韓国でパスポートを紛失したらどうする?翌日帰国したい場合の手続き・必要書類・所要時間を解説

パスポート

韓国旅行中にパスポートを紛失すると、翌日や当日に帰国便を予約している場合は特に焦ります。しかし、日本国籍の旅行者で緊急に日本へ帰国する必要がある場合には、一定の手続きを経て、パスポートの代わりとなる「帰国のための渡航書」の発給を受けて帰国する方法があります。

ポイントは、単に警察へ紛失届を出せば飛行機に乗れるわけではないことです。韓国警察で必要な証明を取得したうえで、日本大使館・総領事館などで手続きを進める必要があります。特に帰国便が翌日に迫っている場合は、時間との勝負になるため、できるだけ早く行動することが重要です。

この記事では、韓国で日本のパスポートをなくした場合を想定し、警察への届出から「帰国のための渡航書」の取得、翌日の帰国便に間に合う可能性まで順番に解説します。手続きや受付時間は変更される場合があるため、実際に紛失した際は必ず在韓国日本国大使館などの最新情報も確認してください。

韓国でパスポートを紛失したら最初にすること

まずはバッグ、財布、ホテルのセーフティボックス、衣類のポケットなどをもう一度確認します。最後にパスポートを使用した場所が免税店やホテルなどであれば、施設にも問い合わせてみましょう。

空港、地下鉄、バス、タクシーなどで紛失した可能性がある場合は、韓国警察庁の遺失物検索サービス「Lost112」で見つかる可能性もあります。在韓国日本国大使館も、紛失時には立ち寄った場所などを再確認したうえで、見つからなければ韓国警察で紛失届の手続きをするよう案内しています。[参照:在韓国日本国大使館]

それでも見つからなければ、最寄りの韓国警察署へ行き、パスポートを紛失したことを届け出て、紛失等届出の証明書を取得します。この証明書は、その後の渡航書申請で必要になります。

警察の紛失届だけでは日本へ帰国できない

注意したいのは、警察から紛失を証明する書類をもらっただけでは、通常、それをパスポートの代わりにして国際線へ搭乗できるわけではないことです。

日本へ緊急に帰国する場合は、在韓国日本国大使館などで「帰国のための渡航書」の発給を受ける方法があります。これは、有効な日本国パスポートを所持していない人が緊急に帰国する際、パスポートに代わって使用する渡航文書です。[参照:在韓国日本国大使館]

つまり、基本的な流れは「パスポートを探す→韓国警察へ届け出る→必要書類を準備する→日本大使館等で帰国のための渡航書を申請する→帰国する」と考えておくと分かりやすいでしょう。

翌日の帰国便に間に合う可能性はある?

在韓国日本国大使館の案内では、帰国のための渡航書は申請から発給まで約2時間とされています。ただし、これは必要書類などがそろっている場合の目安で、不足や確認事項がある場合はさらに時間がかかる可能性があります。[参照:在韓国日本国大使館]

そのため、翌日夕方の飛行機だからといって必ず間に合うとは断言できませんが、平日の開館日に必要な手続きを早い時間から進められ、必要書類もそろえられるのであれば、翌日帰国できる可能性はあります。

一方、土日・休日を挟む場合、書類の準備に時間がかかる場合、大使館までの移動に時間を要する場合などは状況が変わります。帰国便が迫っているなら、警察での手続きと並行して在韓国日本国大使館領事部へ連絡し、翌日の便名・出発時刻を伝えて指示を受けるのが確実です。

帰国のための渡航書を申請するときの必要書類

在韓国日本国大使館の案内によると、パスポートを紛失した人が帰国のための渡航書を申請する場合、主に次のような書類等が必要になります。

準備するもの 概要
渡航書発給申請書 渡航書を申請するための書類
紛失一般旅券等届出書 紛失したパスポートについて届け出る書類
顔写真 規格に適合した6か月以内撮影の写真
韓国警察の証明書 パスポートの紛失等を届け出たことを証明する書類
日本国籍を確認できる書類 戸籍謄本など
本人確認書類 運転免許証、マイナンバーカードなど
帰国便の情報 航空会社、便名、出発日時など
手数料 所定の領事手数料

必要書類の扱いには更新があります。例えば在韓国日本国大使館の現在の案内では、日本国籍を確認する書類が手元にない場合についても、必要書類を事後提出する旨の誓約書による対応が案内されています。書類がないからと自己判断で諦めず、まず大使館へ相談することが大切です。[参照:在韓国日本国大使館]

