東京都シルバーパスがPASMO化|手持ちPASMOはなぜ都営地下鉄の券売機で書き込みが必要?近所でできるか・負担を減らす方法を解説

鉄道、列車、駅

東京都シルバーパスは、2026年10月の更新から従来の磁気カードではなくICカードのPASMOへ移行します。バスや地下鉄でカードをタッチして利用できるようになる一方、すでに持っている記名PASMOをシルバーパスとして登録した人には、少し分かりにくい追加手続きがあります。

それが、都営地下鉄または日暮里・舎人ライナーを初めて利用する前に、対応する券売機で「シルバーパス地下鉄情報」をPASMOへ書き込む手続きです。東京バス協会の公式案内によると、手持ちの記名PASMOを使う場合、この書き込みをしなくてもバスではシルバーパスとして利用できますが、都営地下鉄・日暮里・舎人ライナーではシルバーパスとして認識されません。

そのため、最寄り駅が小田急線などで、普段都営地下鉄を利用しない人にとっては「わざわざ遠くの都営地下鉄駅へ行かなければならないのか」と感じやすい仕組みです。2026年8月時点の公式案内では、地下鉄情報の書き込みは都営地下鉄または日暮里・舎人ライナーの対応券売機で行う必要があり、一般の小田急線駅、市役所、近所のバス営業所などで代わりに書き込めるとは案内されていません。

ただし、都営地下鉄をすぐ利用する予定がなければ、10月1日までに必ず遠方の駅まで出向く必要はありません。公式FAQでは、この書き込みに一律の事前期限を設けるのではなく、更新後に都営地下鉄・日暮里・舎人ライナーへ初めて乗る前に行うよう案内されています。本記事では、2026年10月からのシルバーパスPASMO化の仕組みと、できるだけ負担を減らす方法を整理します。

2026年10月から東京都シルバーパスはPASMOになる

東京都シルバーパスは、満70歳以上の東京都民を対象に、都内の対象民営バスや都営バス、都営地下鉄、都電荒川線、日暮里・舎人ライナーなどを利用できる制度です。

東京都は2026年10月の一斉更新から、現在の磁気カードをICカードのPASMOへ移行します。東京都によると、目的にはバス車内や地下鉄改札でのタッチ乗車、対象区間をまたいだ際の自動精算など、利用時の利便性向上があります。

新しいシルバーパスは2026年10月1日から有効です。9月30日までは従来の磁気式シルバーパスを利用し、PASMOをシルバーパスとして早めに利用することはできません。

[参照] 東京都シルバーパス公式「シルバーパスがICカード(PASMO)になります」

手持ちPASMOを使う人だけ「地下鉄情報の書き込み」が必要になる

2026年の更新では、大きく二つの方法があります。一つは現在持っている本人名義の記名PASMOをシルバーパスとして登録する方法、もう一つはシルバーパス用として新しいPASMOを発行してもらう方法です。

手持ちの記名PASMOを使用する場合は、更新申請時にPASMO裏面のID番号などを登録し、手続きと支払いが完了すると「登録完了のお知らせ」が届きます。

この状態で2026年10月1日になれば、対象の路線バスではシルバーパスとして利用できます。しかし、都営地下鉄と日暮里・舎人ライナーについては別途、対応券売機で地下鉄用の情報を書き込む必要があります。

公式サイトにも「バスの利用はできますが、都営地下鉄と日暮里・舎人ライナーを初回に利用される場合は、シルバーパス地下鉄情報の書き込みが必要」と明記されています。

近所の小田急線駅や市役所で書き込みできる?

