GOタクシーで指定した道を断られて遠回りされたら?乗客の経路指定とタクシー会社の判断・運賃への対応を解説

バス、タクシー

GOなどの配車アプリでタクシーを呼び、乗車後に「この道を通ってください」と希望したところ、乗務員から「会社から通るなと言われている」「会社の方針で使えない」と断られ、別ルートを走行するケースがあります。

この場合、「乗客が指定した道なら必ず通らなければならない」とも、「会社方針ならどんな遠回りでも仕方ない」とも一概には言えません。指定された道路が安全上・運行管理上の理由で避けるべき道路なら、タクシー会社が乗務員へ使用しないよう指示することには合理性があり得ます。一方、メーター運賃では遠回りによって料金が増える可能性があるため、理由や説明の内容は重要です。

納得できない場合は、利用日時、タクシー会社、車両、実際の経路、料金などを確認し、まず運行したタクシー会社へ問い合わせるのが基本です。GOを利用した乗車なら、アプリの利用履歴も確認しておきましょう。

タクシーでは乗客が経路を希望することはできる

タクシーでは目的地だけでなく、「○○通り経由で」「高速道路は使わないで」「この交差点を右折してください」など、乗客が希望する経路を伝えること自体は珍しくありません。土地勘がある利用者なら、普段使っている道を指定することもあるでしょう。

ただし、乗客の希望が常に最優先され、どの道路でも必ず走行しなければならないという意味ではありません。道路交通法上通行できない道路はもちろん、車両の大きさに対して狭すぎる道路、工事・通行止めの道路、安全な通行が難しい場所などでは別ルートを選ぶ必要があります。

例えば「この細い路地を抜ければ近い」と乗客が考えていても、タクシー会社が過去の事故や接触トラブルなどを踏まえて、その道路を営業車両で使用しない運用にしている可能性があります。このような事情があるなら、単純な乗車拒否や意図的な遠回りとは性質が異なります。

「会社から通るなと言われている」なら仕方ない場合もある

タクシー会社は乗務員の安全運転を管理する立場にあります。そのため、事故リスクが高い狭路、転回が難しい道路、時間帯によって交通状況が著しく変化する場所などについて、社内で走行ルールを設けることは考えられます。

乗務員から「会社の指示でその道は使えません」と説明され、タクシー会社へ確認しても同じ回答だったのであれば、実際に会社としてその道路を避ける運用をしている可能性は高いでしょう。

ただし「会社方針」という言葉だけでは、なぜ利用できないのかまでは分かりません。疑問が残る場合は、「安全上の理由なのか」「すべての営業車が通行しない道路なのか」「代替経路はどれになるのか」を会社へ確認すると状況を理解しやすくなります。

問題になりやすいのは遠回りによって料金が増えた場合

通常のメーター運賃では、走行距離や一定速度以下で走行した時間などによって運賃が加算されます。GOもメーター運賃について、タクシーメーターにより距離や時間に応じて計算されると案内しています。[参照:GO料金案内]

そのため、本来希望していたルートより大幅に遠回りすれば、メーター運賃が高くなることがあります。安全上必要な迂回なら直ちに不当とはいえませんが、利用者にとっては「自分の希望ではない迂回によって料金が増えた」という疑問が生じます。

例えば普段なら3km程度の経路なのに、会社の指示によって4kmの経路を使ったという場合、単に「遠回りされた」と判断するのではなく、なぜ短い道路を使用できなかったのか、迂回によって実際に料金差が生じたのかを確認するのがポイントです。

GOの「事前確定運賃」とメーター運賃では事情が違う

GOを利用するときは、どの運賃方式で乗車したかも確認しておきましょう。GOでは「メーター運賃」のほか、利用可能な場合には「事前確定運賃」などがあります。

GOによると、事前確定運賃はアプリ上で乗車地から目的地までの走行予定ルートの距離を測り、その距離に応じて乗車前に運賃を確定する仕組みです。[参照:GO料金案内]

一方、メーター運賃では実際の走行距離や時間が料金へ影響します。そのため経路について問題が起きた場合は、GOの利用履歴を開き、乗車日時、支払金額、運賃方式などを確認しておくと問い合わせがスムーズです。

「遠回りされた」と感じたときに確認したいこと

遠回りが疑われる場合でも、距離だけで判断しないことが大切です。短い道路が必ず最適な道路とは限らず、渋滞、工事、事故、右左折の難しさ、時間帯による規制などによって、距離が長い道路のほうが早く安全に到着する場合があります。

一方で、乗客が明確に経路を指定したにもかかわらず、十分な説明なしに大幅な迂回が行われ、料金も明らかに高くなったのであれば、タクシー会社へ確認する合理的な理由があります。

  • 乗車した日時
  • 乗車地と目的地
  • 希望した道路
  • 実際に走った道路
  • 乗務員から受けた説明
  • 支払った運賃
  • GOの利用履歴

これらを整理したうえで、「なぜその道路を使用できないのか」「会社としての正式な運用なのか」「迂回による運賃についてどのような扱いになるのか」を確認するとよいでしょう。

納得できない場合はどこへ問い合わせる?

まず問い合わせる先は、実際に運送を行ったタクシー会社です。「乗務員の対応がおかしい」と決めつけるのではなく、「指定した道路は会社方針で通行できないと言われたが、その理由を確認したい」と事実関係を伝えると話が進みやすくなります。

GOのサービスそのものやアプリ上の料金・利用履歴などについて確認したい場合は、GOアプリの問い合わせ窓口を利用できます。GO公式サイトでも、サービスに関する問い合わせはアプリから行うよう案内しています。[参照:GO公式]

さらに、タクシー事業者の運送上の対応について会社へ問い合わせても解決せず、法令上問題があるのではないかと考える場合には、地域を管轄する運輸局などへ相談する方法もあります。国土交通省の地方運輸局にはタクシーを含む行政相談・苦情の窓口があります。[参照:国土交通省]

「最短距離を走らなかった=不正」と即断しないことも大切

タクシー料金に関するトラブルでは、「最短距離ではなかった」という事実だけで意図的な遠回りと断定しないことが重要です。タクシーは実際の道路状況の中で運行するため、距離、安全性、渋滞、交通規制など複数の条件を考慮する必要があります。

特に会社が特定道路の走行を禁止しているケースなら、乗務員個人が料金を増やす目的で勝手に迂回した場合とは分けて考える必要があります。会社へ確認して実際に社内ルールだったのであれば、まずその理由を確認するのが適切です。

それでも迂回距離が非常に大きい、説明された理由に納得できない、運賃が通常と比べて明らかに高いといった場合は、利用履歴など客観的な情報を残して問い合わせることが大切です。

まとめ:会社方針による迂回はあり得るが、理由と料金は確認できる

GOで呼んだタクシーに希望する道を伝えても、安全上・運行管理上の理由などから、タクシー会社がその道路を使用しない方針としている場合は、乗務員が別ルートを選択することはあり得ます。乗客が指定した道路だからという理由だけで、必ず走行しなければならないとは限りません。

一方で「会社の方針だから」というだけで、理由を問わず大幅な遠回りや料金増加を当然に受け入れなければならないという意味でもありません。メーター運賃では経路によって支払額が変わるため、疑問があれば会社へ迂回理由と運賃の扱いを確認してよいでしょう。

まずはGOの利用履歴と実際の経路を確認し、タクシー会社へ事実関係を問い合わせるのが現実的です。アプリのサービスに関する問題ならGOへ、タクシー事業者の対応について解決しない問題があれば管轄する運輸局などへの相談も選択肢になります。

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