テレビ番組のロケや特別運行で、路線バスの行先表示器に通常の「渋谷駅」「横浜駅」などではなく、番組タイトルやイベント名が表示されているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。2026年5月24日に放送された徳光和夫さんのバス旅番組でも、東急バスの前面表示器に番組名が表示されて話題になりました。
実はこの表示は一部の特別仕様ではなく、現在の多くのLED方向幕車両で技術的には対応可能です。この記事では、路線バスの行先表示器の仕組みや、他社でも同様の表示が可能なのかをわかりやすく解説します。
そもそもバスの行先表示はどういう仕組み?
現在の路線バスは、昔ながらの「幕式方向幕」からLED表示器へ置き換えが進んでいます。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 幕式方向幕 | ロール状フィルムを回転させて表示 |
| LED表示器 | 文字データを自由に表示可能 |
LED表示器はパソコンで文字データを登録できるため、通常の系統表示以外にもイベント名や貸切表示、撮影用表示など柔軟に変更できます。
つまり「番組名を表示すること自体」は、現在のLED車ではそこまで特殊なことではありません。
東急バスだけが特別なの?
結論から言うと、東急バスだけの特別機能ではありません。
現在の主要バス会社で導入されている以下のようなLED方向幕システムなら、多くが対応可能と考えられます。
- レシップ製LED方向幕
- オージ製表示器
- パナソニック系表示器
- 小糸製LED表示器
特に都市部の比較的新しいノンステップバスでは、自由入力に近い表示が可能な車両も増えています。
実際に番組名やイベント名を表示した事例
実際にはテレビ番組以外でも、さまざまな特別表示が行われています。
- 貸切
- 試運転
- 教習車
- イベントシャトル
- 映画撮影用表示
- アニメ・コラボ企画
たとえばアニメラッピングバスやスポーツイベント輸送では、通常路線名ではなくイベント専用表示が出ることがあります。
つまり、今回の徳光さんの番組表示も「撮影用特別データ」を事前登録していた可能性が高いです。
他のバス会社でも可能性が高い会社
特に以下のような大手事業者は、比較的新しいLED車両比率が高く、技術的には十分対応可能と考えられます。
- 都営バス
- 京王バス
- 小田急バス
- 西武バス
- 京急バス
- 名鉄バス
- 大阪シティバス
- 西鉄バス
ただし、実際に表示するかどうかは各社の運用ルール次第です。
なぜ普段は自由表示しないのか
技術的には可能でも、通常営業では自由表示はあまり行われません。
理由としては以下があります。
- 利用者誤認防止
- 運行管理上の統一
- 事故防止
- 国土交通省指導への配慮
特に一般路線中に行先表示を変えると、利用客が混乱する可能性があります。
そのため、テレビ撮影や貸切など特別運行時のみ許可されるケースが多いです。
幕式方向幕では難しかった?
昔の幕式方向幕でも理論上は可能でしたが、かなり手間がかかりました。
幕式では物理的に印刷された文字しか表示できないため、番組専用幕を制作する必要があったからです。
現在のLED化によって、こうした特別表示がかなり簡単になりました。
バスファンの間でも注目される「特別表示」
方向幕やLED表示は、実はバスファンの人気要素のひとつです。
特に以下は撮影対象になりやすいです。
- レア系統表示
- 臨時表示
- イベント表示
- 旧書体LED
- 特別貸切表示
今回のようなテレビ番組名表示も、放送後にSNSで話題になった理由のひとつと言えます。
まとめ
徳光和夫さんのバス旅番組で東急バスが番組名を表示していた件は、現在主流のLED方向幕車両であれば技術的には十分可能な演出です。
東急バスだけの特殊機能ではなく、多くの大手バス会社の新型車両でも対応可能と考えられます。ただし通常営業では誤認防止のため自由表示は少なく、テレビ撮影やイベント時など特別運用時に限られるケースが一般的です。
近年はLED化によって表示自由度が高まり、今後もこうした特別表示を見る機会は増えていくかもしれません。


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