2026年8月時点の公式案内では、シルバーパス地下鉄情報の書き込み先は都営地下鉄または日暮里・舎人ライナーの対応券売機です。

券売機の画面・機器には「東京都シルバーパス」の表示があるものを利用するよう案内されています。通常のPASMO対応券売機ならどこの鉄道会社でもよい、という仕組みではありません。

そのため、小田急線の駅にある券売機へPASMOを持参しても、シルバーパスの地下鉄情報を書き込めるとは限らず、公式には対象として案内されていません。同様に、市役所、高齢者施設、一般のシルバーパス発行窓口、民営バス営業所などでの代行書き込みも、現時点では公式の方法として示されていません。

「近所のPASMO取扱駅ならどこでもできる」のではなく、都営交通側の対応券売機で処理する必要がある点が今回の制度で負担を感じやすい部分です。

実は都営地下鉄を使わないなら、すぐ書き込みに行く必要はない

ここは負担を減らすうえで重要です。公式FAQでは、手持ちPASMOへの地下鉄情報書き込みは更新のたびに年1回必要とされていますが、「10月1日までに必ず済ませる」という期限にはなっていません。

案内されているタイミングは、更新後、都営地下鉄または日暮里・舎人ライナーへ最初に乗る前です。つまり普段の移動が民営バス中心で、都営地下鉄へしばらく乗らないなら、そのためだけに今すぐ遠方の都営地下鉄駅へ行く必要はありません。

例えば10月から12月までは近所の対象バスだけを使い、翌年1月に初めて都営地下鉄へ乗る予定なら、その地下鉄利用前に対応券売機で書き込みを行うという考え方ができます。

体への負担を考えるなら、「書き込みのためだけに往復する」のではなく、病院や買い物、家族との外出などで都営地下鉄駅の近くへ行く機会に合わせる方法が現実的です。

書き込みをしないまま地下鉄に乗るとどうなる?

シルバーパス情報そのものがPASMOへ登録済みでも、地下鉄情報の書き込み前に都営地下鉄や日暮里・舎人ライナーを利用すると注意が必要です。

東京バス協会は、地下鉄情報を書き込まずに利用した場合、PASMOに入っている交通・電子マネー用のチャージ残額から通常運賃が差し引かれると案内しています。

さらに、その運賃は後からシルバーパスを持っていたことを申し出ても返金されないとされています。

例えばPASMOに3,000円をチャージした状態で、地下鉄情報を書き込まず都営地下鉄の改札へタッチすると、シルバーパスではなく通常のPASMO乗車として処理される可能性があります。初回利用前には忘れず確認しましょう。

一方でバスは地下鉄情報を書き込み前でも利用できる

地下鉄用の書き込みが済んでいなくても、更新手続きが完了している手持ちPASMOなら、2026年10月1日以降、対象となる路線バスではシルバーパスとして利用できます。

これは公式サイトにはっきり記載されています。つまり「券売機の追加手続きをしないとシルバーパスそのものが全く使えない」というわけではありません。

普段の主な移動が都内民営バスや都営バスなら、まず10月からバスで利用し、地下鉄を使う必要が生じたときに書き込みを行う方法があります。

高齢者にとって移動そのものが負担になることを考えると、この点を知っているだけでも不要な外出を一回減らせる可能性があります。

なぜこんな二段階の手続きになっている?

利用者から見ると、「更新時にPASMO番号まで登録したのに、なぜ地下鉄駅でもう一度操作するのか」という疑問が自然に生じます。

公式案内では制度の技術的な詳細まですべて説明されているわけではありませんが、今回の仕組みでは東京バス協会側でシルバーパス情報を登録する処理と、都営地下鉄・日暮里・舎人ライナーの改札システムで利用できる情報をカードへ書き込む処理が分かれています。

新制度は最終的にはタッチ乗車や自動精算を可能にする一方、既存のPASMOを流用するケースでは初年度・毎年度の地下鉄利用前に券売機操作が発生するという負担があります。

特に最寄りが都営交通ではない高齢者にとっては、この初期設定のための移動が制度の利便性と矛盾しているように感じられることもあるでしょう。

書き込み作業そのものは毎回乗車するたび必要ではない

券売機での処理は、都営地下鉄へ乗るたびに必要になるわけではありません。

東京バス協会のFAQでは、地下鉄情報の書き込みは更新の都度、年1回必要と案内されています。一度その年度分を書き込めば、その後は通常どおりPASMOを改札へタッチして利用できます。

