栗山町から新千歳空港へ向かう途中にあった冬季通行止めの道はどこ?道道1008号夕張長沼線など現在の状況を調査

交通、地図

北海道の栗山町周辺から新千歳空港へ車で向かった経験があり、「10年ほど前、冬になると通行止めになる道があった気がする」「現在は冬でも通れるようになったのだろうか」と記憶している人もいるでしょう。

栗山町から新千歳空港方面には、長沼町・恵庭市を経由する道道45号恵庭栗山線方面や、長沼町から千歳方面へ向かうルートなど複数の経路があります。そのため、出発地点や当時カーナビが選択した道によって通った道路は変わります。

過去と現在の北海道・自治体の道路情報を確認すると、「栗山町付近にあり、以前から冬期通行止めになる区間」という記憶に比較的よく当てはまる候補の一つが、北海道道1008号夕張長沼線の栗山町南角田・御園周辺です。ただし、当時の走行ルートが分からない以上、この道路だったと断定することはできません。

さらに重要なのは、この道道1008号の一部は現在「冬だけ閉鎖される道」ではありません。2026年8月時点でも栗山町側などに長期の通行止め区間があり、冬季閉鎖終了後も道路損壊を理由として通行止めが継続しています。この記事では、候補となる道路と現在の状況、栗山町から新千歳空港へ冬に向かう場合の考え方を整理します。

有力候補の一つは道道1008号「夕張長沼線」

栗山町周辺で冬期通行止めの記憶と結び付きやすい道路として、北海道道1008号夕張長沼線があります。

この道路は夕張市側から栗山町南部を通り、長沼町方面へ延びる一般道道です。栗山町議会の過去の資料でも、夕張市清水沢を起点として栗山町南部地区を経由し、長沼町までを結ぶ路線として説明されています。[参照:栗山町議会]

位置関係だけを見ると、栗山町南部から長沼方面へ抜けるため、「栗山町から新千歳空港方向へ向かっていた途中の道」という記憶とも結び付く可能性があります。

ただし、道道1008号は長年にわたって未整備・通行不能となっている区間もあり、栗山町から新千歳空港までを一本の道として通り抜けられる主要ルートではありません。そのため、当時利用した道路が道道1008号だったと断定するには、もう少し具体的な地名や景色の記憶が必要です。

道道1008号は2016年から一部区間が長期通行止めになっている

約10年前という記憶を考えるうえで注目したいのが2016年です。

北海道の空知総合振興局札幌建設管理部が公表している現在の長期通行止め情報では、道道1008号夕張長沼線の栗山町字南角田国有林付近から栗山町字御園342-1地先までの約1.5kmについて、2016年4月27日から通行止めとなっていることが確認できます。理由は路肩変状のおそれです。[参照:北海道 空知総合振興局札幌建設管理部]

夕張市側にも、夕張市南清水沢から国有林にかけて約1.7kmの長期通行止め区間があり、こちらも2016年4月27日から規制されています。

したがって、「10年くらい前に栗山町付近で冬には通れない道を見た」という記憶が2015~2016年前後のものであれば、道道1008号周辺の道路状況を記憶している可能性はあります。

現在は冬も通れる?道道1008号はむしろ通行止めが継続中

「昔は冬だけ通れなかったが、今は道路が整備されて冬でも通れるようになったのか」という点については、道道1008号を指しているのであれば答えは逆です。

2026年の北海道地区道路情報では、道道1008号夕張長沼線の栗山町側について、冬期通行止め終了後も道路損壊を理由として引き続き通行止めとなっています。

北海道の道路情報では、栗山町字南角田国有林付近から御園にかけての区間について「冬期通行止に引き続き通行止め」と案内されています。つまり、2026年時点では「冬だけ閉めて春になると普通に通れる道」ではありません。

道道1008号の該当区間は、2026年8月時点でも通り抜けルートとして利用できないと考える必要があります。

現在の栗山町周辺には別の通行止め道路もある

栗山町周辺には道道1008号以外にも通行規制される道路があります。そのため、記憶している道路が別の道道だった可能性もあります。

例えば2026年の北海道地区道路情報では、道道749号鳩山継立停車場線について、栗山町字北学田255-1から栗山町字桜山230-9までが通行止めとなっています。現在公表されている規制開始日は2025年10月1日です。

また、北海道では積雪そのものだけでなく、吹きだまり、視界不良、路肩の損傷、落石などを理由として道路が規制される場合があります。栗山町も、冬の吹雪時に通行止め区間へ侵入すると吹きだまりへの衝突やスタック、孤立など重大な事故につながるおそれがあるとして、最新の道路情報を確認するよう注意喚起しています。[参照:栗山町]

通常の栗山町~新千歳空港ルートなら道道45号方面が分かりやすい

現在、栗山町中心部から新千歳空港へ一般的な道路で向かう場合、栗山町から長沼町方面へ進み、道道45号恵庭栗山線などを利用して恵庭・千歳方面へ向かう経路が考えられます。

道道45号恵庭栗山線は、その名のとおり恵庭市と栗山方面を結ぶ主要道道です。長沼町を通過するルートで、栗山町方面と恵庭・千歳方面を結ぶ道路網の一部になっています。

2026年6月に北海道が公表した長期間の通行止め一覧では、恵庭市内の道道45号で2021年から戸磯跨線橋架替工事に伴う通行止めがありましたが、この工事規制は2025年3月7日13時に開通したと記録されています。[参照:北海道 空知総合振興局札幌建設管理部]

