高速道路の深夜割引はどの料金所を4時までに通ればいい?首都高・東名・中部横断道を連続利用する場合を解説

車、高速道路

高速道路を深夜に長距離移動するとき、分かりにくいのがETCの「深夜割引」です。特に首都高速道路から東名・新東名高速道路へ入り、さらに中部横断自動車道へ向かうルートでは、道路会社や料金体系が途中で変わるため、「午前4時までにどこを通過すれば割引になるのか」を単純に一つの料金所だけで判断することはできません。

2026年8月時点では、NEXCOの現行深夜割引は原則として毎日0時~4時に対象道路を走行するETC車が対象で、約30%の割引です。一方、首都高速道路にも独自の深夜割引があり、NEXCOの深夜割引とは判定方法が異なります。さらに中部横断自動車道には有料区間と無料区間が混在しています。ここでは、千鳥町方面から首都高・東名または新東名・中部横断道を経由して南アルプスIC方面へ向かうケースを例に、仕組みを整理します。

まず知っておきたいNEXCOの深夜割引の基本

NEXCO中日本などが管理する対象道路では、2026年8月時点の現行制度として、毎日0時から4時までの間に対象道路を走行するETC車には約30%の深夜割引が設定されています。

通常の対距離制区間では、入口または出口料金所の通過時刻などによって対象時間帯を走行したことを判定します。そのため、「午前4時までに目的地のICを出なければならない」という制度ではありません。例えば23時に入口を通り、翌5時に出口を通るように0~4時をまたいだ走行も深夜割引の対象になります。

反対に、料金体系が途中で分かれている道路や本線料金所が設置されている区間では、区間ごとに時間判定が行われることがあります。NEXCO中日本も、時間帯割引について入口・出口料金所の通過時刻で判定し、特に中部横断道などでは判定箇所に注意するよう案内しています。制度の最新情報はNEXCO中日本の深夜割引案内[参照]で確認できます。

首都高の深夜割引とNEXCOの深夜割引は別に考える

首都高速道路と東名高速道路を続けて走ったとしても、料金制度上はすべてが一つの深夜割引として扱われるわけではありません。首都高とNEXCOの高速道路では、それぞれのルールによって割引が判定されます。

2026年の首都高の料金案内では、首都高の深夜割引は「深夜0時から4時までの間に首都高の入口等を通過する場合」に適用すると案内されています。したがって、千鳥町から首都高へ入り東京IC方面へ向かう場合、「東京ICを4時までに通れば首都高の深夜割引になる」という考え方ではなく、首都高側の入口等の通過時刻が重要になります。

例えば23時台に千鳥町から首都高へ入り、午前1時に東京IC付近へ到達した場合、東京ICを午前1時に通過したという事実だけで首都高の深夜割引条件を満たすとは限りません。首都高については首都高の判定ルール、東名以降についてはNEXCOの判定ルールを見る必要があります。詳細は首都高ドライバーズサイトの料金案内[参照]で確認しておくと安心です。

東京ICから東名・新東名を走る場合はどう判定される?

東京ICから東名高速道路へ入り、静岡方面へ走る部分はNEXCO中日本の管理区間です。現行の深夜割引では、0~4時の時間帯をまたぐ走行も対象になります。

例えば東京ICを午前3時50分にETCで通過し、そのまま東名・新東名を走って午前6時ごろ静岡県内へ到達する場合、入口が0~4時に入っているため、通常の対象道路の走行について深夜割引の条件を満たし得ます。逆に東京ICを午前4時10分に入り、その後も0~4時を走行していないのであれば、原則としてその走行は深夜割引の条件を満たしません。

なお、首都高からNEXCO道路へ連続して走る場合でも、首都高の通過時刻だけを使ってNEXCOの深夜割引を判断するわけではありません。NEXCOも、首都高速道路と高速国道を連続利用する場合には、高速国道側の料金所などの通過時刻を基に高速国道の割引適否を判断すると説明しています。

中部横断自動車道は「有料・無料・有料」に分かれている

中部横断自動車道の新清水JCTから南アルプスIC方面へ向かうルートで特に注意したいのが、途中に無料区間が存在することです。おおまかには、新清水JCT~富沢ICが有料、富沢IC~六郷ICが無料、六郷ICから北側が再び有料という構成になっています。

つまり、新清水JCTから南アルプスICまでを「一続きの有料高速道路」として考えると時間判定を誤りやすくなります。無料区間ではそもそも通行料金が発生しないため、無料区間そのものに「30%の深夜割引を適用する」という考え方はありません。