したがって、今回2026年度分の書き込みを済ませたあと、地下鉄へ乗るたびに窓口へ行ったり券売機操作をしたりする必要はありません。

ただし翌年度にシルバーパスを更新した場合には、再び次年度分の地下鉄情報を書き込む必要があります。

できるだけ負担を減らす現実的な方法

手持ちPASMOをすでに登録している場合、現時点で最も負担を減らしやすい方法は「地下鉄に乗る必要ができるまで書き込みを先送りすること」です。

バスは10月1日から利用できるため、日常生活をバス中心で送れるなら、それだけでシルバーパスは活用できます。そして都営地下鉄駅の近くへ行く別の予定ができた際に書き込みを済ませます。

家族や知人と外出するときに対応駅へ立ち寄り、券売機操作を手伝ってもらう方法もあります。書き込みの具体的な操作方法については「登録完了のお知らせ」と同時に詳細資料が郵送される予定なので、その書類を持参すると安心です。

また、どの駅のどの券売機が対応しているか分からない場合には、無理に出向く前に東京バス協会シルバーパス専用電話へ確認すると、不要な移動を避けられます。

小田急沿線なら「最寄りの都営地下鉄接続駅」を調べてから動く

小田急線沿線の居住地によって、負担が少ない都営地下鉄駅は変わります。例えば新宿方面へ移動する人なら、新宿駅には都営新宿線・都営大江戸線があります。

ただし、新宿駅は広く移動距離も長いため、膝や足に不安がある場合には必ずしも最適とは限りません。乗換距離、エレベーター位置、駅構内の混雑なども考慮したほうがよいでしょう。

別の用事で都営地下鉄沿線へ行く予定があるなら、その駅で書き込むほうが合理的です。単に地図上の距離が近い駅ではなく、エレベーターを使いやすく、乗換回数が少ない駅を選ぶことが大切です。

家族などに同行してもらえるなら、最初の1回だけ一緒に操作する方法も安心です。

書き込み前にPASMOを間違えないことも重要

シルバーパスとして利用できるのは、更新時に登録したそのPASMOだけです。別にPASMOを複数持っている場合には注意してください。

公式サイトによると、誤って別のPASMOを使って通常運賃が引かれた場合にも、その運賃は返金されません。

シルバーパス用PASMOへ目印になるカードケースを付けるなど、ほかのICカードと区別しておくと安心です。

特に改札前でカードを探す負担を減らすため、外出時には一枚だけすぐ取り出せる場所へ入れておくと利用しやすくなります。

使えるのは本人名義の記名PASMOのみ

今回のシルバーパス登録には、どのPASMOでも利用できるわけではありません。

東京バス協会によると、券面または裏面に利用者本人の氏名が記載されている記名PASMOが対象です。Suica、モバイルPASMO、無記名PASMO、クレジットカード一体型PASMOなどは利用できません。

また現在有効な鉄道・バス定期券や一部の企画券が載っているPASMO、障がい者用PASMO、都営交通無料乗車券などが搭載されているPASMOも対象外とされています。

すでに更新手続きが完了して登録完了通知が届いている場合には、その通知に記載されたカードが対象となるので、券売機へ持っていくPASMOを取り違えないようにしましょう。

新しいPASMOを発行してもらう方式との違い

記名PASMOを持っていない人は、更新時にシルバーパス情報が登録された新しいPASMOを発行してもらえます。その場合には利用者負担金とは別にPASMO発行費用1,000円が必要です。

内訳はデポジット500円と、交通・電子マネーとして利用できるチャージ500円です。翌年度以降も同じPASMOを継続して利用する場合には毎年この1,000円が必要になるわけではありません。

一方、すでにPASMOを持っている人は新規発行費用を避けられますが、その代わり今回のような地下鉄情報の書き込みが必要になります。

すでに手持ちPASMOで申請を終えた場合には、基本的にはその方式の手順に沿って利用開始することになります。

制度について困ったら東京バス協会へ直接確認するのが確実

今回のPASMO移行は2026年10月に始まる新しい運用なので、自治体の窓口や鉄道会社の一般的なPASMO案内だけでは回答できないケースがあります。

東京都の広報では、シルバーパスについて一般社団法人東京バス協会のシルバーパス専用電話03-5308-6950が案内されています。

特に身体的な理由で都営地下鉄駅まで行くことが難しい場合は、「自宅最寄りが小田急線で、都営地下鉄駅までの移動が困難だが、ほかに対応窓口や方法はないか」と具体的に相談してみる価値があります。

