岡山駅から新幹線で博多駅へ行き、博多駅からJR九州の特急「ハウステンボス」に乗り換える場合、通常の紙のきっぷ同士の乗り換えと、JR九州の「QRチケレス」を利用する場合では改札の通り方が異なります。
特に重要なのが、JR九州のQRチケレスを使う場合、新幹線と在来線の「乗換改札口」をそのまま利用することはできず、一度改札外へ出てからQRチケットで在来線側へ入り直す必要があるという点です。JR九州も公式FAQでこの取扱いを明記しています。[参照:JR九州 QRチケレス よくあるご質問]
そのため、博多駅に8時29分到着、特急ハウステンボスが8時39分発という10分乗り換えは、時刻表上で成立する組み合わせであっても、QRチケレスでは余裕の大きい乗り換えとはいえません。初めて博多駅を利用する場合は、移動方法を事前に把握しておくことが重要です。
岡山からハウステンボスまでの基本的な乗り方
岡山から鉄道でハウステンボスへ向かう代表的なルートは、「岡山駅→山陽新幹線→博多駅→特急ハウステンボス→ハウステンボス駅」です。
特急ハウステンボスはJR九州が博多~ハウステンボス間で運転する在来線特急です。博多から鳥栖、佐賀、武雄温泉、早岐方面を経由してハウステンボスへ向かいます。[参照:JR九州 特急ハウステンボス]
したがって博多駅では、新幹線ホームから在来線ホームへ移動することになります。ここで使用する特急ハウステンボスのきっぷがQRチケレスなら、次の改札方法を知っておく必要があります。
QRチケレスなら新幹線の乗換改札を直接通れない
JR九州のQRチケレスは、対象となる在来線特急などにスマートフォンのQRチケットで乗車できるサービスです。対象列車には特急ハウステンボスも含まれています。[参照:JR九州 ネット予約でQRチケレス]
注意したいのが新幹線からの乗り換えです。JR九州は「新幹線との乗換えの際は乗換改札口を利用できますか?」というFAQに対して、乗換改札口は利用できないため、一度改札口を出て再度入場するよう案内しています。[参照:JR九州 QRチケレスFAQ]
つまり、新幹線ホームから案内表示だけを見て通常の「新幹線乗換口」へ進み、そのまま在来線へ入ろうとする方法ではありません。QRチケレス利用者は、一度改札外へ出る経路を取ります。
博多駅では「一度出場→QRで再入場」と覚えておく
博多駅に新幹線で到着したら、新幹線のきっぷや利用している新幹線チケットレスサービスの方法に従って、いったん新幹線改札から駅の改札外へ出ます。
その後、JR在来線の改札へ向かい、JR九州ネット予約で発行されたQRチケットをQRリーダーへかざして入場します。QRチケレスでは、対応する自動改札機やQRリーダーにQRコードをかざして乗車する仕組みです。[参照:JR九州 QRチケレス予約・乗車ガイド]
流れを簡単に整理すると、「新幹線を降りる→新幹線改札からいったん出る→在来線改札へ移動→スマートフォンにQRチケットを表示→QRで入場→特急ハウステンボスのホームへ向かう」となります。
8時29分着から8時39分発の10分乗り換えは可能?
