雨の日になると電車が「空転している音」を耳にすることがありますが、同じような編成構成でも車両によってその起こりやすさには差があります。
特に東京メトロ16000系とE231系はどちらも4M6T構成でありながら、空転の印象に違いがあると言われることが多いです。
空転とは何が起きている現象なのか
空転とは、車輪がレール上で滑ってしまい、モーターの力がうまく地面に伝わらない状態を指します。
特に雨天時はレールと車輪の間に水膜ができることで摩擦が低下し、空転が起こりやすくなります。
発車時や加速時に「キュイーン」という音がするのが典型的な症状です。
同じ4M6Tでも空転の出方が違う理由
4M6Tというのは「動力車4両・付随車6両」という編成比率を示すものですが、空転のしやすさは単純な比率だけでは決まりません。
モーター制御方式、車輪への重量配分、制御ソフトの特性などが大きく影響します。
そのため同じ構成でも車両ごとに挙動が異なります。
東京メトロ16000系の空転が目立ちやすい要因
東京メトロ16000系は高加速性能を重視した制御特性を持っており、滑走検知が働く前にトルクが立ち上がりやすい傾向があります。
また地下鉄区間中心の運用では短時間での加速が求められるため、雨天時には空転が顕著に見えることがあります。
車輪とレールの条件が悪いと制御が頻繁に介入することもあります。
E231系が比較的空転しにくく見える理由
E231系はJR東日本の標準型通勤車両として広範な路線条件に対応する設計がされています。
空転・滑走検知制御が比較的穏やかに働くよう調整されており、トルクの立ち上げも安定志向です。
また運用路線の勾配や加減速条件の違いも影響し、結果的に空転が目立ちにくくなります。
まとめ|空転は編成比より制御設計と運用条件が大きい
空転の発生は単にM車とT車の比率だけで決まるものではありません。
モーター制御方式、車輪荷重、路線環境、雨天条件など複数の要素が組み合わさって発生します。
そのため同じ4M6Tでも車両形式ごとに体感差が生まれるのが実際のところです。

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