日本の路線バス史において、昭和の名車たちは今なお一部で動態保存・稼働を続けています。特に昭和62年(1987年)3月以前に製造された“ブザー付き”の中扉または後扉仕様車は、鉄道車両に例えるなら貴重な旧型国電のような存在。この記事では、そのような車両の現存状況や車両個体情報をリスト形式で紹介します。
昭和62年以前製造の中扉・後扉ブザー付き路線バスとは?
かつて主流だった「中扉・後扉式」のバスでは、降車合図ブザーが現在よりも独特なチャイム音で、乗客と乗務員の間で“間合い”を取る重要な役割を果たしていました。1987年以降、バリアフリー対応やノンステップ化が進んだことで、それらの車両は徐々に姿を消していきました。
しかし現在でも、保存車両やイベント用車両としてわずかに稼働している個体があります。
現役・動態保存されている主な個体車両一覧(2024年調査時点)
| 事業者 | 車両型式 | 車番・登録 | 製造年 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 川崎鶴見臨港バス | いすゞK-CJM500 | 川崎22か・606 | 1986年 | イベント・展示用動態保存車。稼働確認あり。 |
| 関東自動車(栃木) | 日野K-RJ172 | 宇都宮22き・229 | 1985年 | 動態保存。社内イベント・撮影会で稼働。 |
| 神奈川中央交通(かなちゅう保存会) | 三菱MP117M | 湘南22か・1721 | 1984年 | 中扉・ブザー付き、動態保存中。 |
| 阪急バス | いすゞK-LV314L | 大阪22か・7240 | 1986年 | 個人所有後、イベント貸出可。 |
| 西鉄バス(にしてつ保存車) | 日産ディーゼルU20H | 福岡22か・881 | 1983年 | 北九州イベント用、稼働あり。 |
上記は一例であり、個人所有やボランティア団体により動態保存されているケースも存在します。ネット上では「旧車保存会」「レトロバス同好会」などが情報発信していることもあるため、定期的なチェックが有効です。
実際の音を楽しめる場所・イベント
・はたらくのりもの大集合(横浜・川崎地区)
臨港バスの旧型車が動態展示され、当時のブザー音も再現される貴重な機会です。
・関東バスまつり・バスの日イベント(栃木・群馬)
関東自動車のK-RJ系が登場する年もあります。
保存車の維持と課題
こうした保存車は、経年劣化や部品供給の困難により、維持に多くの労力が必要です。特に昭和型ブザーは専用の電装品や配線が必要で、故障時の修理に苦労することもあります。
そのため、動態保存=毎回動かせるとは限らない点にも留意が必要です。
まとめ:昭和のバス文化を受け継ぐ貴重な存在
昭和62年以前に製造された中扉・後扉・ブザー付きのバスは、今では貴重な文化遺産のような存在です。ごくわずかに現存する個体は、イベントや展示会でその魅力を伝え続けています。
今後も保存活動が継続されるためには、ファンや地域住民の応援が欠かせません。懐かしの音やデザインを体感したい方は、ぜひイベント情報などをチェックしてみてください。


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