この2種類しかないため、但馬地域(豊岡市、新温泉町など)や淡路地域など、神戸や姫路と距離的・文化的に異なる地域でもこれらのナンバーを使用することになります。
ナンバーを増やす動きと全国の事例
全国的には、近年地域振興の一環としてナンバープレートの増設が進められており、特に地方都市では独自のナンバーを持つ動きが増えています。
例えば、以下のようなケースが過去に実現しています。
- 「奄美ナンバー」(鹿児島県の離島地域)
- 「会津ナンバー」(福島県会津地方)
- 「知床ナンバー」(北海道のオホーツク地方)
これらの事例では、地域のアイデンティティを強調し、地元の誇りをナンバープレートに反映させる狙いがあります。
兵庫県で新たなナンバーが増える可能性は?
兵庫県は面積が広く、北部と南部で大きく文化や生活圏が異なります。そのため、「神戸」「姫路」の2種類だけでは地域ごとのアイデンティティが薄れるとの指摘もあります。
もし新しいナンバーが導入されるとすれば、以下のような区分が考えられます。
- 但馬ナンバー: 但馬地方(豊岡市、新温泉町、香美町など)
- 淡路ナンバー: 淡路島エリア
- 播磨ナンバー: 播磨地域(姫路周辺以外の西部地域)
特に、但馬や淡路のように地理的に独立性が高いエリアでは、新しいナンバーの導入が望まれるケースが多いでしょう。
ナンバー増設のメリット・デメリット
メリット
- 地域ごとのアイデンティティを強化できる
- 他県との混同が減り、地元ナンバーであることが一目で分かる
- 観光振興の一環として活用できる(例:「知床ナンバー」など)
デメリット
- ナンバープレートの変更に伴う行政コストがかかる
- 新ナンバーへの統一に時間がかかる
- 既存のナンバーに慣れている住民から反発がある可能性
まとめ
現在のところ、兵庫県では「神戸ナンバー」と「姫路ナンバー」の2種類しかありませんが、地域ごとの違いを考慮すれば、今後「但馬ナンバー」や「淡路ナンバー」のような新たなナンバーの導入が検討される可能性もあります。ナンバープレートの地域性を重視する動きが全国的に広がっていることを考えると、兵庫県でも同様の変化が起こるかもしれません。
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