ニュースや行政資料、日常会話でも使われる「地方」という言葉。一方で「都会」や「都市部」との違いが曖昧なまま使われることも多く、どの都道府県が「地方」に含まれるのか疑問を持つ方も少なくありません。この記事では、「地方」とされる地域の定義や分類の考え方、都道府県ごとの例を交えて解説します。
「地方」の定義とは?行政・統計・社会的な視点から整理
「地方」という言葉には明確な法律上の定義はなく、使われる文脈によって意味が変わります。
例えば、総務省や国土交通省の資料では「東京23区を中心とした首都圏」や「三大都市圏(東京・大阪・名古屋)」を除いたエリアを「地方」とするケースが多く見られます。つまり、地方=三大都市圏以外の地域というのが一般的な分類といえます。
三大都市圏とは?地方との境界線
三大都市圏は次のように定義されることが多いです。
- 首都圏:東京都(23区中心)、神奈川県、埼玉県、千葉県
- 中京圏:愛知県(名古屋市中心)、岐阜県、三重県
- 近畿圏:大阪府、京都府、兵庫県(神戸市中心)など
これらの圏域に属する都市部を「都会」とし、それ以外を「地方」と捉える傾向があります。ただし、同じ県でも都市部と非都市部が混在している場合があり、一概に「○○県=地方」とは言い切れないことも。
具体的に「地方」とされる都道府県の例
上記を踏まえると、以下のような都道府県が「地方」とされることが多いです。
| 地域ブロック | 該当都道府県 |
|---|---|
| 北海道・東北 | 北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島 |
| 北陸・甲信越 | 新潟、富山、石川、福井、山梨、長野 |
| 中国・四国 | 鳥取、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、高知 |
| 九州・沖縄 | 福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄 |
| その他 | 栃木、群馬、茨城、滋賀、奈良、和歌山 |
なお、福岡市や広島市のように都市圏機能を持つ地方都市もあり、「地方」と「都会」の境目は流動的です。
人口規模や地価から見た「地方」分類の目安
国勢調査や地価公示などのデータからも、以下の傾向があります。
- 人口100万人を大きく下回る県(例:島根県、鳥取県、秋田県)は地方性が強い
- 地価や物価が全国平均より低い地域は「地方」と見なされやすい
- 通勤圏や経済圏の広がりが小さい県も「地方」扱いされがち
こうした定量的な指標も、「地方と都会」の線引きの一助になります。
まとめ:「地方」は相対的な概念。文脈と視点で変わる
「地方」とされる都道府県は、基本的に三大都市圏以外の地域が該当しますが、その定義は行政、メディア、個人の感覚によって異なります。重要なのは「どの目的でその言葉が使われているのか」を意識することです。
観光や移住支援、ビジネス戦略など、文脈に応じた理解で「地方」と向き合うことが、より建設的な捉え方につながります。


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