エジプト旅行の際、多くの人がピラミッドを見にカイロを訪れますが、アブ・シンベル神殿を訪れるべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。アブ・シンベル神殿は、エジプト南部に位置し、カイロからはやや離れた場所にありますが、その壮大さから『エジプトに行くなら絶対に見逃せない』と言われています。この記事では、アブ・シンベル神殿を訪れるべき理由と、ピラミッド観光だけで満足できるかについて解説します。
1. ピラミッドだけで満足できるのか?
カイロ近郊のギザのピラミッド群は、エジプトを象徴する観光地の一つであり、特にクフ王のピラミッド(ギザの大ピラミッド)は世界遺産にも登録されています。高さ約146メートルの圧倒的なスケールや、建築技術の高さは一見の価値があります。また、スフィンクス像も併せて訪れることで、古代エジプトの歴史と文化に触れることができます。
しかし、エジプトにはピラミッド以外にも多くの歴史的・文化的な遺産が存在します。ピラミッドだけを見て帰るのはエジプトの魅力を半分しか体験していないとも言えるかもしれません。
2. アブ・シンベル神殿の魅力とは?
アブ・シンベル神殿は、ナイル川の西岸、エジプト南部のヌビア地方に位置し、ラムセス2世が紀元前13世紀に建造した巨大な岩窟神殿です。神殿の正面には、高さ20メートル以上のラムセス2世の4体の巨像が鎮座しており、その迫力と美しさは圧巻です。
また、アブ・シンベル神殿は、精巧な建築だけでなく、その保存方法にも注目されています。アスワン・ハイダム建設に伴い、水没の危機に瀕していた神殿は、ユネスコ主導のプロジェクトにより、解体・移設されました。このプロジェクトは、世界的に有名な遺跡保護活動としても知られています。
3. アブ・シンベル神殿を訪れるべき理由
アブ・シンベル神殿は、その壮大さと歴史的価値から、エジプト旅行において必見の観光地とされています。以下の理由からも、アブ・シンベル神殿を訪れる価値は十分にあります。
- 圧倒的なスケール:ラムセス2世の巨像や、神殿の内装の美しさは、ピラミッドとはまた異なる感動を与えてくれます。
- ユネスコの移設プロジェクト:水没の危機を乗り越えた神殿の歴史は、建築や文化遺産保護に興味がある方には特に興味深いでしょう。
- エジプト南部の独特な雰囲気:アブ・シンベル神殿周辺は、カイロとは異なる風景と雰囲気を楽しむことができ、より深いエジプト体験が可能です。
4. アブ・シンベル神殿への訪問方法
アブ・シンベル神殿はカイロから約280キロ南に位置しているため、カイロのツアーには含まれていないことが多いです。アブ・シンベルを訪れるためには、アスワンから飛行機または車での移動が必要です。アスワンからの移動時間は約3時間です。
多くのツアー会社では、アスワン発のアブ・シンベル神殿ツアーが用意されており、これに参加するのが一般的な方法です。エジプト国内の旅行会社に相談することで、カイロからのオプショナルツアーを追加することも可能です。
まとめ
エジプトのピラミッドはもちろん訪れるべき観光地ですが、それだけではエジプトの魅力を完全には体験できないでしょう。アブ・シンベル神殿は、その壮大なスケールや歴史的背景から、訪れる価値のある場所です。エジプト旅行をより充実させたい場合、ぜひアブ・シンベル神殿を訪れて、エジプトの古代文明の深さを体感してみてください。
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