翌日帰国なら朝から動いた方がよい

翌日夕方のフライトであっても、昼過ぎまで待ってから手続きを始めるのはおすすめできません。書類不備、写真の撮り直し、本人確認などで想定外に時間がかかることがあるためです。

在韓国日本国大使館では、帰国のための渡航書について、午前中の発給を希望する場合は9時30分から10時30分まで、午後の発給については13時30分から15時30分までの来館を案内しています。必要書類不足などがあれば発給までさらに時間を要する可能性があります。[参照:在韓国日本国大使館]

例えば翌日17時発の飛行機だからといって、「午前中は観光して昼から手続きすれば大丈夫」と考えるのは危険です。できるだけ早い時間帯に手続きを進め、渡航書を受け取ってから空港へ向かえるスケジュールにする方が安心です。

帰国便の変更が必要になるケースもある

パスポート紛失後の手続きには個別の確認があるため、「必ず○時間で発行される」と保証されているわけではありません。在韓国日本国大使館も、帰国便に間に合いそうにない場合には、あらかじめ帰国便を変更するよう案内しています。[参照:在韓国日本国大使館]

航空券の変更可否や手数料については、利用している航空会社や予約サイトへ確認します。旅行保険に加入している場合は、パスポート紛失による追加宿泊費や交通費などが補償対象になる可能性もあるため、保険会社にも問い合わせてみましょう。

特にLCCなど変更条件が厳しい航空券では、早めに航空会社へ事情を伝えておくことが重要です。渡航書が発給される前に自己判断でキャンセルするのではなく、大使館と航空会社の双方に状況を確認しながら判断するとよいでしょう。

帰国のための渡航書では第三国を旅行できない

帰国のための渡航書は、新しい通常のパスポートとは性質が異なります。名称のとおり、基本的に日本へ帰国するための渡航文書です。

在韓国日本国大使館は、渡航書を利用して第三国を周遊することはできず、日本以外の国へ入国することはできないと案内しています。したがって、韓国から別の国へ観光してから日本へ帰る予定だった場合には、旅行計画を変更する必要が生じます。[参照:在韓国日本国大使館]

経由便を利用する場合にも条件が関係する可能性があるため、直行便以外を予約している人は、申請時に航空券や旅程を提示して大使館へ確認してください。

紛失届を出した後にパスポートが見つかった場合にも注意

「ホテルに戻ったらパスポートが見つかった」ということも考えられます。しかし、正式な紛失届出によってパスポートが失効した後は、見つかったからといって再びそのパスポートを使えるわけではありません。

外務省は、紛失一般旅券等届出書の提出により紛失したパスポートは失効し、その後見つかった場合でも使用できないと案内しています。[参照:外務省]

そのため、大使館もまずカバンや立ち寄った場所などを再確認するよう案内しています。十分探しても見つからない場合に、警察・大使館で正式な手続きを進めるという順番を意識するとよいでしょう。

ソウル以外で紛失した場合は管轄の在外公館を確認する

韓国でパスポートを紛失したからといって、必ずソウルの在韓国日本国大使館へ行くとは限りません。滞在地域によっては在釜山日本国総領事館などが利用できる場合があります。

例えば在釜山日本国総領事館でも、パスポートを紛失して緊急に帰国する場合の「帰国のための渡航書」の手続きが案内されています。必要書類や受付条件を確認したうえで、自分が滞在している地域を管轄する在外公館へ相談してください。[参照:在釜山日本国総領事館]

帰国まで時間がない場合は、移動を始める前に電話で状況を説明すると効率的です。「日本人旅行者であること」「パスポートを紛失したこと」「帰国便が翌日の何時なのか」を伝えれば、必要な対応について案内を受けやすくなります。

まとめ|韓国でパスポートをなくし翌日帰国なら警察と日本大使館へ早急に相談

韓国でパスポートを紛失し、翌日に日本へ帰国する予定の場合、まず紛失場所を十分確認し、見つからなければ韓国警察で紛失等の届出を行います。そのうえで在韓国日本国大使館などへ相談し、緊急帰国であれば「帰国のための渡航書」の発給手続きを進めるのが基本的な流れです。

在韓国日本国大使館の案内では渡航書は申請から発給まで約2時間とされていますが、書類不足などによって時間が延びる可能性があります。そのため、翌日夕方の便だから余裕があるとは考えず、可能な限り早い時間から手続きを進めることが重要です。

帰国便が迫っている場合は、在韓国日本国大使館領事部などへ直接連絡し、現在地、紛失状況、帰国便の日時を伝えて最新の指示を確認してください。手続きが間に合わない可能性がある場合は航空会社にも連絡し、便の変更について早めに確認しておくと安心です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました