東京旅行で便利な交通系ICカード、特にSuicaの貸し借りについては、定期区間や記名情報が付いているカードだとルール違反に該当する可能性があります。本記事では、弟さんへの貸し出しは問題ないか、法律や規約面から分かりやすく整理し、安全な使い方を紹介します。
定期や記名式Suicaの貸し借りは“不正乗車”
Suicaには「無記名式」と「記名式(My Suica)」、そして定期券機能付きの種類があります。
このうち定期券が付いたものや記名式のカードを、記名人以外が利用すると鉄道営業法違反となり、正規運賃のほかに割増で請求される可能性があります。また罰金対象にもなることがあり、家族であっても例外ではありません。例えば定期券を他者が使った場合、運賃に対して2倍請求された事例も報告されています【参照】。
無記名式Suicaなら貸し借りOK?でも注意点あり
無記名式Suica(名前なし)は他人でも使えるため、貸すこと自体は問題ありません。
しかし、駅員から「無記名式である」と判別されない場合、不正乗車と見なされ、割増料金の請求や注意対応を受けるケースもあり得ます。旅行中はなるべく本人名義のものを持つほうが無難です。
弟さんに貸すならこれがおすすめ
- 無記名式のSuicaカードを新たに購入:駅の券売機で買えて500円預り金。弟さんだけでタッチ利用が可能。
- モバイルSuicaやPASMOを登録:スマホ対応端末なら、本人名義で手軽にカード不要で利用可能。
- Welcome Suicaの一時利用:訪日外国人向けだが、短期180日利用のモバイルカードとしても便利です。
カードの有効期限について
Suicaカードは最後の利用から10年で失効しますが、失効後も駅窓口で有効化が可能です【参照】。
定期付きのSuicaは通常の利用だけでなく、定期の有効期限も重要です。期限切れ定期のカードでも、残額チャージ部分だけ使える場合もありますが、定期情報が残っている場合は規約上リスクがあります。
トラブルを回避するための具体的な提案
一番安全なのは弟さん名義で新しい無記名Suicaを購入することです。
旅行の前にチャージして渡せば、トラブルなく東京の交通機関を楽しめます。モバイルカードなら紛失リスクも低減できます。
まとめ
記名式・定期付きSuicaは第三者使用で不正乗車となり、割増料金や罰則のリスクがあります。無記名式なら貸し借り可能ですが、トラブル回避のためにも弟さん名義の無記名SuicaやモバイルSuicaを準備してあげるのがベストです。


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