東京をぐるりと一周する山手線は、写真散歩との相性が非常に良い路線です。東京駅の赤レンガ駅舎、秋葉原の電気街、日暮里・谷中の下町、新宿や渋谷のネオン、高輪ゲートウェイの近未来的な街並みなど、数駅移動するだけで写真の雰囲気が大きく変わります。
JR東日本の山手線は現在30駅あり、大崎・五反田・目黒・恵比寿・渋谷・原宿・代々木・新宿・新大久保・高田馬場・目白・池袋・大塚・巣鴨・駒込・田端・西日暮里・日暮里・鶯谷・上野・御徒町・秋葉原・神田・東京・有楽町・新橋・浜松町・田町・高輪ゲートウェイ・品川を結んでいます。[参照] JR東日本系JREメディア「山手線の駅一覧」
山手線写真散歩を楽しむコツは、有名観光地だけを撮るのではなく、「駅名標」「駅前」「路地」「食事」「その街らしい一枚」を各駅でセットにすることです。全30駅を集めれば、自分だけの東京写真集のようになります。
- 山手線30駅のおすすめ写真テーマを一覧で紹介
- 東京駅|最初の一駅におすすめの王道フォトスポット
- 神田駅|都会なのに昭和感のある路地を撮りたい人向け
- 秋葉原駅|看板・電気街・ネオンを撮るなら外せない
- 上野駅|公園・下町・商店街を一度に撮れる
- 日暮里駅|レトロな東京を撮るなら谷中へ
- 駒込駅|六義園で自然と日本庭園を撮る
- 巣鴨駅|地蔵通り商店街で人情味のある写真を撮る
- 大塚駅|山手線と都電を一緒に撮れる鉄道好き向けスポット
- 池袋駅|大型都市らしい写真とカフェ休憩を組み合わせる
- 新大久保駅|東京なのに異国感のある街並みを楽しめる
- 新宿駅|昼より夜が面白い写真散歩スポット
- 原宿駅|明治神宮と若者文化を一駅で撮り比べる
- 渋谷駅|スクランブル交差点だけで終わらせない
- 恵比寿駅|大人っぽい街並みと夕景を撮りたい人向け
- 目黒駅|目黒川を季節ごとに撮り続けるのも面白い
- 高輪ゲートウェイ駅|東京の「新しい景色」を記録するなら今が面白い
- 浜松町駅|東京タワーを山手線散歩に組み込める
- 新橋駅|SL広場とガード下で「会社員の東京」を撮る
- 有楽町駅|ガード下と東京国際フォーラムが好対照
- 写真好きなら「駅間を歩く」区間も作ると楽しい
- 山手線写真散歩は一日何駅くらいがおすすめ?
- おすすめモデルコース① レトロ東京を撮る北側ルート
- おすすめモデルコース② ネオンと都会を撮る西側ルート
- おすすめモデルコース③ 建築写真を撮る南・東側ルート
- 各駅で写真を撮るなら「同じテーマ」を一枚ずつ残す
- 人物・店舗・鉄道を撮影するときのマナーにも注意
- まとめ|山手線30駅は「東京の違う顔」を集める写真旅にぴったり
山手線30駅のおすすめ写真テーマを一覧で紹介
まずは30駅それぞれで撮りやすい代表的な被写体をまとめます。すべて一日で回ろうとせず、5~8駅程度ずつ区切ると街歩きも食事も楽しめます。
| 駅 | 写真散歩でおすすめの場所・テーマ | 街歩き・食のテーマ |
|---|---|---|
| 東京 | 丸の内駅舎、丸の内仲通り、皇居方面 | 駅舎カフェ、丸の内ランチ |
| 神田 | ガード下、神田駅西口商店街、路地 | 老舗喫茶、そば・居酒屋 |
| 秋葉原 | 電気街、中央通り、看板・ネオン | メイドカフェ、カレー、ラーメン |
| 御徒町 | 高架下、アメ横南側 | 町中華、立ち飲み |
| 上野 | 上野公園、不忍池、アメ横 | 老舗洋食・喫茶 |
| 鶯谷 | 駅ホーム、言問通り、寺町 | 昔ながらの食堂・喫茶 |
