1990年代の香川県・塩江温泉郷について、「温泉だけでなく温水プールやウォータースライダーがあり、健康ランドのように館内で遊べる施設へ家族で行った」という記憶を持っている人もいるでしょう。昔の施設は閉館や名称変更によってインターネット上の情報が少なく、子どもの頃の記憶だけを頼りに現在検索しても見つからないことがあります。
ところが塩江温泉の歴史をたどると、1990年代に実際に「スパリゾート塩江」という名称の温泉利用施設が存在したことを確認できます。「スパリゾート塩江のような名前だった」という記憶は、単なる記憶違いとは考えにくいものです。
一方で、当時の施設案内や館内図など一次資料を現在のウェブ上だけで十分に確認することは難しく、「温水プール」「ウォータースライダー」といった個々の設備まで同施設のものだったと断定するには追加資料が必要です。ここでは確認できる情報と、記憶から施設を特定するときのポイントを整理します。
1990年代の塩江には「スパリゾート塩江」が実在した
塩江温泉についてまとめられた地域資料では、レイクサイド塩江温泉という源泉について、1990年5月30日に許可されたことが記載されています。そして、その源泉を利用する施設として「スパリゾート塩江」の名前が掲載され、1994年7月12日許可と記録されています。[参照:塩江温泉物語]
つまり「1990年代に塩江へ家族で遊びに行き、スパリゾート塩江というような名前だった」という記憶には、名称と年代の両方で一致する実在施設があります。
特に1990年代半ば以降の記憶であれば、1994年という記録とも時期が合います。子どもの頃に看板などで見た「スパリゾート塩江」という名称が、そのまま記憶に残っている可能性があります。
塩江は昔から高松近郊の温泉観光地だった
塩江温泉郷は香川県高松市南部の山間部にある歴史の長い温泉地です。現在も塩江温泉郷として知られ、温泉宿などがあります。高松市の資料でも塩江温泉が地域の観光資源として長く利用されてきたことが確認できます。[参照:高松市 塩江地区都市再生整備計画]
現在の塩江を見るだけでは、1990年代にどのようなレジャー施設が存在したのか想像しにくいかもしれません。しかし当時の塩江周辺には複数の温泉・宿泊施設があり、観光地として現在とは異なる景観や施設構成を持っていました。
そのため「現在検索しても同じ施設が出てこない」こと自体は、記憶が間違っている証拠にはなりません。30年以上前の地方レジャー施設では、公式サイトが作られる以前に営業を終え、当時のパンフレットや新聞広告などにしか詳細が残っていないケースもあります。
「温水プールとウォータースライダー」の記憶はどう考える?
施設特定で重要なのが、温泉だけではなく温水プール、ウォータースライダー、健康ランドのような館内設備があったという記憶です。これは一般的な温泉旅館とはかなり異なる特徴なので、施設を絞り込む有力な手掛かりになります。
ただし、現在ウェブ上で確認できるスパリゾート塩江に関する資料だけでは、当時の館内設備を網羅した公式パンフレットや施設案内まで確認できません。そのため「スパリゾート塩江に間違いなくウォータースライダーがあった」とまでは断定せず、当時の広告・住宅地図・観光パンフレットなどとの照合が必要です。
また、子どもの頃の記憶では施設名と場所が混ざることもあります。例えば「塩江旅行のときに行った施設」と「塩江にあった施設」は必ずしも同じとは限りません。そのため香川県内の別の大型温浴施設だった可能性も一応残して調べるのが確実です。
香川県には「クアタラソさぬき津田」という似た施設もある
もう一つ比較しておきたいのが、香川県さぬき市津田町にある「クアタラソさぬき津田」です。こちらもスパ施設で、温水プールやウォータースライダーを備えています。[参照:クアタラソさぬき津田施設紹介]
そのため「香川県」「1990年代」「温浴施設」「温水プール」「ウォータースライダー」という条件だけなら、こちらのような別施設との記憶の混同も検討する必要があります。
ただし「塩江」という地域の記憶が明確で、さらに施設名称まで「スパリゾート塩江」に近いのであれば、実際にその名称の施設が存在したという記録は非常に重要です。名称と場所が同時に一致する以上、まずスパリゾート塩江を第一候補として調べる価値があります。
徳島の「お水荘ヘルスピア」と混同しないよう注意
古い四国のスパ施設を検索すると、「お水荘ヘルスピア」という施設が見つかることがあります。この施設については、1990年代に温水プールやウォータースライダー、さまざまな浴槽を備えた大型健康ランド・スパリゾートだったという記録があります。[参照:お水荘ヘルスピアの記録]
設備の特徴だけを見ると、温泉・温水プール・ウォータースライダー・館内型レジャー施設という記憶によく似ています。しかし、お水荘ヘルスピアは香川県塩江ではなく徳島県にあった施設です。
したがって検索結果で写真などを見て「これかもしれない」と感じても、所在地を確認することが重要です。1990年代の四国には、このように現在は姿を消した大型温浴・レジャー施設が複数存在していました。
昔の施設を特定するなら当時の電話帳・住宅地図・新聞広告が強い
1990年代のスパリゾート塩江についてさらに詳しく調べるなら、現在のインターネット検索だけでは限界があります。施設の公式サイトが残っていなくても、当時の紙媒体には情報が残っている可能性があります。
特に有力なのは、1994~1999年頃の香川県観光パンフレット、タウンページ、住宅地図、地方新聞の広告、旅行雑誌、温泉ガイドです。「スパリゾート塩江」という正式名称が分かっているため、名称から過去資料を追跡しやすくなります。
香川県立図書館や高松市中央図書館などで地域資料について相談する方法もあります。施設の広告や観光パンフレットが見つかれば、プールやウォータースライダーの有無、所在地、料金、館内写真などまで確認できる可能性があります。
家族のアルバムや写真も施設特定の大きな手掛かりになる
1990年代にはデジタル写真ではなくフィルムカメラが一般的だったため、インターネット上に記録がなくても家庭のアルバムに当時の情報が残っていることがあります。施設の入口、駐車場、看板、ロッカーキー、入場券などが写っていれば大きな手掛かりになります。
写真そのものに施設名がなくても、同じフィルムの前後に写っている場所から旅行ルートを推測できます。例えば塩江温泉周辺の写真が連続しているなら、「香川県内の別施設と記憶が混ざった」という可能性を低くできます。
また当時一緒に訪れた家族へ「建物は山の中だったか」「宿泊したか日帰りだったか」「プールは屋内だったか」「大きな滑り台だったか」など具体的に聞いてみると、記憶を照合しやすくなります。
まとめ:1990年代の塩江に「スパリゾート塩江」は実際に存在した
1990年代の香川県・塩江には、「スパリゾート塩江」という名称の温泉利用施設が実際に存在したことを確認できます。地域資料には、レイクサイド塩江温泉の源泉利用施設としてスパリゾート塩江が記載され、1994年7月12日という許可日の記録もあります。
したがって「子どもの頃、塩江にスパリゾート塩江のような名前の施設があった」という記憶については、かなり有力な裏付けがあります。一方、温水プールやウォータースライダーなどの具体的な館内設備については、現在確認できる資料だけで断定せず、1990年代当時のパンフレットや新聞広告などを追加確認するのが適切です。
施設名まで思い出せていることは大きな手掛かりです。「スパリゾート塩江」「レイクサイド塩江温泉」という名称を軸に、香川県や高松市の郷土資料、当時の観光ガイド、家族写真などをたどると、記憶の中にある温泉施設の姿へさらに近づける可能性があります。


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