例えば新清水JCTから富沢ICまでの有料区間を走り、その後、富沢IC~六郷ICの無料区間を通過して、六郷ICから再び有料区間へ入る場合、南側と北側の有料区間についてそれぞれ料金・時間判定を確認する必要があります。

富沢本線料金所と富士川本線料金所の意味

中部横断道では本線料金所が時間帯割引の判定に関係するため、「午前4時までにどこを通るか」を考える場合には料金所の位置が重要です。本線料金所が設置されている区間では、その本線料金所の通過時刻が入口または出口料金所の通過時刻として扱われる場合があります。

南側の新清水JCT~富沢ICは有料区間です。そのため、「富沢までは無料区間だから深夜割引は関係ない」という理解には注意が必要です。無料なのは基本的に富沢IC~六郷ICの区間です。

一方、無料区間を抜けた六郷ICから南アルプス方面へ進むと再び有料区間になります。この北側区間では富士川本線料金所があり、料金所の通過時刻が時間帯割引の判定に関係します。そのため、新清水側の有料区間で深夜割引になったからといって、無料区間を挟んだ先の有料区間まで自動的に同じ判定になるとは考えないほうが安全です。

千鳥町から南アルプスまで走る場合の考え方

千鳥町から首都高、東名・新東名、中部横断道を利用して南アルプスへ向かうケースでは、「4時までに東京ICを通れば全部割引」「4時までに富士川本線料金所を通れば、それ以前の道路も全部割引」というように一つの地点だけを基準にするのではなく、料金体系ごとに分けると理解しやすくなります。

走行部分 考え方
首都高速道路 首都高独自の深夜割引条件で判定
東名・新東名などNEXCO区間 NEXCOの現行深夜割引条件で判定
新清水JCT~富沢IC 中部横断道の有料区間として判定
富沢IC~六郷IC 無料区間のため割引する通行料金自体がない
六郷IC~南アルプスIC方面 再び有料区間となり、富士川本線料金所などが時間判定に関係

例えば、首都高への進入が23時台、東京ICが午前0時台、新清水方面が午前3時台、富沢から無料区間へ出る時刻が午前4時前、富士川本線料金所が午前4時以降という走行では、すべての区間を一律に「深夜割引」と判断することはできません。区間によって結果が異なる可能性があります。

出発時刻によって実際の料金がどうなるか確認したい場合は、NEXCOのドラぷら高速料金・ルート検索[参照]で出発IC・到着IC・日時を指定して検索する方法が確実です。中部横断道の無料区間を含む経路も表示されるため、机上で料金所だけを追うより確認しやすくなります。

深夜割引の見直しにも注意が必要

高速道路の深夜割引については、現行の「0~4時に対象道路を走れば全走行分を約30%割引」という仕組みから、新制度へ変更する計画があります。見直し後は対象時間帯が22時~翌5時へ拡大される一方、基本的に対象時間帯に走った距離に応じて割引額を計算する方式となります。

また、新制度ではETCマイレージサービスまたはETCコーポレートカードへの後日還元方式になるなど、現行制度とは仕組みが大きく異なります。そのため、旅行や長距離ドライブを数か月先に予定している場合は、現在の0~4時ルールだけを前提に出発時間を決めないほうがよいでしょう。

制度変更の実施時期や最新条件は変更される可能性があるため、出発直前にNEXCO中日本「高速道路の深夜割引の見直しについて」[参照]を確認するのがおすすめです。

まとめ:4時までに一つの料金所を通れば全区間割引、とは限らない

首都高から東名・新東名、中部横断自動車道を連続利用する場合、深夜割引は「午前4時までに最終的な料金所を通れば、それまでの全道路が割引になる」という単純な仕組みではありません。首都高とNEXCOでは制度が異なり、中部横断道には有料区間と無料区間が混在しているためです。

特に押さえておきたいのは、中部横断道の富沢IC~六郷ICは無料区間であり、新清水JCT~富沢ICと六郷IC以北は有料区間という点です。本線料金所を含む区間では、その料金所の通過時刻が深夜割引の判定に使われることもあります。

実際のドライブでは「東京ICを4時まで」「富沢本線料金所を4時まで」と一地点だけで判断するのではなく、首都高、NEXCOの連続有料区間、中部横断道の無料区間を挟んだ有料区間という単位で確認することが重要です。出発日時が決まった段階でNEXCOの料金検索と首都高の公式料金案内を確認すれば、深夜割引をより正確に把握できます。

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