2026年8月時点の公開情報では別施設での書き込み方法は示されていませんが、運用開始に伴って案内が追加・変更される可能性もあります。実際に遠方まで移動する前に最新情報を電話で確認するほうが安全です。

[参照] 東京都「東京都シルバーパス 更新・新規購入のお知らせ」

地下鉄情報を書いたあともタッチ画面を確認すると安心

PASMO式シルバーパスでは、バスの運賃箱や地下鉄改札にタッチすると、シルバーパスとして処理されたことを画面で確認できます。

東京バス協会は、乗車時にシルバーパスが使われたか確認したい場合は、運賃箱や改札機の表示を見るよう案内しています。

もし通常運賃が引かれているようなら、その場で駅係員などへ確認すると原因を把握しやすくなります。後からPASMOの利用履歴を券売機などで確認することも可能です。

ただし誤ってチャージ残額から運賃が支払われた場合には原則返金されないため、最初の利用時ほど表示を意識して確認するとよいでしょう。

今回の手続きを簡単に整理すると

手持ちの記名PASMOで更新した人について、2026年10月以降の流れを整理すると次のようになります。

状況 必要な対応
東京バス協会から登録完了のお知らせが届いた 10月1日から対象バスで利用可能
都営地下鉄をまだ使わない 地下鉄情報の書き込みを急ぐ必要はない
都営地下鉄を初めて利用する 乗車前に対応券売機で地下鉄情報を書き込む
日暮里・舎人ライナーを初めて利用する 同様に対応券売機で書き込む
小田急線など他社駅の券売機 公式には書き込み場所として案内されていない
近所の市役所・一般バス営業所 公式には代替書き込み場所として案内されていない
翌年度も更新 地下鉄情報の書き込みは更新ごとに年1回必要

まとめ|近所での代替手続きは現時点で案内なし。ただし地下鉄を使うまで急いで行く必要はない

2026年10月から東京都シルバーパスはPASMOへ移行します。すでに持っている本人名義の記名PASMOを使って更新した場合、シルバーパス情報そのものは申請によって登録されます。

ただし、都営地下鉄・日暮里・舎人ライナーを利用するためには、初回利用前に対象の券売機で「シルバーパス地下鉄情報」を書き込む追加作業が必要です。

2026年8月時点の公式情報では、小田急線など他社の駅、市役所、近所の福祉施設、一般のバス営業所などで代わりに地下鉄情報を書き込めるという案内はなく、都営地下鉄または日暮里・舎人ライナーの対応券売機で行う仕組みです。

一方で大切なのは、この書き込みが済んでいなくても、登録済みPASMOは2026年10月1日から対象バスで利用できるという点です。都営地下鉄へすぐ乗らない人が、書き込みだけを目的に遠い駅まで急いで出かける必要はありません。

公式FAQでは、地下鉄情報の書き込みは更新ごとに年1回必要ですが、更新後に都営地下鉄・日暮里・舎人ライナーへ初めて乗る前に行えばよいとされています。そのため、別の用事で都営地下鉄駅の近くへ出かける日まで待ち、その際に処理する方法が負担を減らしやすいでしょう。

ただし書き込み前に都営地下鉄へPASMOで入場すると、シルバーパスではなくチャージ残額から通常運賃が差し引かれ、原則返金されません。地下鉄を利用する日は、乗車前に書き込み済みか確認してください。

足や膝などの事情で都営地下鉄駅まで出向くこと自体が難しい場合には、遠方へ移動する前に東京バス協会シルバーパス専用電話へ相談するのが確実です。新制度の運用開始に伴って追加の案内が出る可能性もあるため、「最寄りが小田急線で対応駅までの移動が困難」と具体的に伝え、利用できる最寄りの対応券売機や代替手段がないか確認するとよいでしょう。

[参照] 東京都シルバーパス公式「ICカード(PASMO)への移行」

[参照] 東京都シルバーパス公式「手持ちPASMO利用時の更新情報」

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