そのため、少なくともこの工事による道道45号の通行止めは現在継続していません。

「冬季通行止め」と「吹雪による一時的な通行止め」は別物

昔の記憶をたどる際には、「毎年決まった時期に閉鎖される冬期通行止め」と、「その日の悪天候で臨時に閉鎖された道路」を分けて考える必要があります。

北海道では、冬期に恒常的に閉鎖される山間部の道路がある一方、普段は冬でも走れる幹線道路が猛吹雪や吹きだまりによって一時的に通行止めになることも珍しくありません。

例えば栗山町から長沼、恵庭、千歳へ向かう一帯は山岳峠だけではなく広い農地を通る道路も多く、強風時には地吹雪で視界が急激に悪化することがあります。

栗山町公式サイトも、冬に吹雪で見通しがきかない道路では通行止めが実施される場合があると案内しています。したがって、「冬は通行止めだった」という記憶が、実は恒常的な冬季閉鎖ではなく旅行当日の吹雪による規制だった可能性もあります。

約10年前の記憶から道路を特定するポイント

当時通った場所を特定したい場合には、道路番号以外の記憶がかなり役立ちます。

例えば次のような情報が残っていれば候補を絞りやすくなります。

  • 栗山町中心部から長沼方向へ進んだか、夕張方向へ進んだか
  • 「御園」「南角田」「継立」などの地名を見た記憶があるか
  • 長沼町を通った記憶があるか
  • 恵庭市へ抜けたか、追分・安平方面へ抜けたか
  • 道路が舗装された幹線道路だったか、細い山道だったか
  • 冬期通行止めのゲートを実際に見たのか、カーナビに表示されただけなのか

もし「栗山町の南側で御園や南角田という地名を通り、山や林の近くでゲートがあった」という記憶なら、道道1008号夕張長沼線の可能性が高まります。

一方、「栗山町から長沼町を普通の広い道で通り、そのまま恵庭方面へ向かった」という記憶なら、道道45号恵庭栗山線など別のルートだった可能性が高くなります。

道道1008号は新千歳空港への通常ルートとして使わないほうがよい

現在のカーナビや地図で道路が表示されていても、道道1008号の通行止め区間を新千歳空港への近道として利用することはできません。

北海道が公表している2026年の情報では、栗山町側の一部が道路損壊による通行止めとなっており、解除時期が決まっていません。

道路地図では線がつながっているように見えたり、周辺に市町村道や農道が表示されたりすることがありますが、通行止め区間を脇道から迂回しようとするのは危険です。

栗山町も、規制区間へ脇道から進入すると道路損壊や冬季の吹きだまりによって重大事故につながる危険があるため、指定された迂回路を利用するよう呼びかけています。

冬に新千歳空港へ向かうなら通行止め以外に時間の余裕も重要

栗山町から冬の新千歳空港へ向かう場合には、「道路が開いているか」だけでなく所要時間にも余裕を持つ必要があります。

北海道では通常通行できる幹線道路でも、降雪、除雪作業、地吹雪、事故などによって速度が大きく低下することがあります。飛行機の出発時刻が決まっている場合、夏と同じ所要時間で計算するのは危険です。

特に長沼・恵庭・千歳周辺は平坦な区間でも吹雪によって視界が悪くなることがあります。冬は距離の短さよりも、国道や主要道道など除雪体制の整ったルートを優先するほうが安心です。

北海道運輸局も、冬季の道路状況について北海道地区道路情報や日本道路交通情報センターなどで通行止めを確認するよう案内しています。[参照:国土交通省 北海道運輸局]

出発直前は北海道地区道路情報で確認する

北海道の冬道では、この記事を書いた時点で通行可能な道路でも、数時間後には吹雪や事故で通行止めになることがあります。

北海道庁は、現在の国道・道道の通行規制について道路情報提供システムやJARTICで確認するよう案内しています。[参照:北海道庁]

新千歳空港へ向かう日は、前日にルートを決めるだけでなく、出発直前にも規制状況を確認するのがおすすめです。

カーナビが最短ルートを提案しても、公式の道路情報で通行止めになっている場合は必ず規制を優先し、国道や主要道道へ迂回しましょう。

まとめ:記憶に近い候補は道道1008号だが、現在も通行止め区間がある

栗山町付近から新千歳空港方向へ向かった際、「10年くらい前に冬季通行止めになる道があった」という記憶については、場所の情報だけでは一本の道路に断定することはできません。

ただし、栗山町南部に実際に冬期通行止めとなる区間があり、約10年前から長期間の通行規制も続いている道路としては、道道1008号夕張長沼線が有力な候補の一つです。

道道1008号の栗山町字南角田国有林付近から御園にかけては、2016年4月27日から長期の通行止めが記録されており、2026年にも「冬期通行止に引き続き通行止め」とされています。したがって、この道を記憶しているのであれば、「現在は整備されて冬でも通れるようになった」という状況ではありません。[参照:北海道 空知総合振興局札幌建設管理部]

一方、当時のルートが栗山町から長沼町を経て恵庭・千歳へ向かう一般的な経路だったなら、道道45号恵庭栗山線など別の道路を記憶している可能性もあります。また、毎年閉鎖される道路ではなく、旅行当日の吹雪による一時的な通行止めだった可能性もあります。

現在、冬に栗山町から新千歳空港へ向かう場合は、道道1008号のような規制区間を近道として利用せず、主要な道路を選んだうえで、出発直前に北海道の公式道路情報を確認するのが安全です。

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