なぜインド人は肥満率が低く陽気な人が多いのか?文化・気候・社会背景から読み解く

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インドという国には「治安が悪い」「貧困が多い」といったネガティブな印象がつきまとう一方で、「人々が陽気」「肥満率が低い」といったポジティブな面も指摘されます。今回はそのギャップの理由について、文化・食生活・社会構造など多角的に解説します。

インドの肥満率が低い理由

世界保健機関(WHO)のデータでは、インドの成人肥満率は2008年時点で4%前後と非常に低水準です。これは日本(同年4%)やアフリカ諸国(トーゴなど)と同水準で、世界的に見てもかなり低い水準といえます。

背景には伝統的な食生活があります。油分は使うものの、野菜中心のベジタリアン文化や、香辛料の多用による代謝の促進効果が影響しているとされています。

生活環境と身体活動量

都市部を除けば、公共交通やインフラが整っていない地域が多く、歩く・自転車を使う・階段を上るといった身体活動が日常的に行われています。

また、肉体労働が多い職種も多く、カロリー消費が高いことも肥満防止につながっています。

「陽気」な国民性の背景

インドの人々が「陽気で楽観的」と言われる背景には、ヒンドゥー教や仏教などの精神文化があります。「なるようになる(カルマ)」「今を生きる」などの価値観が広く浸透しており、困難に直面しても前向きな姿勢を持つ人が多いのです。

また、家族や地域のつながりが強く、困ったときに支え合う仕組みが自然と存在する点も、安心感と笑顔につながっていると考えられます。

気候も影響している?

赤道に近い温暖な地域の住民は陽気な傾向があるといわれることもあります。インドも亜熱帯〜熱帯に属し、年間を通して日照時間が長く、セロトニン(幸せホルモン)分泌に寄与するといった説もあります。

類似の例として、コロンビアやブラジルといった赤道近くの国でも陽気な国民性が共通して見られることから、気候と気質の関係はある程度信憑性があると考えられます。

国の課題とイメージのギャップ

治安や貧困といった現実的な問題があるにもかかわらず、人々が明るく生きている姿は、インドの精神的な強さともいえるでしょう。

日本のような先進国では、物理的に満たされていても精神的に不安を抱える人が多いのに対し、インドでは逆に「足りないこと」に慣れ、気にしない文化が根付いています。

まとめ:肥満率や陽気さは「文化と生活」の反映

インドの人々がスリムで陽気な理由は、単なる偶然ではなく、伝統的な食文化、身体活動の多さ、精神的価値観、そして気候など複数の要素が絡み合っています。

日本と比較すると驚くこともありますが、それぞれの文化背景を理解することで「なぜそうなのか」が見えてくるはずです。

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