アメリカ旅行では、ホテルのチェックイン前やチェックアウト後にスーツケースを預かってもらう場面があります。日本では荷物預かりでチップを渡す習慣はほとんどありませんが、アメリカではスタッフが荷物を運んだり保管場所から出し入れしたりした場合、チップを渡すのが一般的な場面があります。
ただし、フロントで荷物を預けただけなら必ず高額なチップが必要というわけではありません。重要なのは、誰が、どの程度の荷物サービスをしてくれたかです。サンフランシスコのホテルを例に、荷物預かりのチップ相場や渡すタイミング、早くホテルへ着いた場合の対応を整理します。
アメリカのホテルで荷物を預けるとチップは必要?
アメリカでは、ベルスタッフ(ベルマン・ベルホップ)がスーツケースを運んだり、荷物保管場所への出し入れをしたりするサービスに対してチップを渡す習慣があります。Emily Post Instituteの一般的なチップガイドでは、ベルホップへの目安として最初の荷物に2ドル、追加の荷物1個につき1ドルという基準が紹介されています。
一方、単純にフロントスタッフへ荷物を渡し、ほとんど運搬作業を伴わない場合まで必ずチップが必要とは限りません。荷物を運んでくれたスタッフがいる場合にはチップを用意しておく、という考え方なら旅行者にも分かりやすいでしょう。
チップの習慣や目安については、米国のエチケット情報を掲載するEmily Post Instituteの案内も参考になります。[参照]
荷物預かりのチップはいくら渡せばいい?
ホテルで荷物を扱ってもらった場合は、一般的には荷物1個につき1~数ドル程度を目安として考えておけば大きく外しにくいでしょう。近年の米国ホテルに関する旅行情報では、ベルスタッフに対して1個2ドル程度、重い荷物ならそれ以上を目安とする例もあります。
たとえば、大人2人でスーツケース2個とリュック2個を持っていて、スタッフが4個すべてを運んで保管してくれたケースなら、合計で5~10ドル程度を用意しておけば十分現実的です。ただし、リュックを自分で持ったままスーツケース2個だけをスタッフが扱った場合は、その2個を基準に考えて構いません。
チップは法律で金額が決められた料金ではないため、荷物の大きさや重さ、スタッフが実際に行った作業によって調整できます。非常に重いスーツケースを何個も運んでもらった場合などは、少し多めに渡すと自然です。
チップは荷物を預ける時と受け取る時のどちらで渡す?
チェックイン前の荷物預かりでは、預ける時または受け取る時にチップを渡す方法があります。荷物を保管場所から取り出してくれたスタッフへ、受け取り時に渡す方法も一般的です。
ただし、預けた時と受け取った時で担当者が異なることも珍しくありません。そのため、預ける際にスタッフが荷物を運んでくれたなら、その場で数ドル渡してしまう方法も分かりやすいでしょう。さらに受け取り時にも別のスタッフが運搬してくれた場合は、そのサービスに対して改めて少額を渡すこともできます。
渡し方は難しくありません。荷物を受け渡した後に1ドル札や5ドル札を手渡しし、「Thank you.」と伝えれば十分です。アメリカ旅行ではホテルやタクシーなどで現金のチップが必要になることがあるため、1ドル札や5ドル札を何枚か用意しておくと便利です。
チェックイン4時間前でも荷物は預かってもらえる?
アメリカのホテルでは、客室のチェックイン開始時刻より早く到着した宿泊客の荷物を預かるサービスは珍しくありません。たとえば午後4時チェックインのホテルに正午ごろ到着した場合、まずフロントでアーリーチェックインが可能か確認し、部屋がまだ準備できていなければ荷物を預ける、という流れが自然です。
サンフランシスコのKing George Hotelについて現在公開されている宿泊施設情報では、通常のチェックイン開始は午後4時と案内されています。また、アーリーチェックインは空室状況によるとされているため、正午に必ず客室へ入れるとは考えない方が安全です。
一方、同ホテルについて掲載されている施設情報にはluggage storage(荷物預かり)も記載されています。そのため、早く到着する場合はフロントで荷物預かりについて確認するとよいでしょう。ホテルのサービスや条件は変更される可能性があるため、宿泊直前にも予約確認書やホテルからの案内を確認することをおすすめします。
ホテルで荷物を預けるときに使える簡単な英語
チェックイン前に到着した場合、難しい英語を話す必要はありません。フロントで予約名を伝えたうえで、荷物を預けたいことを簡潔に伝えれば通じます。
たとえば、「We are checking in today. Could you keep our luggage until check-in?」と伝えれば、「今日チェックイン予定なのですが、チェックインまで荷物を預かっていただけますか」という意味になります。
先に部屋へ入れるか確認したい場合は、「Is early check-in available?」と聞けば十分です。利用可能なら案内してもらえますし、まだ部屋が準備できていなければ、そのまま荷物預かりをお願いできます。
スーツケースとリュックではチップの考え方が違う?
チップは「所有している荷物の総数」ではなく、スタッフが実際に扱った荷物を基準に考えると分かりやすくなります。たとえばスーツケース2個をスタッフへ預け、リュック2個は自分たちで背負って観光へ出かけるなら、基本的にはスーツケース2個分を意識すればよいでしょう。
逆にスーツケース2個、リュック2個の計4個をすべてホテルへ預け、スタッフがカートなどを使って保管場所まで運んでくれたのであれば、4個を扱ってもらったサービスとして少し多めに渡しても不自然ではありません。
チップ文化では細かな金額に唯一の正解があるわけではありません。サービスの手間に応じて数ドル程度を感謝として渡すと考えると、必要以上に悩まずに済みます。
フロントスタッフにも毎回チップを渡す必要はない
アメリカでは何をしてもらってもチップが必要、というわけではありません。通常のチェックイン手続きやチェックアウト手続きをしただけで、フロントスタッフへチップを渡す必要は基本的にありません。
また、コンシェルジュに道を聞いたり一般的な質問へ答えてもらったりする程度でも、通常はチップを必須と考える必要はありません。一方で、ベルスタッフによる荷物運搬、バレーパーキング、ハウスキーピングなどはチップを渡すことが一般的なサービスです。
つまり、ホテルに到着した時点で「誰にいくら払えばいいのだろう」と構えすぎる必要はありません。荷物を実際に運んでもらったときなど、チップが一般的なサービスを受けた場面で対応すれば十分です。
まとめ:チェックイン前の荷物預かりでは少額紙幣を準備しておくと安心
サンフランシスコを含むアメリカのホテルでは、チェックイン時刻より早く到着した場合、客室がまだ利用できなくても荷物を預かってもらえることがあります。まずアーリーチェックインが可能か確認し、難しければ荷物預かりをお願いする流れがスムーズです。
荷物をベルスタッフなどに運んでもらった場合は、荷物1個あたり数ドル程度を基準としてチップを考えておけばよいでしょう。スーツケース2個とリュック2個をすべて扱ってもらったなら、サービス内容に応じて合計5~10ドル程度を用意しておくと対応しやすくなります。
一方、通常のフロント手続きだけならチップは基本的に不要です。アメリカ旅行ではチップのたびに金額を完璧に合わせることより、サービスをしてくれた人へ感謝を示すことが大切です。ホテル到着前に1ドル札や5ドル札を何枚か用意しておけば、初めてのサンフランシスコ旅行でも落ち着いて対応できるでしょう。


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