| 日暮里 | 谷中銀座、夕やけだんだん、谷中霊園 | 下町カフェ、食べ歩き |
| 西日暮里 | 諏方神社周辺、住宅街、線路風景 | 町の喫茶・ラーメン |
| 田端 | 田端ふれあい橋、鉄道風景 | 住宅街の個人店 |
| 駒込 | 六義園、染井吉野桜記念公園 | 庭園散歩+甘味 |
| 巣鴨 | 巣鴨地蔵通り商店街、高岩寺 | 塩大福、和菓子、食堂 |
| 大塚 | 都電荒川線と山手線、駅前広場 | 居酒屋・個人カフェ |
| 池袋 | 西口公園、東口、高層ビル群 | ラーメン、カフェ、巨大書店 |
| 目白 | 目白通り、学習院周辺 | 静かな喫茶・洋菓子 |
| 高田馬場 | 駅前ロータリー、神田川 | ラーメン、学生街グルメ |
| 新大久保 | 大久保通り、韓国街の看板 | 韓国料理・スイーツ |
| 新宿 | 都庁、思い出横丁、歌舞伎町 | 老舗天ぷら・そば・喫茶 |
| 代々木 | ドコモタワー、線路沿い | カレー・カフェ |
| 原宿 | 明治神宮、竹下通り、キャットストリート | カフェ・クレープ |
| 渋谷 | スクランブル交差点、宮下公園、道玄坂 | カフェ・ラーメン・居酒屋 |
| 恵比寿 | 恵比寿ガーデンプレイス、恵比寿横丁 | ヱビスビール、カフェ |
| 目黒 | 目黒川、行人坂周辺 | カフェ・とんかつ |
| 五反田 | 目黒川、高架・線路風景 | 肉料理・町中華 |
| 大崎 | 再開発ビル群、目黒川 | オフィス街ランチ |
| 品川 | 港南口ビル群、高輪口 | 駅ナカ・港南口グルメ |
| 高輪ゲートウェイ | 駅舎、TAKANAWA GATEWAY CITY | 新しい商業施設・カフェ |
| 田町 | 芝浦運河、慶應義塾大学周辺 | 学生街・芝浦ランチ |
| 浜松町 | 東京タワー、旧芝離宮、増上寺方面 | 浜松町・大門の飲食店 |
| 新橋 | SL広場、ガード下、ニュー新橋ビル | 居酒屋・立ち食いそば |
| 有楽町 | 東京国際フォーラム、ガード下 | ガード下グルメ、喫茶 |
駅ごとに同じ撮影ルールを作るのもおすすめです。例えば「駅名標1枚+駅舎1枚+街並み3枚+食べ物1枚」と決めると、30駅を回ったときに統一感のあるシリーズになります。
東京駅|最初の一駅におすすめの王道フォトスポット
山手線写真旅を始めるなら、東京駅は非常に分かりやすいスタート地点です。丸の内側へ出ると赤レンガの丸の内駅舎があり、正面だけでなく斜め方向、駅前広場越し、夜のライトアップなど撮り方を変えられます。
駅から少し歩けば丸の内仲通りがあります。東京都の公式観光サイトでも、石畳と木漏れ日が特徴の通りとして紹介され、彫刻作品なども点在しています。建築写真やストリートスナップが好きなら、駅舎だけで終わらず丸の内を歩いてみると写真の種類が増えます。[参照] GO TOKYO「東京駅&丸の内周辺めぐり」
休憩には東京駅丸の内北口改札外にある「TOKYO STATION CAFE – THE NORTH DOME-」も候補です。重要文化財である丸の内駅舎の内部にあり、駅舎そのものを楽しむ写真散歩との相性が良いカフェです。[参照] 千代田区観光協会「TOKYO STATION CAFE – THE NORTH DOME-」
神田駅|都会なのに昭和感のある路地を撮りたい人向け
東京駅から一駅移動するだけで雰囲気が変わるのが神田です。高層オフィス街というより、駅の高架、飲食店の看板、細い路地、昔ながらの居酒屋などを撮るのに向いています。
