乗ってよかった!懐かしさと魅力が詰まった地味だけど味のある私鉄5選

鉄道、列車、駅

華やかな都市間を結ぶ特急列車とは対照的に、地方を静かに走る私鉄には、味わい深い魅力が詰まっています。この記事では、鉄道ファンや旅好きに密かに愛される“地味だけど乗って良かった”私鉄を厳選して紹介します。

岳南電車(静岡県)―工場夜景と旧型車両の旅

富士市を走る岳南電車は全長わずか9.2kmのローカル線。工場地帯を走り抜ける独特の風景と、昭和レトロな車両が魅力です。特に夜は沿線の工場夜景が美しく「夜景電車」としても知られています。

かつての国鉄車両を改造した車両は鉄道ファンにとってもたまらない存在。駅には手動ドアや木造ホームなど、昔ながらの情景が残されています。

紀州鉄道(和歌山県)―日本一短いローカル私鉄

わずか2.7kmの紀州鉄道は、日本でもっとも短い路線の一つ。全線を数分で走り抜けるその姿は愛らしく、沿線には昭和レトロな風景が広がります。

車両は1両編成で、地元の足として親しまれつつ、旅人にとっては時間を忘れてのんびりできる空間として人気です。

上毛電気鉄道(群馬県)―赤城山を望むクラシカルな路線

中央前橋駅から西桐生駅までを結ぶ上毛電鉄は、沿線から赤城山の眺望を楽しめる私鉄。元・京王5000系などの古い車両が活躍しており、車内には木製の内装や扇風機が現役で残るなど、レトロ感満載です。

土日は特に鉄道ファンの乗車も多く、撮影スポットも充実しています。

銚子電気鉄道(千葉県)―名物ぬれ煎餅と終着駅の情緒

銚子駅から外川駅までを結ぶローカル線。経営危機を名物の「ぬれ煎餅」で乗り越えたユニークなエピソードでも有名です。

車両は元・営団地下鉄の車両を改造したもので、外川駅には古びた駅舎や風情ある商店街が広がっています。日帰りの観光にもぴったりです。

一畑電車(島根県)―宍道湖を望む日本海沿岸の旅

出雲市と松江市を結ぶ一畑電車は、出雲大社や宍道湖を訪れる旅に最適。元・東急や京王の車両が走り、車窓からは日本海の風景や湖の美しい夕景が楽しめます。

のんびりしたローカル旅をしたい方にはうってつけで、旅の途中で降りたくなる駅も多いです。

まとめ:地味な私鉄にこそ旅の味わいがある

地元に密着し、観光地とは違った風景を見せてくれる「地味だけど乗ってよかった」私鉄たち。静かな車窓、レトロな車両、そして地元の人々とのふれあいが、何気ない移動時間を特別な思い出に変えてくれます。

次の旅では、派手な観光列車ではなく、こうした私鉄にあえて乗ってみるのはいかがでしょうか?鉄道旅の新しい楽しみ方が見つかるかもしれません。

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