キャセイパシフィック航空は2026年の創立80周年を記念し、往年のグリーンとホワイトを基調とした「レタスリーフ・サンドイッチ」塗装を復刻した特別塗装機を運航しています。旅客機としてこの塗装をまとっているのが、エアバスA350-900の登録記号B-LRJです。[参照:Cathay Pacific]
航空ファンなら「関西国際空港~香港国際空港の旅行をB-LRJが飛ぶ日に合わせたい」と考えるところですが、ここには重要な注意点があります。航空券を予約するときにA350-900などの機種をある程度狙うことはできても、通常の旅客が登録記号B-LRJという特定の1機を指定して予約する仕組みはありません。
B-LRJに乗れる確率を高める現実的な方法は、「A350-900が予定されている関空~香港便を候補にする→B-LRJの運航履歴を追う→出発直前の機材割り当てを確認する」という流れです。ただし最後まで機材変更の可能性があるため、確実に乗れる方法ではありません。
B-LRJはキャセイ80周年記念塗装のA350-900
B-LRJはキャセイパシフィック航空が運航するAirbus A350-900です。2026年1月に80周年記念塗装機として披露され、1970年代から1990年代に使われていたクラシックな塗装を現代のA350で再現しています。
キャセイ公式発表でも、80周年記念として特別塗装を施したA350長距離旅客機を投入したことが明記されています。機体にはグリーンとホワイトのストライプに加え、80周年を示すデザインが施されています。
この機体は記念イベント専用機ではなく、通常の営業便として国際線を飛んでいます。2026年にはシンガポール、ハノイ、ミュンヘンなど世界各地への運航実績が公式に紹介されており、日本にも成田空港への飛来実績があります。つまり特定路線へ固定されている機体ではありません。[参照:Cathay Pacific]
航空券予約時に「B-LRJ」を指定することはできない
航空券検索画面では、便によって「Airbus A350-900」「Airbus A330」「Boeing 777」など予定されている機種が表示されることがあります。しかし、これは航空機の型式であり、一機ごとの登録記号を指定するものではありません。
例えば同じA350-900でもキャセイには複数の機体があります。「A350-900運航便を予約する」ことと「B-LRJに乗る」ことは同じではありません。
| 指定したいもの | 予約時の考え方 |
|---|---|
| A350-900という機種 | 予定機材を見て便を選べる場合がある |
| B-LRJという登録記号 | 通常の航空券予約では指定不可 |
| 80周年記念塗装 | B-LRJが実際に充当されれば搭乗可能 |
したがって、旅行会社やキャセイの予約窓口で「B-LRJ指定」という航空券を購入することは基本的にできません。航空会社は保有する同型機を運航上の都合に応じて割り当てるためです。
11月・12月の関空~香港ならまずA350-900便を探す
B-LRJを狙うなら、第一段階として関西国際空港(KIX)~香港国際空港(HKG)のキャセイ便から、A350-900が予定されている便を探します。B-LRJ自体がA350-900なので、別機種が予定されている便より候補を絞りやすくなります。
ただし、ここで注意したいのが数か月先の予定機材です。航空会社は需要、整備、機材繰り、運航状況などに応じて使用機材を変更します。予約時にはA350-900と表示されていても、11月・12月の搭乗当日に別機種へ変更される可能性があります。
逆に、当初別のA350-900が予定されていた便へB-LRJが割り当てられることも考えられます。特別塗装機を狙う場合は、航空券を購入した時点より搭乗日の数日前から当日にかけての機材運用が重要になります。
Flightradar24などでB-LRJの運航履歴を追う
B-LRJを本気で狙う場合に役立つのが、航空機の運航を確認できるフライト追跡サービスです。例えばFlightradar24ではB-LRJのページがあり、機種がAirbus A350-941、運航会社がCathay Pacific、80th Anniversary Liveryであることや、直近の運航履歴を確認できます。[参照:Flightradar24 B-LRJ]