きれいな観光写真ではなく、「東京の日常」を残したい場合に面白い駅です。夕方以降になると飲食店の看板に明かりが入り、会社帰りの人も増えるため、昼間とは異なる街の表情を撮れます。
休憩候補には駅北口近くの「神田珈琲園 神田北口店」のような昔ながらの喫茶店があります。写真散歩ではチェーン店だけでなく、その街に長くある喫茶店を一軒入れると旅の記録として面白くなります。
秋葉原駅|看板・電気街・ネオンを撮るなら外せない
写真映えの分かりやすさでは秋葉原もおすすめです。中央通りには大型看板、家電店、アニメ・ゲーム関連ショップが集まり、「東京らしい情報量の多い街」を撮影できます。
昼はカラフルな看板を撮りやすく、夕方から夜になると照明やネオンが目立ち始めます。同じ交差点を昼と夜に撮り比べても面白いでしょう。
食事はカレー、ラーメン、肉料理など選択肢が豊富です。秋葉原文化そのものを体験したいならメイドカフェを旅の一コマとして入れる方法もあります。写真撮影については店内ごとのルールがあるため、許可なくスタッフや店内を撮影しないようにしましょう。
上野駅|公園・下町・商店街を一度に撮れる
上野では、駅の公園口から上野恩賜公園へ向かえば、東京国立博物館周辺の建築、木々、不忍池など落ち着いた被写体が見つかります。
一方で反対方向へ進めばアメ横があり、商品が並ぶ店頭、ガード下、看板、人の往来など、にぎやかなストリート写真を楽しめます。一つの駅で「静」と「動」の両方を撮れるのが上野の面白さです。
上野周辺には喫茶店や洋食店も多いため、昼前に到着して公園を撮影し、昼食後にアメ横を歩くという組み方もおすすめです。
日暮里駅|レトロな東京を撮るなら谷中へ
日暮里駅から写真散歩をするなら、西口から谷中方面へ向かうのがおすすめです。東京都の公式観光サイトでも、谷中は古い木造家屋や古民家カフェなどが残り、昭和の東京を感じられる地域として紹介されています。[参照] GO TOKYO「谷中&根津ガイド」
特に有名なのが谷中銀座へ下る「夕やけだんだん」です。夕方に訪れると商店街方向へ柔らかい光が差し、街歩き写真と相性があります。ただし人通りが多いため、人物を大きく撮る場合にはプライバシーへの配慮が必要です。
駅前で一休みするなら「談話室ニュートーキョー」のようなレトロ系喫茶も候補になります。谷中では古民家カフェを探しながら歩くのも楽しく、予定を決めすぎない散歩向きの駅です。
駒込駅|六義園で自然と日本庭園を撮る
都会的な写真が続いたら、駒込で雰囲気を変えるのがおすすめです。駅から徒歩圏内にある六義園は、江戸を代表する回遊式築山泉水庭園で、池、橋、樹木、茶屋など和の被写体が多くあります。
東京都公式観光サイトによると六義園はJR山手線・駒込駅から徒歩約7分です。春や紅葉シーズンには期間限定で夜間ライトアップが実施されることもあり、昼間とは違う写真を狙えます。[参照] GO TOKYO「六義園」
山手線沿線というとビルや繁華街を想像しがちですが、こうした日本庭園を途中に組み込むと写真アルバム全体に変化が生まれます。
巣鴨駅|地蔵通り商店街で人情味のある写真を撮る
巣鴨駅では、巣鴨地蔵通り商店街から高岩寺周辺を歩くコースがおすすめです。店の看板、和菓子屋、衣料品店、寺院など、渋谷や新宿とはまったく違う東京の景色があります。