10分という乗り換え時間については、新幹線が定刻に到着し、迷わず移動できれば間に合う可能性はありますが、QRチケレスで一度改札外へ出ることを考えると余裕が大きいとはいえません。
列車がホームへ到着した時刻から実際に新幹線を降りられるまでには多少時間がかかります。さらに新幹線ホームから改札階へ移動し、一度出場して在来線改札から再入場し、特急の発車ホームまで移動する必要があります。
例えば新幹線の後方から降り、階段やエスカレーターが混雑していた場合には、それだけで数分を使う可能性があります。大きなキャリーケースがある場合や、博多駅が初めての場合はさらに余裕を見ておいたほうが安心です。
10分乗り換えをするなら事前準備が重要
予定どおり10分で乗り換えるなら、博多到着後にQRチケットを探し始めるのではなく、新幹線の到着前にスマートフォンで表示できる状態にしておくとスムーズです。JR九州はアプリからQRチケットを表示できる乗車方法を案内しています。
また、岡山駅から乗る新幹線では、可能なら博多駅で階段・エスカレーターへ移動しやすい車両位置を事前に確認しておくと時間を短縮できます。博多到着前には荷物をまとめ、到着したらすぐ降りられるよう準備しておくとよいでしょう。
博多駅では買い物やトイレを乗り換え途中に済ませようとせず、まず特急ハウステンボスへの乗車を優先します。ホーム番号はダイヤや運用により確認が必要なので、当日は駅の発車案内表示で確認してください。
できれば一本早い新幹線にすると安心
旅行日程をまだ変更できるのであれば、岡山から博多まで一本早い新幹線を利用して乗り換え時間を増やす方法が安心です。特に初めて博多駅を利用する人、大きな荷物がある人、小さな子どもや高齢者と一緒の場合には、10分乗り換えを積極的に選ぶ必要はありません。
10分乗り換えのもう一つの問題は、新幹線の遅れです。数分程度の遅延でも余裕時間が急速になくなります。また、予約したQRチケレス商品の種類によって変更・払戻しなどの条件が異なるため、乗り遅れた場合の扱いを事前に確認しておくことも大切です。
JR九州の案内では、QRチケレスの商品によって変更条件が異なり、改札入場後には変更できないなどの注意事項もあります。[参照:JR九州 QRチケレス はじめての方へ]
「乗車券」と「特急券」の範囲も確認しておく
QRチケレスを購入したときは、予約詳細画面で購入した商品の利用区間と効力を確認しておくことも重要です。「特急ハウステンボスの座席を予約したから、岡山からハウステンボスまで必要な運賃・料金がすべて含まれている」とは限りません。
特に岡山~博多の山陽新幹線と、博多~ハウステンボスのJR九州在来線を別々の商品として購入している場合は、それぞれの予約・きっぷがどの区間をカバーしているかを確認します。
不明な場合には、旅行当日ではなく事前にJRの窓口などで予約内容を提示して確認すると安心です。乗り換え時間が10分しかない場合、博多駅に着いてから券売機や窓口で確認する時間はほとんどありません。
スマートフォンの充電とQR表示にも注意
QRチケレスはスマートフォンなどに表示したQRコードを利用するため、博多到着時にすぐ表示できる状態にしておくことが重要です。ログイン情報が分からない、通信状態が悪い、バッテリー残量がないといったトラブルは短時間の乗り換えでは大きなロスになります。
JR九州では、QRチケットを利用して入場し、車内改札が行われた場合には予約情報を提示する仕組みとなっています。降車時にもQRチケットを利用して出場します。[参照:JR九州 QRチケレスFAQ]
モバイルバッテリーを持参し、博多到着前にQRチケットの表示方法を一度確認しておくと安心です。複数人で予約している場合には人数分のQRコードが発行されるため、その扱いも事前に確認しておきましょう。
まとめ:QRチケレスなら博多駅で一度改札外へ出る。10分乗換は余裕を持つなら変更も検討
岡山から山陽新幹線で博多へ行き、JR九州のQRチケレスを利用して特急ハウステンボスへ乗り換える場合は、新幹線と在来線の乗換改札口を直接利用せず、一度改札外へ出て、在来線改札からQRチケットで再入場するのがJR九州の公式な案内です。
8時29分に博多へ到着して8時39分発の特急へ乗る10分乗り換えは、定刻到着かつ迷わず移動できれば間に合う可能性はあります。しかし、改札外への出場・再入場が必要であることや、ホーム移動、混雑、新幹線のわずかな遅延まで考えると、初めて利用する人にとって余裕のある接続とはいえません。
予定を調整できるなら一本早い新幹線で博多へ到着しておくと安心です。10分で乗り換える場合には、博多到着前に荷物をまとめ、QRチケットをすぐ表示できるよう準備し、到着後は寄り道せず「いったん出場→在来線改札からQRで入場→発車ホーム」の順で移動するとスムーズです。


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