例えば搭乗日前日にB-LRJが香港へ戻ってくる便を担当していれば、翌日の香港発便へ投入される可能性を考える材料になります。ただし「前日に香港へ戻ったから翌日は関空便」と予測することはできません。長距離便、東南アジア便など別路線へ投入される可能性があります。
航空機の運用は整備や遅延でも変化します。そのため過去の「何曜日に関空へ来やすい」といったパターンが見つかっても、数か月後まで同じ運用になる保証はありません。
直前にB-LRJの割り当てが分かったら便変更する方法もある
どうしてもB-LRJへの搭乗を優先したい場合、変更可能な航空券を購入しておき、出発直前にB-LRJの運航状況を確認して便を変更する方法が考えられます。
キャセイ公式サイトでは、キャセイから購入した航空券について、運賃規則などの条件を満たせば「予約の確認」から日付や便を変更できる場合があると案内しています。ただし、変更できない運賃や追加料金・運賃差額が発生するケースがあります。[参照:Cathay Pacific 予約変更・キャンセル]
この方法でも「変更先の便がB-LRJになる保証」はありません。割り当てを確認して変更した後、整備上の理由などで別のA350へ差し替えられることがあります。特別塗装機への搭乗を最優先するなら、旅行日程と航空券の変更条件に余裕を持たせることがポイントです。
往復ともB-LRJを指定するのはさらに難しい
関空→香港と香港→関空の両方をB-LRJにしたい場合、難易度はかなり高くなります。香港到着後のB-LRJが、そのまま関空便を往復するとは限らないからです。
香港国際空港はキャセイの巨大なハブ空港です。B-LRJは香港へ戻った後、シンガポール、ヨーロッパ、オーストラリアなどまったく別の目的地へ向かうことがあります。実際、2026年の運航履歴を見ても複数の国際路線で使用されています。
そのため現実的には「往復ともB-LRJ」を絶対条件にするより、往路または復路のどちらか一方で乗れれば成功という計画のほうが狙いやすいでしょう。
B-LRJに乗るためのおすすめ手順
11月または12月に関空~香港でB-LRJを狙う場合は、次の順序で準備すると分かりやすくなります。
- キャセイ公式サイトでKIX~HKGの希望日の便を検索する
- A350-900予定便があるか確認する
- 可能なら変更条件が比較的柔軟な航空券を検討する
- 旅行が近づいたらB-LRJの運航履歴を追う
- 前日・当日に実際の機材割り当てを確認する
- B-LRJが別便へ入る可能性が高ければ、航空券の条件を確認して変更を検討する
ただし、航空券を変更するたびに手数料や運賃差額が発生すれば、特別塗装機に乗るための費用が大幅に増える可能性があります。予約時には「変更可能か」「変更手数料はいくらか」「運賃差額が必要か」を確認しておきましょう。
また、機材変更は航空会社の安全・運航上の判断で行われます。特別塗装機への搭乗を目的として航空券を購入していても、B-LRJではなくなったことを理由に通常の機材変更以上の補償が受けられるとは考えないほうがよいでしょう。
まとめ:B-LRJ指定予約はできないがA350便と直前の機材運用から狙える
キャセイパシフィック航空の80周年記念塗装機B-LRJは、往年の「レタスリーフ・サンドイッチ」塗装を復刻したAirbus A350-900です。2026年中は特別塗装のまま国際線で運航されており、世界各地への飛来実績があります。
しかし、通常の航空券予約で「登録記号B-LRJ」を指定する方法はありません。A350-900と表示された便を予約しても、同型の別機体が使用される可能性があります。
11月・12月の関空~香港で狙うなら、まずA350-900予定便を候補にし、旅行が近づいてからB-LRJの運航履歴と当日の機材割り当てを追うのが現実的です。日程変更を視野に入れるなら、最初から変更条件の柔軟な航空券を選んでおくと対応しやすくなります。
それでも最終的な機材変更までは防げないため、B-LRJ搭乗に「100%確実な予約方法」はありません。特別塗装機狙いはその不確実性も含めた航空ファンならではの楽しみと考え、香港旅行そのものを成立させたうえでB-LRJに当たれば大成功、という計画にしておくのがおすすめです。


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