東京都公式観光情報でも、高岩寺や洗い観音を中心に、歴史ある街歩きを楽しめるエリアとして紹介されています。[参照] GO TOKYO「巣鴨ガイド」
食事を写真旅のテーマにするなら、塩大福や和菓子、昔ながらの食堂などを撮ると街の印象が伝わりやすくなります。食べ物を撮影するときも、店内では一言確認すると安心です。
大塚駅|山手線と都電を一緒に撮れる鉄道好き向けスポット
鉄道写真が好きなら大塚はかなり面白い駅です。JR山手線のすぐ近くを東京さくらトラム(都電荒川線)が走っており、現代的なJR電車と路面電車を同じ街の中で撮影できます。
駅前には線路と街路が近接する場所があり、繁華街を抜けて少し歩くと住宅街の雰囲気もあります。山手線全駅写真企画の中に「別の鉄道」をテーマとして入れる駅として適しています。
夕方に行けば電車のライトと街灯が混ざり、昼とは違った雰囲気になります。ただしホームや道路で撮影する際は安全な場所から撮り、通行の妨げにならないようにしましょう。
池袋駅|大型都市らしい写真とカフェ休憩を組み合わせる
池袋では東口と西口で街の雰囲気が変わります。東口は大型商業施設や繁華街、西口は東京芸術劇場や池袋西口公園など開けた場所があり、駅を挟んで撮り比べるのがおすすめです。
「街の巨大さ」を表現したいなら、交差点で建物を広角気味に撮ったり、夕方から夜に人と看板を組み合わせたりすると池袋らしい写真になります。
歩き疲れたら東池袋方面の「マーメイドコーヒーロースターズ 池袋本店」などカフェを休憩地点に入れる方法があります。池袋は店舗数が非常に多いため、写真散歩では目的の店を一つだけ決めておき、残りは現地で探すくらいが動きやすいでしょう。
新大久保駅|東京なのに異国感のある街並みを楽しめる
新大久保では大久保通りを中心に、韓国料理店、コスメショップ、スイーツ店などのカラフルな看板が並びます。山手線の他駅とはかなり雰囲気が違うため、30駅写真企画では印象に残りやすい駅です。
写真だけでなく食事を目的にしても面白く、韓国料理、チキン、ホットク、かき氷など、その日のテーマを一つ決めると街歩きがしやすくなります。
休日は非常に混雑するため、街並みをゆっくり撮りたいなら午前中が比較的動きやすいでしょう。人混みの中で立ち止まって撮影すると通行を妨げやすいため注意が必要です。
新宿駅|昼より夜が面白い写真散歩スポット
新宿では昼なら東京都庁周辺、夜なら思い出横丁や歌舞伎町周辺というように、時間帯で撮影場所を変えると楽しめます。
新宿観光振興協会のモデルコースでも、東京都庁、思い出横丁、新宿ゴールデン街をつなぐ夜の散策ルートが紹介されています。都庁展望室からは東京の夜景を見ることもできます。[参照] 新宿観光振興協会「夜の新宿を堪能コース」
食事なら思い出横丁の小さな飲食店、新宿の老舗そば・天ぷら店など選択肢が豊富です。写真散歩では「ネオン」「路地」「高層ビル」の3種類を集めるだけでも新宿らしいシリーズになります。
原宿駅|明治神宮と若者文化を一駅で撮り比べる
原宿は駅の西側と東側で被写体が大きく異なります。西側へ向かえば明治神宮の森、東側へ向かえば竹下通りや表参道という構成です。
朝は明治神宮周辺で静かな写真を撮り、その後に竹下通りやキャットストリートへ移動すると、一つの駅だけで自然・建築・ファッション・ストリート写真を楽しめます。
カフェの選択肢も多く、駅近くでは「ANAKUMA CAFE 原宿店」など個性的な店舗があります。原宿では内装や商品そのものが撮影対象になりやすい一方、店舗ごとに撮影ルールが異なるため必ず確認しましょう。
渋谷駅|スクランブル交差点だけで終わらせない
渋谷で最も有名なのはスクランブル交差点ですが、それだけで終えるのはもったいない駅です。宮下公園、センター街、道玄坂、桜丘方面などへ進むと、場所ごとに違う街の顔があります。
昼は高層ビルや交差点を撮り、日没後は看板やヘッドライトを生かした夜景を撮ると、同じ街でも印象が変わります。雨の日には路面へネオンが反射するため、晴天とは違った写真も狙えます。
休憩するなら道玄坂周辺などに多数のカフェがあります。渋谷は混雑しやすいので、人気店だけを目当てに長時間並ぶより、「写真を撮りながら空いている店へ入る」というスタイルも散歩旅行には向いています。
恵比寿駅|大人っぽい街並みと夕景を撮りたい人向け
恵比寿では駅東側の恵比寿ガーデンプレイス周辺が撮影しやすいエリアです。レンガ調の建築や広場があり、渋谷とは違った落ち着いた都市景観を楽しめます。
東京都公式観光サイトでも、恵比寿ガーデンプレイスタワーの高層階からの眺望、ヱビスビール関連施設、恵比寿横丁などが街の見どころとして紹介されています。[参照] GO TOKYO「恵比寿ガイド」
夕方から夜にかけて訪れ、ガーデンプレイスの建築を撮影したあと恵比寿横丁などで食事をする流れもおすすめです。
目黒駅|目黒川を季節ごとに撮り続けるのも面白い
目黒駅周辺では、少し坂を下って目黒川方面へ向かうと水辺の写真を楽しめます。特に桜の季節が有名ですが、新緑、夏、秋、冬でも雰囲気が変わります。
目黒川は中目黒方面まで続いており、東京都公式観光サイトでも川沿いの桜やカフェ・ショップが多いエリアとして紹介されています。[参照] GO TOKYO「中目黒・目黒川周辺ガイド」
同じ場所を春・夏・秋・冬に撮り直し、「山手線各駅×四季」という長期企画に発展させるのも面白い楽しみ方です。
高輪ゲートウェイ駅|東京の「新しい景色」を記録するなら今が面白い
山手線で最も新しい駅である高輪ゲートウェイは、古い街並みを撮る日暮里や巣鴨とは対照的です。駅舎そのものが現代建築の被写体になり、周辺ではTAKANAWA GATEWAY CITYの開発が進んでいます。
TAKANAWA GATEWAY CITYは2025年3月27日にまちびらきし、駅前広場Gateway Parkなど新しい都市空間が整備されています。[参照] GO TOKYO「TAKANAWA GATEWAY CITYで東京の未来を体験」
今後も街が変化していく場所なので、同じ地点を数年後に撮影すると「東京がどう変わったか」を比較できます。写真を長く続ける人には特に面白い駅です。
浜松町駅|東京タワーを山手線散歩に組み込める
浜松町駅から大門方面へ歩くと、増上寺と東京タワーを組み合わせた定番の東京風景を撮ることができます。
駅近くには旧芝離宮恩賜庭園もあり、近代的な高層ビルを背景に日本庭園を撮れるのが特徴です。東京駅や新宿とは違う「古い東京と新しい東京の重なり」を表現できます。
少し歩く距離は増えますが、増上寺まで行って東京タワーを撮り、大門・浜松町で昼食を取る半日コースにすると満足度が高くなります。
新橋駅|SL広場とガード下で「会社員の東京」を撮る
新橋では駅前SL広場が象徴的ですが、写真散歩で面白いのはむしろ高架下や裏通りです。飲食店が密集し、夕方になると提灯や看板に灯りが入り、新宿とも渋谷とも違う夜の東京になります。
平日の夕方は仕事帰りの会社員が多く、街全体に独特の活気が出ます。人物を主役にしなくても、看板、電車、高架、店先などを組み合わせるだけで新橋らしさを表現できます。
食事は居酒屋だけでなく、立ち食いそば、町中華、喫茶店などもあります。各駅で「その駅を象徴する一食」を選ぶ写真旅なら、新橋では庶民的な店を選ぶと雰囲気が出ます。
有楽町駅|ガード下と東京国際フォーラムが好対照
有楽町は、昔ながらのガード下と近代建築を短距離で撮り比べられる駅です。山手線・京浜東北線の高架沿いには飲食店が並び、夜になると昭和的な雰囲気が強くなります。
一方、すぐ近くには東京国際フォーラムがあります。大規模なガラス建築は構図を探すのが楽しく、建築写真が好きな人におすすめです。
そのまま丸の内へ歩けば東京駅へ戻れるため、「有楽町→東京」の一区間だけ電車に乗らず写真散歩するのもおすすめです。
写真好きなら「駅間を歩く」区間も作ると楽しい
山手線写真旅だからといって、すべて電車で一駅ずつ移動する必要はありません。山手線は隣駅間が比較的短い区間も多く、歩くことで駅前だけでは見つからない写真を撮れます。
おすすめは「日暮里→西日暮里」「原宿→渋谷」「有楽町→東京」「大塚→巣鴨」などです。商店街や住宅地、線路沿いを歩くことで、駅ごとの境界が徐々に変わっていく様子も記録できます。
逆に新宿や池袋など見どころが多い駅では、一駅だけで2~3時間使っても構いません。「全30駅を早く制覇すること」より、「各駅で1枚お気に入りを残すこと」を目的にしたほうが長く楽しめます。
山手線写真散歩は一日何駅くらいがおすすめ?
写真撮影に加えて食事やカフェも楽しむなら、一日5~7駅程度がちょうどよい目安です。30駅を一日で降りること自体は可能でも、一駅あたりの滞在時間が短くなり、写真散歩というよりスタンプラリーに近くなってしまいます。
例えば「東京・神田・秋葉原・御徒町・上野」の5駅なら、都会から電気街、下町へと街の変化を感じながら進めます。
別の日には「日暮里・西日暮里・田端・駒込・巣鴨・大塚」、「新宿・代々木・原宿・渋谷・恵比寿」というように地域ごとに分割すると効率的です。
おすすめモデルコース① レトロ東京を撮る北側ルート
昔ながらの東京が好きなら「上野→鶯谷→日暮里→西日暮里→田端→駒込→巣鴨」というコースがおすすめです。
上野のアメ横から始め、日暮里では谷中銀座へ寄り、駒込では六義園、巣鴨では地蔵通り商店街を撮影します。日暮里については東京都公式観光サイトでも谷中エリアや約1km続く日暮里繊維街などが街歩きスポットとして案内されています。[参照] GO TOKYO「日暮里ガイド」
午前から開始するなら、谷中で昼食、六義園周辺で甘味、夕方の巣鴨で商店街という流れにすると、食事の写真も自然に組み込めます。
おすすめモデルコース② ネオンと都会を撮る西側ルート
都会的な写真が好きなら「池袋→高田馬場→新大久保→新宿→原宿→渋谷」が向いています。
池袋の高層ビル群、新大久保のカラフルな看板、新宿の高層ビルと路地、原宿の若者文化、渋谷の巨大交差点というように、短い距離で異なる都市風景が続きます。
午後から始めて夕方に新宿、日没後に原宿・渋谷へ移動すると、最後に夜景やネオンを撮れるため写真のバリエーションも増えます。
おすすめモデルコース③ 建築写真を撮る南・東側ルート
建築が好きなら「高輪ゲートウェイ→品川→浜松町→新橋→有楽町→東京」の流れがおすすめです。
高輪ゲートウェイの新しい駅舎から始まり、浜松町では東京タワー、有楽町では東京国際フォーラム、最後は東京駅丸の内駅舎という構成です。
東京駅周辺では丸の内仲通り、三菱一号館美術館周辺も撮影向きです。三菱一号館美術館に併設する「Café 1894」は、1894年当時の銀行営業室を復元したクラシックな空間で、休憩スポットとしても特徴があります。[参照] 千代田区観光協会「Café 1894」
各駅で写真を撮るなら「同じテーマ」を一枚ずつ残す
全30駅を回る企画では、自由に撮るだけでなく共通テーマを設定すると完成した写真が面白くなります。
- 駅名標を必ず1枚撮る
- 駅の出口・駅舎を1枚撮る
- その街らしい看板を1枚撮る
- 食べたものを1枚撮る
- その日一番気に入った風景を1枚選ぶ
30駅を制覇すれば、同じ「駅名標」でも周囲の色や構造が異なることに気付きます。また、最初の駅と最後の駅で撮影技術が変わっていることもあり、写真を始めたばかりの人にも良い記録になります。
さらに撮影日、駅名、天気、使ったカメラやレンズ、食べた店などをメモしておけば、後からWordPressやSNSで駅ごとの旅行記として整理することもできます。
人物・店舗・鉄道を撮影するときのマナーにも注意
東京の街中では人が写り込みやすいため、特定の人の顔が大きく写った写真をSNS等へ掲載する際はプライバシーに配慮しましょう。特に子どもや店員を主役として無断撮影するのは避けたほうが安心です。
飲食店では料理を撮影できても、店内全体やスタッフの撮影は禁止されている場合があります。撮影可否が分からなければ「料理の写真を撮っても大丈夫ですか」と一言確認するとトラブルを防げます。
駅ホームでは三脚や大きな機材を広げたり、ホーム端で長時間撮影したりせず、鉄道会社や駅係員の指示に従ってください。写真より安全と一般利用者の通行を優先することが大切です。
まとめ|山手線30駅は「東京の違う顔」を集める写真旅にぴったり
山手線は30駅ありますが、駅ごとの雰囲気は驚くほど違います。赤レンガ駅舎を撮れる東京、電気街の秋葉原、下町の谷中へ歩ける日暮里、日本庭園の六義園がある駒込、地蔵通りの巣鴨、ネオンの新宿・渋谷、未来的な高輪ゲートウェイなど、一周するだけで東京のさまざまな表情を撮影できます。
特に写真目的でおすすめなのは、東京・秋葉原・上野・日暮里・駒込・巣鴨・大塚・新宿・原宿・渋谷・恵比寿・高輪ゲートウェイ・浜松町・新橋・有楽町です。まずはこの中から5駅程度を選び、徐々に全30駅へ広げていくと無理なく続けられます。
レトロ写真なら日暮里~巣鴨、都会・ネオンなら池袋~渋谷、建築なら高輪ゲートウェイ~東京というようにテーマ別に分割するのもおすすめです。カフェやご飯も「有名店を全部回る」のではなく、一日一~二軒だけ決め、それ以外は散歩中に見つけた店へ入ると偶然の発見を楽しめます。
そして各駅で「駅名標・駅前・街並み・食事・お気に入り」の5枚を残していけば、全30駅を回ったときには最低150枚の山手線写真集が完成します。有名観光地の記録だけでなく、自分が歩いた日の東京そのものを残せるのが山手線写真散歩の魅力です。
※本記事は2026年8月時点のJR東日本、東京都公式観光情報、各地域の観光団体および公開されている店舗情報をもとに作成しています。店舗の営業時間・休業日、施設の開館時間、撮影ルール等は変更される場合があります。訪問前に各施設・店舗の最新公式情報をご確認ください。


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